電磁波防護グッズ（電磁波防止グッズ）関連の情報 （２―２）

電磁波防護グッズに関して、BEMSJの主張・感想も含めた情報 r

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以下はProtector2-１から２０２に移行した内容

３４．1998年頃に売られていたスーパーダイオード　　ｋ
３５．創生水の電磁波吸収効果は疑問

３６．学校の教育現場で利用されていた電磁波エプロン

３７．マイナスイオンで電磁波除去効果を謳わなくなったグッズ
３７Ａ．マイナスイオンで電磁波の除去効果を謳っているグッズ：トルン・ストラップ
３７B．パナソニックのマイナスイオンドライヤーの効果で裁判
３７C．パナソニックのマイナスイオン効果に関する2002年研究
３７D．パナソニックのマイナスイオン効果に関する2003年研究
３７E．パナソニックのドライヤの効果検証法の検証
３７F．マイナスイオンの効果なしとして消費者庁から排除命令を受けた空気清浄機２０２４年２月

３８．欧州で売られていた携帯電話防護グッズ:E-wave 2008年
３８Ａ．アメリカで2000年発売 EMX社のEMF Bio Chipという携帯電話電磁波防護グッズ
３８Ｂ．販売サイトも閉鎖した携帯電話グッズのSAR Shield
３８Ｃ．電磁波防護効果を否定する英国の情報がある電磁波防護下着

３９．2007年頃に販売された電磁波クリーン
４０．電磁波防護グッズ「BabyGuard」の開発企画と中止
４０A．携帯電話に貼る電磁波防護シールの開発で、クラウドファンディングに失敗した事例

４１．電磁波防護エプロンは効果がないにも関わらず、2006年頃にはそのデザインを考える人もいた。
４２．画面から離せば電磁波は避けられるとしたエルゴデスク
４３．効果がないとされる鳥マグネット
４４．電磁波防護グッズＱ-Link
４５．電磁波シールドが可能になるという洗濯用洗剤
４６．電磁波防護シールド頭巾MummyWraps
４７．Sistoらの1999年研究 VDT電磁波シールドグッズの効果なし
４８．電磁波グッズ ユニカのマックスミニの検証
４９．1999年4月の調査「繊維業界における電磁波シールド繊維に関する動き」
５０．日本の歯科医が発明した電磁波防護グッズProtectMe

５１．論文を書いて論拠がある様に見せているドイツ製電磁波中和装置MHR
５２．CMCペンダントの電磁波防護効果に疑問
５３．効果検証が不十分な電磁波防護グッズBhado
５４．５G反対同盟がクラウドファウンディングで開発した電磁波防護グッズ「ゴッドハンドレッドシート」
５５．ウクライナの発明というスピノルというグッズの検証
５６．ホメオパシーで電磁波防護というグッズ
５７．ヤフーニュースにあった謎の電磁波グッズ2022年4月
５８．科学的に効果ありと称しているBio Zen 電磁波グッズの効果検証
５９．Insucami 1年で消えたパソコン作業用電磁波カットシャツ
６０．ソーイ電磁波グッズの効果検証
６１．アメイズプラスの電磁波シェルター2024年

３４．1998年頃に売られていたスーパーダイオード

ＷＥＢに公開：２０１５−２−５

＊スーパーダイオードというグッズ

＊販売していた店の広告から

ゴトウ総合音響のWEB http://member.nifty.ne.jp/audio-goto/diode.htm＜リンク切れ＞ には以下の効能が示されていた。

＊＊＊＊＊＊＊＊

スーパーダイオードは従来医療分野において開発された製品で、臨床の第一線の医師たちによって、健康回復の一環としてクリニックなどで取り扱われてきた製品です。

◇ 医療現場で評価される

自律神経失調症の治療など、臨床の現場で治療に携わる現場の医師達から、弊社の「スーパーダイオード」が健康の維持・増進に効果があることが認められました。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

BEMSJのコメント：2015年2月の段階では、ゴトウ総合音響のサイトには、スーパーダイオードの販売広告は無い。

＊製造・販売元からの効果検証方法に関する情報

どのような実験によって、医療効果が検証されているのか問い合わせた結果、2003年に、以下のような返信があった。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

はじめまして、日本エミールの森です。

・人間の生体に悪影響を及ぼすものは、電磁波（場）ではなく、電磁ノイズだと言うのが私の主張です。

・電磁場（波）問題に詳しい医学研究団体バイ・ディジタル・オーリングテスト協会会員ドクター達と、1995年から交流するようになりました。

・弊社の製品は協会ドクター達より高い評価を得ております。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

BEMSJのコメント：オーリングによる効果検証は駄目とは言いませんが、すくなくともきちんとした検証、2重盲検法などでの検証があってしかるべきと、考える。

＊以下はヨドバシカメラでの販売状況

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊スーパーダイオード SDSE-1

定価：￥3,150 販売終了時の価格 ￥2,520（税込）（定価の20％引き）メーカ：スーパーダイオード

販売開始日：1998/10/30（販売終了商品）

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

＊音楽の友社発行「ステレオ」誌、1998年4月号の「ステレオ編集部 音の館」の頁で、スーパーダイオードの効果があるとの記事が掲載されていた。

以下にトップページのみの画像を示す。

ＢＥＭＳＪコメント：このステレオ編集部の検証記事は疑問だらけです。

＊スーパーダイオードは効果が無いとする評価レポート

「オタクラ」のサイトhttp://www.asahi-net.or.jp/~YY8A-IMI/20040913/audio/diode.htm にあった内容です。 許諾を得て、転載します。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

スーパーダイオード SDSE-1」（2002/04/12号）

｛商品紹介｝ 「スーパーダイオード SDSE-1」（株）日本エミール　定価　￥3000（税別）　買値　￥3500（送料、税込み）

機器に張り付けることで電磁波を吸収し、音を良くすると言うアクセサリー。

（本当は音を良くするための物じゃないんだけど、体が電磁波を受けないことで調子が良くなり音が良く聞こえる、らしい。）最近「電磁波低減」と言う言葉にピピンと来る＋比較的安かったので購入。

12×10センチ角の薄い透明のシートが5枚。

切っても良いと言うので細かく切って（2〜4センチ角）

オーディオ装置やテレビ（PCモニタも含む）、蛍光灯に張った。が、音的効果は全くなし。

簡易測定装置で調べたら、やっぱり電磁波は出ているので、本当に電磁波が吸収されているかも不明。吸収周波数の違いで測定出来ていないのかもしれないが。

それとも細切れに切ったのがまずいか。お勧め度　35%　　オカルト度 80%

これもオーディオゴトウで購入。

まあ気休め程度か。

電磁波は周波数帯がいろいろ（というか全ての周波数がある）だし、ある周波数でカットしても他の周波数で逆に出してしまったり（二次輻射という）ということもあるし、電気装置のノイズ対策をしている人なら知っていることだろうが、電磁波対策は非常に難しく、何か１つで万事OKと言うのは出来ない。

また、人間の体に取って有益な電磁波もあるので全てをカットするとかえって悪い。

（電磁波を完全にカットした電波暗室というものがあるが、この中に入ると体に不調を感じる人がいる。）

体に有害な周波数、装置にノイズを乗せる周波数を選んで吸収もしくは除去するのは非常に難しいので、いろいろやってみるしかない。

その素材として検討する価値があるかも？と言う程度の商品である。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

＊現状は？

2015年2月現在、ネットなどで検索しても、格別な情報はヒットしません。

多分、電磁波効果が欺瞞などの理由で売れなくなり、市場から消えたのでしょう。

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３５．創生水の電磁波吸収効果は疑問

記：２０１５−３−１９

＊始まり

1999年のニフティの電子会議室に以下のような話題が残っていた。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

フォーラム名：＜化学の広場・本館＞

会議室名 ：（ 12 ）【環境】化学と私たちの暮らしの未来

発言番号 ：2918（発言番号2916へのコメント）

登録日時 ：99/10/14 20:52

水の本を執筆中なので、原稿に使えないかと思って、まず創生水について、以下にまとめてみました。 Ｓ水にしてありますが。

このような水が最初は無料で配られ、洗脳的な説明会が開かれ、そして家庭用でさえ２００万円という値段で売られます。次に、これを検討したいと思います。

（略）

そのため、Ｓ水は、様々な効果をもつ魔法の水になっています。

その宇宙エネルギ効果は、

１．洗浄効果 ２．汚水浄化効果 ３．環境保全効果 ４．病気治療効果 ５．健康増進効果 ６．痛み止め効果 ７．食品加工効果

８．食物の味向上、鮮度保持効果 ９．植物育成効果 １０．動物育成効果 １２．スタミナ効果 １３．運動能力向上効果 １４．記憶能力向上効果 １５．美容効果 １６．消臭効果 １７．害虫駆除効果 １８．土壌改良効果

１９．地震予知効果 ２０．電磁波吸収効果

２１．低次元意識向上効果 ２２．潜在能力発現効果に及びます。

宇宙エネルギにより、洗浄効果や健康によいというのは理解されるでしょうが、地震予知効果については説明が必要でしょう。

地震が起きる前には大陸プレート同士のぶつかり合った場所（断層面）に大きな圧力がかかり、そこに磁場（電磁波）が発生します。

その電磁波の影響を受け、Ｓ水の分子が分解され、味が変わります。

苦み、カルキ臭、塩素などの味が出てくるので、その味の強さによって震度がどれくらいであるか推測することができるのです。

また、これを多点で行えば、おおよその地震発生地点を予知することができます。

海外で核実験が行われた時なども強力な電磁波が発生するためこれを感知することもできます。

（略）

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

この中にある電磁波の吸収効果と、電磁波予知効果にBEMSJは関心を持った。

＊電磁波予知効果

2015年1月にネットで検索したが、創生水と電磁波予知効果に関する情報は見つからなかった。

多分、ニフティに書き込まれた1999年当時は、そうした「話」はあったのでしょうが、その後は何らの進展もなく、忘れ去られたのでしょう。

＊電磁波吸収効果

創生水の創始者と思われる深井利春編著 寺田厚監修 ダイヤモンド社2001年発行「洗剤が消える日。 暮らしを洗う水いのちを守る水」の中に、以下の記述があった。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

第4章に

「危険な電磁波から人体を守る

・寺田厚教授 精子数を増加させ、腸内の環境を良好にし、電磁波を防ぐことに役立つ」という項があり、

「ある実験をしました。マウスを使って昼間に電磁波を3ガウス照射したのです。

地球上には普通0.3ガウスの電磁波が流れていると言われていますが、その10倍以上を8時間ほどマウスに照射しました。

夜間は電磁波を当てずに、1つのグループには水道水を、もう一つのグループには創生水を与えました。

その結果、普通なら電磁波を照射すると乳酸菌が減って、ブドウ球菌が増えますが、創生水を与えたマウスのグループは、その乳酸菌が減る量と、ブドウ球菌が増える量が抑圧されることが判りました。

電磁波が腸内細菌に悪影響を及ぼすという事実は確認されていませんが、電磁波によって流産したり、電機技術者が白血病になる可能性が高いという報告があります。

創生水によって、この電磁波の影響を食い止めることができるとしたら、これは人類にとっても大きな発見ではないでしょうか。」とある。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

300頁に近い本の中で、電磁波に触れているのは上記の内容だけである。

電磁波の影響に関する研究は日本獣医生命科学大学の寺田厚がラットを使った実験を行っている。

寺田厚の研究をネットで検索すると「電磁波の腸内フローラに対する機能水の効果」 も研究している。

Ciniiの論文検索や論文Relationのサイトで関連する論文を探しても、関連する論文は見つからない。

そこで、獣医大学経由で、寺田教授にメールを入れてみた。

「この電磁波に関連する実験の結果は学術論文として刊行されたのでしょうか？

論文のタイトル、掲載雑誌名、発行年などがわかれば、どこか適当な論文複写サービス機関を利用して、入手します。また、実験で照射した3ガウスという電磁波は50・60Hzの交流磁界か直流の磁界か？」

回答は

「このような実験結果になりましたので、この論文をある外国雑誌に投稿しましたが、この創生水の作用機序(この水がどうして有効なのかを説明せよということ)が、説明できなかったので、この論文が受理されませんでした。

したがって、上記のようなことで論文は投稿されていません。」

「周波数と磁界を記載しませんで、すみませんでした。それらは50Hzと直流です。」であった。

BEMSJの感覚としては、50Hzの3ガウスであれば、ラットに何らかの変化があるかもしれないが、直流の3ガウスでは変化があるとは思えない。

外国雑誌に寄稿したが、受理されなかった ということなどから、この創生水による電磁波効果は、昔そうした「話」もあった程度のものとすべきと思う。

＊現在の創生水の販売

以下のサイトで販売中であるが、このサイトでは、電磁波の吸収効果も、電磁波の地震予知効果にも言及はしていない。

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３６．学校の教育現場で利用されていた電磁波エプロン

まとめの記：２０１５−１１−１９

＊導入の計画

少し古い記事ですが、産経新聞のWEBに以下の情報があった。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

[産經新聞フロントページ | 産經新聞インデックス]

【平成 10年 (1998) 11月25日[水] の記事から】

ふるさと便り 長野

電磁波対策として特殊エプロン購入

長野県箕輪町教育委員会は、町内の6小・中学校が導入しているパソコンなどから発生する電磁波の身体への影響を最小限に食い止めようと、各校にディスプレィＩ用フィルタと電磁波を遮断する特殊なエプロンを購入する。

同町の小・中学校は、平成9年度までに計130台のパソコンを導入。

小学校は児童１人当たり２台、中学校は生徒１人当たり１台のパソコンが整備された。

今回の電磁波対策はすべてのパソコンが対象で、フィルタ計142個とエプロン計263枚を購入し、三学期から全校で取り入れる。

予算額は約500万円。

電磁波の人体への影響をめぐってはさまざまな見解があるが、町教委は「発育途中の子どもたちにとって危険とされるものを少しでも取り除くため、現時点でできる対応をした」(学校教育課)と話している。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

＊導入された実績

信濃毎日新聞社のサイトにあった古い記事から一部引用 http://www.shinmai.co.jp/photo/199908/99083001.htm

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

身近な危険から子供を守れ

電磁波・環境ホルモン・ダイオキシン… （1999年8月30日掲載）

パソコンから発せられる電磁波を遮断するエプロンを着け、授業を受ける＝上伊那郡箕輪町の箕輪中部小学校

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

＊2007年頃の蓑輪町に住む知人からのメール

以下のメールにある様に、2007年には、当地の学校では電磁波エプロンが使用されていた。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

昨日、娘から『パソコンから出る電磁波って危ないの？』といわれました。

どうしてそう思うかを聞いたところ、こちら（箕輪町）の中学校では、PCの授業でOAエプロンをつけることを義務化しており、PCから出る電磁波防護が目的と説明があったからだそうです。

こちらの学校ではまだ誤った指導をしているとは、・・・・。他の地域でも同じ状況なのでしょうか。

学校に対し、このままほっといてもいいのですが、なんか気になります。子供たちに対して、間違った情報をインプットしていることが。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

＊その後

果たして、この学校での電磁波防止エプロンなどの使用はどうなったのか、現地の教育委員会に聞いてみた。 2015年9月17日の回答

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊お返事が遅くなり、申し訳ありません。

お問い合わせいただいた件ですが、現在、フィルタ、エプロンともに使用しておりません。 学校内にもそれらしきエプロン等はすでに存在しておらず、 廃棄処分したものと思います。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

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３７．マイナスイオンで電磁波の除去効果を謳わなくなったグッズ。

記：２０１６−１−２

＊当初の販売広告

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

[新製品]

エンペックス、マイナスイオンで電磁波を除去するUSB接続の温度計つき時計

(2007/01/22 16:49)

エンペックス気象計（エンペックス、菊地民雄社長）は、パソコンとUSBで接続するとマイナスイオンを発生する温度計つき時計「USBイオレスト・ミニ」を発売した。

価格は2625円。カラーはグリーンとオレンジ。

マイナスイオンによってパソコンなどから出る電磁波を抑え、空気清浄も行う。

イオン発生中は裏面のLED（発光ダイオード）ライトがマゼンダ、グリーン、ブルーの順にゆっくりと変化して点灯し「癒し」を提供する。

時計のほか、温度計やカレンダーの機能も備える。大きさは95×100×97mm、重さは190g。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

空気洗浄効果と、電磁波を抑える効果はないことから、このグッズのセールストークは修正された。

＊現在（２０１６−１−２）の販売広告の例、電磁波・・・は謳っていない。

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３７Ａ．マイナスイオンで電磁波の除去効果を謳っているグッズ：トルン・ストラップ

記；２０１７−６−２１

以下はネットで見つけた販売広告です。

「携帯電話から発生する電磁波や静電気は、空気をプラスイオン化し、人体に悪影響を及ぼします。トルン・ストラップはマイナスイオンを供給することによって、イオンバランスを元に戻して、電磁波や静電気による悪影響を抑制することができます。」

とある。

「携帯電話からは電磁波は発生する」ことは正しい。

「携帯電話から発生する電磁波は非電離放射線で、空気をイオン化する能力はない、プラスイオンを発生させることはない」。

したがって、携帯電話からの電磁波によるプラスイオンをトルン・ストラップからのマイナスイオンで中和させるという論理は誤りである。

レーナード効果といわれる滝の近くに行って、滝の近くのマイナスイオンで、元気が戻る という効果は知られているが、プラスイオンが悪玉で、マイナスイオンが善玉であるというのは、根拠は？？？？？？

＊追記： ２０１９−１０−２６

このトルン・ストラップの販売広告から、使用している材料が判った。

ゼオライトが含まれている。

ゼオライトとは何か？ この販売広告には記載されていないが、Wikipediaによれば

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

ゼオライト（沸石zeolite）とはミクロ多孔性の結晶性アルミノケイ酸塩であり、分子ふるい、イオン交換材料、触媒および吸着材料として利用される。

天然に存在する鉱物グループでもあるが、現在では自然界から採掘されるもの以外に、様々な構造および性質を持つゼオライトが人工的に合成されており、工業的に重要な物質となっている。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

ということで、放射性物質ではなかった。

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３７B．パナソニックのマイナスイオンドライヤーの効果で裁判

記：２０２３−５−１９

以下は地裁判決までの情報：2023年4月 １）提訴

企業法務ナビにあった情報から https://www.corporate-legal.jp/news/4832

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

ダイソンがパナソニックを相手に広告表示差止請求訴訟を提起 2022/06/16

はじめに

ダイソン株式会社は２０２２年６月９日、パナソニック株式会社のヘアードライヤーナノケア「EH-NA0G」広告が不正競争防止法に違反するとして、同法に基づき東京地方裁判所に提訴を行いました。

（略）

不正競争防止法と訴訟

不正競争防止法では、第３条に基づく差し止め請求、５条に基づく損害賠償請求を提起することが可能です。

差止請求では、商品等の主体について混同誤認を生じさせる行為や著名な商品等表示を使用する行為、デッドコピー商品を流通させる行為など、法律で規定されている不正競争行為によって営業上の利益を侵害され、または侵害される恐れがある場合に提起することができます。

（略）

パナソニック商品の概要

パナソニックのナノイーは「水に包まれた微粒子イオン」と表現されており、OHラジカルを直径5n〜20nmの帯電微粒子水で覆ったものになります。

「空気イオン（マイナスイオン）」と呼ばれるマイナスの電荷を帯びた酸素と水分が融合したものと比べると、ナノイーは水に包まれている分寿命が約６倍と長くなっているようです。

これにより、パナソニックはナノイーが発生するとより広範囲にイオンを届けることができると説明しています。今回の差止請求訴訟の対象となったEH-NA0Gの広告には、「高浸透ナノイーで髪へのうるおい、１.９倍」や「お気に入りのヘアカラーや白髪染めが長もちしやすく」などの記載が見られますが、ダイソンは広告でうたわれている効果が実際には生じないとして、第三者機関において試験を実施しており、その試験結果をもって、不正競争防止法違反の根拠としています。

ダイソン側の主張のポイント

ダイソンによると、同社の主張は以下の３つです。

�@ダイソンは、パナソニックのヘアードライヤーナノケア「EH-NA0G」の広告に表示されているナノイー技術が髪への影響、髪の潤い、髪の保護に与える影響に関する複数の広告表示が誤解を招くものであると考えていること。

�Aパナソニックの広告表示が誤解を招くものであるというダイソンの主張を裏付けるため、独立した第三者機関による試験結果を証拠として提出したこと。

�B不正競争防止法に基づいてパナソニックに対し、今後上記広告表示をしないよう差止め及び同広告表示の抹消を請求していること。

なお、ダイソンは、2016年より、ヘアドライヤ 「スーパーソニック」を販売しています。

（略）

BEMSJ注：ダイソンのスーパーソニックはパナソニックのようなナノイー（マイナスイオン）といった手法は用いていない様です。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

２）地裁での判決　　2023年4月に判決が下された。

＊時事通信のサイトにあった情報 https://www.jiji.com/jc/article?k=2023042700861&g=soc

ドライヤ広告、ダイソン敗訴 パナソニックの誤認表示認めず―東京地裁 2023年04月27日

家電大手パナソニックのヘアドライヤ広告は不正競争防止法が禁じる品質誤認表示に当たるとして、同社を相手にダイソンが広告差し止めを求めた訴訟の判決で、東京地裁（杉浦正樹裁判長）は２７日、誤認表示と認めず、ダイソン側の請求を棄却した。

ダイソン、パナソニック提訴 ドライヤ広告「消費者に誤解」

訴状によると、パナソニックが「ナノケアEH―NA0G」のインターネット広告で髪の潤いを１．９倍、水分発生量を従来比１８倍などとしたが、ダイソンは表示通りの効果がないと主張。裏付けとして、専門機関の鑑定実験も提出した。

杉浦裁判長はダイソン側の実験について「表示の検証、確認実験といえるものではなく、結果の信用性に疑義がある」と指摘。パナソニックの広告表示を「品質に誤認を生じさせるものとは認められない」とした。

（略）ダイソンは「大変遺憾で、控訴の手続きを行う」とした。

＊朝日新聞社のサイトにもあった情報 https://www.asahi.com/articles/ASR4T4V94R4SUTIL011.html

パナソニックのドライヤ広告、差し止め認めず ダイソンの請求棄却田中恭太2023年4月27

パナソニックのヘアドライヤの広告の説明が消費者を誤解させるとして、ライバル社の家電大手ダイソンが不正競争防止法に基づいて広告の差し止めを求めた訴訟の判決が27日、東京地裁（杉浦正樹裁判長）であった。判決は、効果を検証したダイソン側の実験は「信用性に疑義がある」と述べ、請求を棄却した。

（略）

＊日経新聞社のサイトにもあった情報 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE268FT0W3A420C2000000/パナソニック広告の差し止め認めず ダイソンの請求棄却

2023年4月27日

パナソニックのヘアドライヤの広告表示が不正競争防止法違反にあたるとして、ダイソンが広告差し止めなどを求めた訴訟の判決で、東京地裁（杉浦正樹裁判長）は27日、ダイソン側の請求を棄却した。

（略）

３）BEMSJコメント：

何年か前に、マイナスイオンの効果を謳うグッズが売られていた。

しかし、マイナスイオンという用語が科学的に意味のない、疑問のある用語であるとして、マイナスイオンの効果を謳っていた各種のグッズは売れなくなり、市場からは消えた。

パナソニックはマイナスイオン効果のヘアドライヤを販売していたが、「マイナスイオン」という用語を独自の名前「ナノイー」に変更して。マイナスイオン発生ドライヤを販売してし続けてきた。

ダイソンは、第3者機関での検証で、効果の検証ができなかったとして、広告表示の不当性を裁判に訴えた。本来であれば、ナノイー・マイナスイオンの効果が真にあるのか、きちんと科学的に検証すべきである。

ネット上で見える情報では、パナソニック・ダイソン共にどのような手法で検証し、その結果で「効果あり」と「効果なし」を争っているのか不詳で、第3者のBEMSJは「それでは埒があかない」としか言えない。

BEMSJは「マイナスイオンの効果は疑問である」との説に賛成しているので、もしかして、ダイソンの検証結果が正しかったのかもしれない、とも思っている。

パナソニックは『パナソニックのナノイーは「水に包まれた微粒子イオン」と表現されており、OHラジカルを直径5n〜20nmの帯電微粒子水で覆ったものになります。「空気イオン（マイナスイオン）」と呼ばれるマイナスの電荷を帯びた酸素と水分が融合したものと比べると、ナノイーは水に包まれている分寿命が約６倍と長くなっているようです。これにより、パナソニックはナノイーが発生するとより広範囲にイオンを届けることができると説明しています。今回の差止請求訴訟の対象となったEH-NA0Gの広告には、「高浸透ナノイーで髪へのうるおい、１.９倍」や「お気に入りのヘアカラーや白髪染めが長もちしやすく」などの記載が見られます。』と言っているので、

当該のヘアドライヤを2台準備し、一台はそのままナノイーの機能を維持し、他の1台は「ナノイーの発生機能だけを動作しないように改造して、2台のヘアドライヤで「髪へのうるおい、１.９倍」を実証すればよい、とBEMSJは考える。

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３７C．パナソニックのマイナスイオン効果に関する2002年研究

記：２０２３−５−２１

以下の研究がある。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊掲載誌：産業衛正学会誌 44巻，2002

タイトル：微細水クラスターマイナスイオン空気によるストレス軽減効果の検証研究者：堀越一昭（松下電器健康保険組合松下東京健康管理センタ〉ら

【目的】マイナスイオン発生機能を搭載した家庭用エアコンや空気清浄機が市場で注目を集めている。

マイナスイオンの発生方法は多種あるが、これらの製品の多くは小型・簡便・安価な方法である電気放電式を採用している（以下、電気放電式イオンと略称する）。

一方、自然界におけるマイナスイオンは、空気が清浄な水辺や滝のそばに多く存在することでもわかるように、水分子の分裂時にレオナード効果によって発生する微細水クラスターマイナスイオン（以下、水イオンと略称する）である。

マイナスイオンにはストレス軽減効果があることが知られているが、今回、これを被験者実験によって検証し、あわせてイオンの種類の違いによる効果の差の検討も行なったので報告する。

【方法】水イオン発生は市販のレオナード効果応用装置（真気ユニット・ピュアイオン、松下精工 製）を、電気放電式イオンは市販のコロナ放電イオン発生装置を用いた。健常な男子11 名を被験者とし、イオン暴露前、暴露45 分後、90 分後に採血し、直後にコルチゾールとカテコールアミン3 分画（ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン）を検量した。

実験は間をあけて3 日にわたって行い、日内変動を考慮して各被験者について同一時刻に採血し、また1 日はイオン暴露無し（コントロール）とし、これとの比較を行なった。

（略）

【結果】 コルチゾール：通常の環境（コントロール）では正常な日内変動によって時間とともに低下し、90 分後に実験開始前に対して有意となった。水イオン環境においてはより早く低下し、45 分後から有意となった。

一方電気放電式イオン環境においては有意な低下は認められなかった（図2 ）。 カテコールアミン3 分画：ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンとも、いずれの環境においても有意な低下は認められなかった。

なお、ドーパミンは大半のデータが検出下限値以下であった。

（略）

【考察】コルチゾールの低下率が日内変動に対して有意に早まったことは、水イオン環境がヒトの受けるストレスを緩和させる方向に働いていることを示唆するものと考えられる。

電気放電式イオン環境では有意な低下は認められず、イオンの種類による作用の相違が認められた。

電気放電式イオンは水式イオンに比べて極端に空気中における寿命が短いこともわかっており、両者は異なるものである可能性が高い。

【結語】マイナスイオンによるストレス軽減効果は知られているが、今回の検討においてはストレスの指標となるコルチゾールの経時変化において、特に微細水クラスターマイナスイオンのストレス軽減（癒し）効果に有効性が期待できる結果を得た。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

BEMSJ注：この研究は学会での口演発表のレジメであり、査読は得ていない。論文を読んでも、この実験が「盲検法で行われた」との記述はない。

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３７D．パナソニックのマイナスイオン効果に関する2003年研究

記：２０２３−７−３

以下の研究がある。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊掲載誌：産衛誌 45巻，2003

タイトル：水破砕型マイナスイオン空気のリラクゼーションと精神疲労に対する効果の検証研究者：宮本博幸、 中郵隆、村山律子、堀越一昭

水破砕により発生するマイナスイオン（以下真気）のリラクゼーションと精神疲労に対する効果を、ストレス負荷を与えない状態（実験l)と与えた状態（実験2)で被験者実験により検討した。

【実験l】

＊内容：

市販の真気発生装置を設置したトヨタ自動車（株）開発部門のリラクゼーションルームで実施。成人男女各6名の被験者を

2組に分け、真気アリ，ナシの2条件（正順，逆順）で30分間在室し、その前後に脳波、フリッカー値、デジタルトレース（以下DT)、血圧・脈拍測定と、気分調査アンケートを実施。

＊結果

実験時申告で疲労群を抽出し、入室前後の変化率を比較した。

α波比率(p=0.0437)とフリッカー値(p=0.0130)で真気アリに有意な改善が認められた。 DTでは傾向はあるが有意ではなかった(p=0.0979)。

【実験2】

＊内容

市販の真気発生装置を設置した松下精工（株）応接室で実施。温湿度をほぼ同じにした真気アリ（マイナスイオン量約 1,500個／ml)、ナシ（コントロール、同100個/ml以下）と市販の電気放電式マイナスイオン発生器を運転（同約30,000個／ ml)の3条件で、男子学生13名を順序効果に配慮し3組に分けて実施。

測定項目は唾液CgA、DTとアンケート調査(POMS6因子の内関連のある緊張、活力、疲労）とし，入室後安静〜ストレス負荷（計算問題）〜安静の前後に測定した。

＊結果と考察

唾液CgAの変化は、安静〜計算ストレス負荷〜安静に大略連動していた。

最初の40分間の安静による変化が真気のみ前値に対して有意であり、真気のリラクゼーション効果が示唆された（図l)。 DTは計算ストレス負荷後に全条件で改善がみられたが、計算によって集中力が増した状態でDT検査を行ったためと考えられる。

この改善量も真気のみ有意であった。

またその後の安静において真気のみエラー量がさらに改善され、他とは異なった経時変化パターンを示した（図2)が、アンケートの集中度がこれに対応していた（図3)。

また計算ストレス負荷前後で、�W疲労−無気力感�W、�W活力−積極性�Wのスコアが真気の場合に緩和される傾向が認められた。

計算量は真気で増える傾向があったが、正解率とともに有意ではなかった。

以上，水マイナスイオン（真気）環境においてリラクゼーションと精神疲労に対する効果に有効性が期待できる結果を得た。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

BEMSJ注：

2003年頃にこの論文を目にした。 この実験は、2重盲検法で行われたのか疑問を感じ、筆者の一人のメルアドが判明したので、質問のメールを送ったが、返信はなかった。

上記の内容は、産業衛生学会の総会での口頭発表のレジメであり、内容に関する査読などは行われていない。

レジメを読んでも、この内容で、特定の方法で発生された（言い換えるロ発表者の所属する会社の開発製品）が発生するマイナスイオンに、リラクゼーション効果があると言えるのか判然としない。

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３７E．パナソニックのドライヤの効果検証法の検証

記；２０２３−７−４

パナソニックのドライヤの効果検証はどのように行っているのか、ネットの検索で見つかる範囲で調査してみた。 1）パナソニックのサイトhttps://panasonic.jp/nanoe/effect.html#beauty にあった内容

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

つやのあるしなやかな髪。驚きの指通り

ナノイー・ナノイーXで、ツヤのあるなめらかな指通りの美髪へ。たっぷりのうるおいで髪の水分バランスを整え、キューうねりを整える効果

キューティクルを引き締める効果

上記の効果は以下の方法で行われた。

※20：2週間以上継続使用時。

※21：当社イオンなしドライヤでの評価。

※22：当社マイナスイオン機能搭載ドライヤでの評価。

※23：当社ナノイー機能搭載ドライヤでの評価。

※21〜※23：当社試験法による［送風+ブラッシング処理1年半相当（15,000回）+カラーリング（ブラッシング10,000回）後、電子顕微鏡での表面観察結果］

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

BEMSJ注：

全て「当社比」で行われている。「当社イオンなしドライヤ」、「当社マイナスイオン機能搭載ドライヤ」と「ナノイー機能搭載ドライヤ」の動作条件として、「マイナスイオン機能搭載」や「ナノイー搭載」という機能以外の性能・動作は全く同じであろうか？マイナスイオンやナノイーの機能以外のドライヤからの風量、風速、温度などなどが髪を乾かす上で大きな要素になっているとすれば、・・・・・・ 公正な比較評価ができなくなる。

２）パナソニックのサイトhttps://@anasonic.jp/hair/contents/dryer/nanoemoisture.html にあった内容

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

どんな効果？

高浸透ナノイーは、水分発生量を従来の18倍※1にアップさせたことで、キューティクルのわずかな間「毛髪内部に水分を届けるデルタ層」へ浸透しやすくなりました。

その結果、毛髪水分増加量が1.9倍※2になり、髪へのうるおいとなめらかさが、さらに向上しました。

上記の18倍、1.9倍という数値の評価は

※1 ナノイーと高浸透ナノイーとの比較（当社調べ）

※2 当社従来品2021年発売EH-NA9Gとの比較（当社調べ）

※3 当社2014〜2018年発売従来品「ナノケア」使用の女性100名に当社従来品2019年発売EH-NA0Bを使用後アンケート調査

※4 美容師100名に当社従来品2019年発売EH-NA0Bを使用後アンケート調査

※5 一般的な空気イオン（代表的な粒子径:1.3nm）とナノイー（代表的な粒子径:13nm）との比較による。（当社調べ）

● 使用環境（季節・湿度など）や個人差で、効果は異なります。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

BEMSJ注：

なんとここでも、全て「当社比」で行われている。

３）パナソニックのサイトhttps://www.panasonic.com/global/consumer/nanoe/ja/technology.htmlにあった内容

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

ナノイー（帯電微粒子水）テクノロジ

OHラジカルを豊富に含んだナノイー（帯電微粒子水）

ナノイー（帯電微粒子水）は、多くのOHラジカルを包み込んだ状態で大量に空気中に放出されます。

肌や髪にやさしい弱酸性

ナノイー（帯電微粒子水）は、肌や髪と同じ弱酸性で人にやさしいイオン。美肌・美髪の効果＊４を確認しています。

※4 肌は4週間、髪は2週間、ナノイー（帯電微粒子水）発生装置を継続使用した場合の効果を検証済み。季節や湿度などの周辺環境や個人差で、効果は異なります。ナノイー（帯電微粒子水）があたらない肌や髪についても、効果は異なります。

【試験機関】(株)エフシージー総合研究所。【試験方法】40±2歳の女性20名のうち、ナノイー（帯電微粒子水）発生装置を自宅で28日間運転した10名と、ナノイー（帯電微粒子水）非搭載の装置を自宅で28日間運転した10名の肌で比較。

【試験機関】パナソニック(株)プロダクト解析センタ。【試験方法】 室温25℃、12畳の試験室内で、毛束(6束)をナノイー（帯電微粒子水）発生装置から2mの場所に吊り下げ、ナノイー（帯電微粒子水）発生装置を8時間運転した後16時間停止。これを繰り返し測定。【美髪の方法】ナノイー（帯電微粒子水）を放出。【対象】毛束

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

BEMSJ注：

ナノイー機能付きと機能なしの物を使用しての実験ですが、試用者が「機能付き」「機能なし」と判っており、機能があるから・・・・・とかの意識が働けば、その意識だけで結果が変わる恐れがある。

「良医から薬と言われて、ただの小麦粉を服用しても、薬効が現れる」ということと同じ効果が出ないとも限らない。

４）ナノイーにはOHラジカルが含まれているということからWikipediaで確認

OHラジカル

ヒドロキシルラジカル (hydroxyl radical) はヒドロキシ基（水酸基）に対応するラジカルである。•OH と表される。概説

いわゆる活性酸素と呼ばれる分子種のなかでは最も反応性が高く、最も酸化力が強い。糖質やタンパク質や脂質などあらゆる物質と反応する。しかし、その反応性の高さゆえ通常の環境下では長時間存在することはできず、生成後速やかに消滅する。

過酸化水素への紫外線の照射や、酸性条件で過酸化水素と二価の鉄化合物を触媒的に反応させる方法（フェントン反応）によって生成される。

ミトコンドリア内部や細胞内においてフェントン反応によって生成するヒドロキシルラジカルは、ミトコンドリア機能障害、細胞障害を誘発し、癌、パーキンソン病、認知症等の難病の原因物質として知られる。

OHラジカルは、パナソニック、ダイキン、シャープなど数社が各種空気清浄機などにおいて有害物質除去に働いていると主張しており、効果が一部認められたような検証動画もある。

対してOHラジカルには効果が無く、同時に発生するオゾンによる効果であるという説もあり、またそのオゾンの濃度についてJIS規格（規格番号不明）の基準値を超えているとして安全性を疑問視する声もある。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

BEMSJ注：OHラジカルの発生に伴って、安全性に注意しなければならないオゾンが同時に発生している、ことは注意すべきこと。

５）パナソニックがOHラジカル発生に伴ってオゾンも同時発生していることをわかっていることを確認。

以下のパナソニックの技報に記述がある。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

掲載誌：Panasonic Technical Journal Vol．66No．1 May 2020

タイトル：ラジカル10倍発生くぉ実現する荷電微粒子水発生装置の開発研究者：石上陽平 小村泰浩

要旨

これまでに、OHラジカルを含んだ帯電微粒子水ナノイーの効果により、健康に悪影響を与える可能性のある有害物質の抑制評価を行ってきた。

有害物質の抑制については、帯電微粒子水に含まれるOHラジカル量が効いていると考えており、OHラジカルを増大した帯電微粒子水を生成することにより、より健康的な生活空間を提供することが可能であると考えられる。

これまでナノイーデバイスで使用してきたコロナ放電方式では、OHラジカルの増加に伴って、環境基準対象物質であるオゾンの発生量も増加する課題があった。

今回、これまでに使用してきたコロナ放電から放電形態を変更し、マルチリーダ放電を利用することで、オゾンの発生量を抑制し、OHラジカルの発生量を増大させることができた。

この開発した帯電微粒子水発生装置をナノイー�]デバイスと名付け、脱臭や除菌性能の向上、花粉アレル物質およびダニアレル物質の抑制が行えることを確認した。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

６）WEBでキーワード検索ではなかなか情報を探すのが大変、WEB検索で「チャット検索」を試みた。

Q:パナソニックはマイナスイオンが効果ありとしてドライヤなどを販売しているが、どのような科学的な研究論文があるのでしょうか

A:パナソニックのマイナスイオンに関する研究論文については、公開されているものは見つかりませんでした。

ただし、パナソニックの「ナノイーX」は、一般的な空気イオン（マイナスイオン）の約1,000倍の水分に包まれており、寿命も長いです。

また、静電気抑制効果や毛髪引っ張り強度、ツヤ感などの実験に加え、モニタによる官能評価の結果、全ての項目でマイナスイオンを上回っているそうです。ご参考までに。

＊＊＊＊＊＊＊＊

７）本日の結論

ダイソンとの効能表記の裁判・・・・の情報から、マイナスイオン・・・・らの効果検証をパナソニックが如何に科学的に行ってきたかの確証を得ようとして、ネットでさまざまに検索を行ってきたが、残念ながら、科学的・公正な検証結果は見つからなかった。

「マイナスイオン」、「OHラジカル」という機能による効果ではなく、ドライヤから出る風の風量・風向・風速・温度といった要素、そして「ナノサイズの微細水滴」の要素が適切に設定されることによって、使用者の使用感や髪の状況がよくなっているのかもしれない。

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３７F.　マイナスイオンの効果なしとして消費者庁から排除命令を受けた空気清浄機２０２４年２月

記：２０２４−２−１７

電磁波とは無関係であるが、関連情報としてここに掲載。

マイナスイオンの健康効果は疑問だらけのはずで、一時期流行したがほとんど廃れたと思っていたが、まだまだこの種のグッズをビジネスにする会社があることに、驚きです。

1）はじめに
産経新聞　2024年2月1日に共立電器産業からの「お詫びとお知らせ」の告知広告が掲載されていた。

その内容は、共立電器産業のWEBサイトにも掲載されていた。
以下に転記する。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊
お詫びとお知らせ
平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
弊社は、不当景品類及び不当表示防止法（景品表示法）第7条第1項の規定に基づく消費者庁の措置命令（令和5年1 2月22日付け）に従い、一般消贅者の誤認を排除するため、次の通り周知いたします。

弊社は、「空気活性清浄機サリール」（本件商品）を一般消費者に販売するに当たり、自社ウェプサイトにおいて、令和5年2月8日から同年11月2 3日までの間、「森林浴効果　サリールから出る活性化エアーに含まれる高濃度マイナスイオンは、交感神経に対して鎮静的に作用し、安眠・鎮静・血圧降下等の効果があるといわれています。
また、血液を弱アルカリ性にし、毛細血管を拡張して新陳代謝を促進することも知られています。」、「除菌・脱臭効果　微量オゾンと大最のマイナスイオンの組み合わせは除菌効果が非常に高く、浮遊菌や各種雑菌を短時間で除菌することができます。
また、各種臭い成分はオゾンによる化学分解で強力な脱臭効果を発揮します。」等と表示することにより、あたかも、本件商品を室内に設置すれば、本件商品によって発生するマイナスイオン及びオゾンの作用により、安眠、鎮静、血圧降下の効果及び毛細血管を拡張して新陳代謝を促進する効果、浮遊菌や各種雑菌を短時間で除菌する効果及び各種臭い成分を強力に脱臭する効果、浮遊する花粉やダニの死骸、ウイルスその他の有害微粉を除去し、風邪や喘息を予防する効果並びに浮遊する塵やタバコの煙、アレルギー物質を集塵、消煙する効果等が得られるかのように示す表示をしておりました。

しかし、これらの表示は、本件商品の内容について、一般消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であると示すものであり、景品表示法に違反するものでした。
本件により、お客様ならびに関係各位に多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
今回の消費者庁の措置命令を真摯に受け止め、再発防止に努めてまいりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
令和6年2月14日 共立電器産業株式会社
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

共立電器産業のWEBにあった当該の製品の写真

２）朝日新聞デジタルの記事にも
https://www.asahi.com/articles/ASRDQ5SFPRDQUTFL01K.html　にあった内容
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
マイナスイオンとオゾンで空気清浄、根拠なし　製造販売元に措置命令

消費者庁は22日、マイナスイオンとオゾンを放出してウイルス除去や脱臭などをうたう空気清浄機を製造販売していた、共立電器産業（東京都大田区）とフォレストウェル（横浜市）に、景品表示法違反（優良誤認）で措置命令を出したと発表した。22日付と21日付。
対象商品は共立電器産業が「空気活性清浄機サリール」、フォレストウェルが「j.air」（ジェイエアー）。
いずれもフィルタやファンがなく、マイナスイオンとオゾンを発生させる構造の商品。

2社は遅くとも今年2月以降、自社サイトで「ウイルス除去・除菌」「集じん」「脱臭・消臭」などの効果をうたっていた。
しかし2社が裏付けとして消費者庁に提出した資料では、商品の使用が想定される一般の室内ではなく密閉空間での実験データが示されるなど、表示の合理的な根拠にはならないと判断された。
（略）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊

３）ウエルネスニュースのサイトには、少し詳しく解説されていた。
https://wellness-news.co.jp/post
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
共立電器、フォレスト社に措置命令 除菌、集塵、脱臭などの誇大表示、健康効果も

消費者庁は21日と22日、空気清浄効果を標ぼうして商品を販売する共立電器産業（株）（以下共立電器、東京都大田区、吉松敏社長）と（株）フォレストウェル（以下フォレスト社、神奈川県横浜市、森井隆平社長）の2社に対して、それぞれ景品表示法に基づく措置命令を行った。22日、同庁が発表した。

共立電器は微量のオゾンとマイナスイオンを発生させるとする『空気活性清浄機サリール』という商品、フォレスト社は同じく『j.air（ジェイエアー）』という商品を販売。
室内空間におけるウイルス除去・除菌効果、集塵・除塵効果、脱臭・消臭効果を合理的根拠なく、ウェブサイトで標ぼうしていた。
『サリー』の方は「安眠」、「鎮静」、「血圧降下作用」などの健康増進効果も訴求していた。
（略）

消費者庁が景品表示法の不実証広告規制(7条2項）の規定に基づき、両社に対して室内に置くだけで効果を発揮するという有効性の根拠資料の提出を求めたところ、根拠とするデータの提出は共に行われたものの、表示の裏付けとなる根拠とは認められなかった。
同法5条1項1号に基づき優良誤認表示とみなされ、同7条1項の規定に基づき措置命令が下された。

両社が提出したデータは密閉空間における試験結果に過ぎず、室内などの実際に生活している実用空間におけるものではなかった。
その中には、0.2立方メートルという極小の狭い空間における試験結果なども提出されており、表示している効果とその根拠が対応していないと評価された。
消費者庁は、試験の手法についても客観的な手法による実証ではなかったと説明した。
（略）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

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３８．欧州で売られていた携帯電話防護グッズ２００８年

記：２０１６−１−１２

IT mediaのサイトにあった電磁波防護グッズ ２００８−１２−２０のログ

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0812/11/news005.html＜リンク切れ＞ にあった内容の一部引用

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊携帯電話用の電磁波対策チップが登場

「E-wave」は携帯電話の電磁放射線を弱める機能を持ち、携帯電話の使用と関連する可能性のある頭痛や集中力低下などの症状を緩和すると発売元は言う。（ロイター）

2008年12月11日

健康商品を販売するベルギーのOmega Pharmaが、有害の恐れがある携帯電話の放射線の対策に効果的とされるチップを発売する。

同社はこのチップの販売に大きな期待を寄せている。

Omega Pharmaはいぼ治療薬や妊娠検査薬、日焼けローションなど、処方せんが不要な商品を薬局に卸している。同社は12月9日に携帯電話チップ「E-wave」を発表した。翌10日からベルギーで発売する。

E-waveは携帯電話の電磁放射線を弱める機能を持ち、テストを行ったところ、携帯電話の使用と関連する可能性のある頭痛や集中力低下などの症状を緩和したと、Omegaは述べた。

また、このチップは電磁信号による体内温度の上昇を抑えたという。

E-waveは10日から38.95ユーロ（50.1ドル）で消費者向けに発売される。

Omega Pharmaは、当初はE-waveを3万個しか販売しないが、国外での販売展開に向けて簡単に増産できると考えている。

「1000万個必要なら、それだけ用意する」とマーク・クークCEOは、発売に合わせたReutersの取材に対して語った。ただし同氏は、この数字は実際の見積もりではないと補足した。

（略）

[ブリュッセル 9日 ロイター]

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊この防護グッズはその後 どうなった？

オランダ語のWikipediaにこのグッズに関する顛末が書かれていた。機械英訳。一部を引用

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ Ｅ−Ｗａｖｅ携帯電話防護チップ

このＥ−Ｗａｖｅ携帯電話防護チップは携帯電話のバッテリーの側に置くだけで、有害な電磁波を無害化すると謳ったものである。

このチップは代替医療の研究者Ｐｅｔｅｒ Ａｅｌｎｒｅｃｈｔが発明し、Ｏｍｅｇａ Ｐｈａｒｍａ社が２００８年１２月１０日に発売したもの。

このチップの動作原理は確認されていなかった。

２００８年１２月１５日、Ｏｍｅｇａ Ｐｈａｒｍａ社は販売を停止した。

科学者や専門家からの懐疑論が出て、また、社内での実験でも不満足な結果は出たからである。このグッズを購入した人は、支払った金が戻された。

このグッズは、２００９年３月１７日に、年間最もいい加減だったグッズに選ばれた。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

このグッズの写真

携帯電話に貼りつけたグッズ

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３８Ａ．アメリカで2000年発売 ＥＭＸ社のＥＭＦ Ｂｉｏ Ｃｈｉｐという携帯電話電磁波防護グッズ

記；２０１７−１−２２

＊2000年のＷｉｒｅｄ Ｎｅｗｓにあった情報 WiredNews200012

「携帯電話の電磁波の影響を軽減する」チップ発売(上) Elisa Batista

2000年12月14日 2:00am PST

米EMX社は今週、携帯電話の及ぼす「生物学的影響」から身体を守るというふれこみの装置を発表した。携帯電話業界は動揺している。

EMX社は電磁波の影響を軽減する技術を開発している企業。

同社が発表したマイクロチップは、携帯電話のバッテリーに組み込まれ、通話中の人の身体の細胞を、携帯電話が発する電磁波から守るという。

（略）

EMX社の『EMFバイオチップ』(EMF BioChip)は、「テレビ信号のスクランブル」と似た方法で、「ノイズ」、つまりランダムな電子パルスを発して、携帯電話が放射する電磁気的信号を覆い隠し、利用者の身体に及ぼす影響を軽減させる。

（略）

＊このグッズの写真は以下の不鮮明な画像しか残っていない。

＊さて、このグッズは2000年の発売後、2017年の現在どうなっているか？製造元のEMX社のサイトは閉鎖され、開けなくなっている。

また、「EMX Bio Chip」,「EMF Bio Chip」で検索しても、何もヒットしません。

このグッズも電磁波の影響防止効果は欺瞞であるとして売れなくなり、市場から消えたのでしょう。

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３８Ｂ．販売サイトも閉鎖した携帯電話グッズのSAR Shield

記：２０２０−６−１７

＊ネットにあったグッズの画像

よくある携帯電話の耳に当てる箇所に薄いシール状のものを貼るというタイプ。

＊グッズの効果に疑問を呈するサイトの情報 Anti-EMF Productsのサイト

販売側の解説：

・Electromagnetic radiation EMF has been proven to be harmful.電磁波は危険であると証明されてきている。

・Safety is accomplished by dissipating deadly cancer causing electromagnetic radiation by up to 89%.電磁波による致死性の癌は、電磁波を８９%以上消散すことによって、安全になる。

・This is achieved by attracting the radiation to the shield and then releasing it and re-attracting it and releasing it, basically making it bounce around the shield”.

これは、電磁波をシールドで引きつけて、引き離し、再度引きつけて、再度引き離すことによって、シールドの周りにはずませる。

・SAR Shield does not cause noticeable reduction in signal strength.

SAR Shieldは携帯電話から放出される信号電波を判るようなレベルでは減衰させない。

・The technology used in the SAR Shield is comparable to the electro-physical principles that make US Air force Stealth aircraft invisible to radar systems.

SAR Shieldに用いている技術は、アメリカ空軍がステルス戦闘機に採用している電気的な原理と同じである。

＜ＢＥＭＳＪ：すなわち、このSAR Shieldはステルス戦闘機などに用いているフェライトなどの電磁波シールド材をシールに添付したものと言える。＞

専門家の見解

・For a mobile phone to communicate, it has to radiate signals to the nearest base station.携帯電話の通話の為に、電磁波は近傍の基地局に向かって放射されなければならない。

If it could work adequately with its radiation reduced by 89% it already would.放射を８９%も減衰させることができたとしても、通話は可能。

This reduction is claimed to not only protect the user of the phone, but also “anyone standing nearby” which can only mean that it absorbs the radiation in all directions from the phone.

この減衰は携帯電話の利用者を防護するだけではなく、利用者の近傍にいる人に対しても有効である。これは、携帯電話から全ての方向に向かう放射を吸収する場合にのみ言えることである。

So it must cause a noticeable reduction in signal if 89% of the radiation from your phone is dissipated (although the claims are contradictory as it then says the radiation is released after „bouncing‟ it).

携帯電話の輻射の89%が消散するならば、通信信号は検出可能なレベルの減衰を起こさなければならない。すなわち、電波は「シールドの周囲で弾んでから」、解放されて基地局の方に飛んでいくと言っているのであるから、販売者の主張は矛盾している。

Even if only the outgoing signal is affected and the user of the shield can hear ok, it would be the person to whom you are talking to who would notice the difference.

外に向かう信号電波だけが減衰するとしても、利用者は通話が可能であり、通話している人には差異は判らない。

・A major aspect of the technology used in stealth aircraft is having a shape that causes incoming radar signals to bounce off at an angle.

ステルス戦闘機に使われている技術の主な目的は、独自の形をとり、照射を受けたレーダ電波を様々な角度に分散させることである。

SAR shield claims to dissipate the radiation rather than reflect it, which is quite different and makes the comparison irrelevant.

SAR Shieldは電波の反射より消散すると主張しており、大きく異なる条件下であり、適切な比較とはなっていない。

＊BEMSJ注

・ステルス戦闘機などに用いるフェライトを塗ったシールで、この小片の部分を通過する電波は遮断できるが、携帯電話からの電波は、送信アンテナの部分から全周囲に向けて輻射しており、このような小片のグッズでは電磁波遮断効果はほとんどない。

・販売していたサイトhttp://www.sarshield.com/は2020年6月のチェックでは開けず。効果の欺瞞性が判り、売れなくなり、サイトも閉鎖されたのでしょう。

・しかし、ネットを見ると、まだ売っているサイトが散見される。

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３８Ｃ．電磁波防護効果を否定する英国の情報がある電磁波防護下着

記：２０１７−６−２１

電磁波防護パンツの効果を否定する情報が、以下の英国のサイト「Healthy Evidence（健康に関する証拠）」にあった。この記事には日付がないが、2017年のアクセスで、「3年前」とあるので、2014年に公開された内容と思われる。 https://healthunlocked.com/healthyevidence/posts/131066530/pants-evidence-is-lacking.

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊一部を和訳しながら引用＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

Ｐants evidence is lacking. パンツの効果に証拠はない。

I spotted a product called "Wireless Armour" advertised online that claimed "we are exposing ourselves to unprecedented levels of electromagnetic radiation and this is showing with our declining sperm counts and increasing cases of cancer".

私は、"Wireless Armour（電磁波防護着）"というオンラインで広告されているグッズに焦点を当てる。

このグッズは、「我々はかつてない量の電磁波に暴露されており、この故に精子の減少やガンの増加をもたらしている」と宣伝している。

This product - underpants with a "mesh of pure silver" incorporated into the material - claimed to be able to "block at least 99.9% of the harmful radiation".

このグッズ、男性用下着（パンツ）は純銀のメッシュを包含し、この純銀メッシュが有害な電磁波を少なくとも99.9％防護すると主張している。

I contacted the company to ask for evidence behind claims that electromagnetic radiation was dangerous and whether this product has been scientifically proven to be effective at blocking this radiation.

私はこのグッズの販売会社に、電磁波が危険である証拠、このグッズが電磁波を防護する効果があることの科学的な証拠があることの情報提供を求めた。

Not having received a reply from the company I contacted Professor Geraldine Thomas at the Faculty of Medicine, Department of Surgery & Cancer at Imperial College. She told me:

その会社からは、回答はない。

私はインペリアル大学の外科・腫瘍学部のGeraldine Thomas教授に聞いた、彼女は以下に答えた。

"I don't see any need for this sort of protection as far as I know there is no evidence that exposure to electromagnetic radiation has any effect on sperm count.

「私は電磁波暴露が精子減少の効果を持つという証拠はないと知っているので、この種の防護グッズの必要性はない」と。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

以下は当該のグッズを販売しているオンラインの広告の一部である。 https://wirelessarmour.co.uk/にあった内容

２０１７−６−１４のログでは現在も販売中。

２０２１−１−２１のアクセスでは開けなくなっている。Yahooのキャッシュには残っていた。売れなくなり、このグッズ屋は販売停止、販売サイトも閉鎖したものと推定される。

1着35ユーロ（140円レートとして4900円）と安くはない。

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３９．２００７年頃に販売された電磁波クリーン

記：２０１６−１−２３

以下は、２００７年頃に販売されていたパソコン専用電磁波防止器「電磁波クリーン」です。販売会社は大阪にあった有限会社マスターピースです。

２０１６年のネットでの検索では、この会社はヒットしません。

この会社のＷＥＢは、http://denjiha.master-piece.jp/ ですが、サイトは閉鎖されたのか、開くことができません。

多分、この電磁波クリーンは、パソコン本体から直接放射する電磁波の除去には全く効果がないと思われ、それ故に売れなくなり、

市場から消えたのだと思います。

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４０．電磁波防護グッズ「BabyGuard」の開発企画と中止

記：２０１６−５−２３

＊初めに：

2015年5月4日のガシェット通信に以下の情報が期待を込めて、掲載された。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 一部 引用 ＊＊＊＊＊＊＊＊

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

元ネタには、それなりに詳細なデータがありました。

腕にはめるブレスレットに、1099MHZ-4000MHzの範囲で電波を感知するセンサーを設けて、強い電波があることを知らせるというものです。

測定結果をグッズに取り付けた無線装置（Bluetooth）で自分のスマホなどに向けて発信する、という機能が付加されている。

＜BEMSJ注：Bluetoothという微弱であるが電波を発信する装置を腕に24時間つけている。

このグッズの電波感度はよくわからないが、Bluetoothの電波は妊婦には危険ではなく、Bluetoothの電波（電磁波）より強い電波は避けるべく、危険という設計思想なのであろうか？

またこのグッズの感知周波数は限定されているので、この感知周波数帯以外の電波は、どうでもよい とでも考えているのであろうか？

このグッズは、この意味では中途半端で、利用価値はないと思える。

むしろ、限定された周波数帯だけを検知し、その他は無防備ということは、安心きってしまい、他の周波数帯の極めて強い電磁波を曝露することになり、却って危険とさえいえる。

＊結末：このグッズは、最終的にどうなったのか？

ガシェット通信に掲載されてから1週間という期間内に、このグッズの開発は中止となっていた。

クラウドファウデングで、合計69000ドルを集めて、商品化しようとしたが、わずか489ドルの応募（一口が49ドルとか59ドルなので、応募者は10名程度しかいなかったと推定）しかなく、中止となっていた。

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４０A．携帯電話に貼る電磁波防護シールの開発で、クラウドファンディングに失敗した事例

記：２０１９−７−１０

モバテライオンという防護グッズ

https://readyfor.jp/projects/mobateraIon にあった内容の一部引用です。

実用新案も申請したとあります。

慶応大学の武藤佳恭教授の支援で科学論文の作成も予定しているとあります。

しかし、５０万円という資金も集まらず、資金集めは終了となっています。

実用新案に関しては、以下に示す様に申請し、登録されています。

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４１．電磁波防護エプロンは効果がないにも関わらず、2006年頃にはそのデザインを考える人もいた。

2006-12-9のログ

このブログは閉鎖されたか開くこと不可、キャッシュに残っていたもの

これはGoogleのhttp://blogs.yahoo.co.jp/touchn0123/folder/1464049.htmlのキャッシュです。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊炭club＆CG

茨城の田舎から発信しています。 touchn0123 開設日: 2005/6/27(月)

電磁波防止エプロン03 2006/9/9(土) 午前 11:56

電磁波防止エプロンのデザインを考えました。皆さんはどれが好みですか？

ご意見お聞かせください。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

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４２．画面から離せば電磁波は避けられるとしたエルゴデスク

日本クリエイタ社のWEB

http://www.nihon-creator.com/nazeokiru.htm ２００１−１２−１２のログが残っています。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ドライアイの自覚症状

もし，あなたの眼に「痛い」「かゆい」「ゴロゴロする」「眼ヤニが出る」「重い」「ショボショボする」「不快感がある」「赤い」「ものがかすんで見える」などの症状があれば，ドライアイの疑いが濃厚です。

（略）

電磁波の問題は無視できない。

電磁波は、有害なほどは出ていないと言われていますが、毎日長時間、何年にもわたって至近距離で操作していた場合、絶対に害が無いと、いい切れるでしょうか。

無害という保証はないのです。

また、今沢山の電磁波防止グッズが売られておりますが、調査によるとほとんどの商品の効果に疑問符がつけられています。

電磁波の強さは距離の2乗に反比例しますので、距離を離すことが最高の対策なのです。

この事実からも、このエルゴデスクを使えば、電磁波の影響を受けにくいことがご理解いただけるとおもいます。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「電磁波の強さは距離の2乗に反比例しますので、距離を離すことが最高の対策なのです。

この事実からも、このエルゴデスクを使えば、電磁波の影響を受けにくいことがご理解いただけるとおもいます。」という表現には、BEMSJは疑問を感じていた。

確かに画面と目の間隔は広くなるが、パソコン機器からの電磁波放出は画面からだけではないはずです。

キーボードと体の間隔は不変、モニタの前面下部と腰の距離は場合によっては近くなる、モニタの上方にプリンタやその他のパソコン周辺機器を置きやすくなるのでそれらからの電磁波の影響は・・・・と、疑問だらけでした。

また、天井灯の画面への映り込みが場合によっては多くなり、眼が疲れやすくなりはしないか・・・・・と。

2019年1月13日、久しぶりに日本クリエイタのWEBを開いてみました。キャッシュには残っていますが、WEBは開くことはできませんでした。

この日本クリエイタという会社（さいたま市桜区にあった）は、もう存在しないのかもしれません。

2021年1月6日、久しぶりに日本クリエイタのWEBを開いてみました。 WEBは開くことはできません。何も表示されません。

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４３．効果がないとされる鳥マグネット

記：２０１９−１０−１

＊はじめに

エキサイト・ニュースに以下のような記事があった。 https://www.excite.co.jp/news/article/Real_Live_49035/

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

世界中で雀が減少している？生態系に影響を及ぼす最新技術

（略）

さらに、20年位前に発売された鳩除けのグッズで「鳥マグ」と言う商品がある。

鳩が集まる場所に「鳥マグ」を設置すると、電磁波が発せられ鳩の脳を刺激し、寄り付かなくなるという仕組みであった。人間による利便性の追求は、動物たちに過度のストレスを与えているのだ。

(山口敏太郎)

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

＊ネットで販売中の鳥マグの例

＊鳥マグの効果はないというサイト日本鳩対策センタにあった内容

https://www.hatotaisaku.jp/guide/1959/

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊磁石やCDを吊るすと鳩よけになるってホント︖

「鳩は地球の磁場を頼りに飛んでいるので、強力な磁石を置くと方向感覚が麻痺して飛ばなくなる」これが、鳩よけに磁石が効果的であると考えられている理由です。

この説を根拠にして、壁や柱に貼り付けられる磁石や、磁石付きのテグスといった鳩よけグッズも市販されています。

確かに、鳩が地球の磁場を頼りに飛んでいるというのは有力な説の1つで、鳩レース中に地震が発生して地場が乱れると鳩の帰還率が落ちるという報告もあります。

ですが、地場が乱れて方向感覚が悪くなることはあっても、飛なくなるわけではありません。

そもそも、鳩よけとして小さな磁石を設置したとしても、その磁力が影響する範囲はたかがしれています。

そんな狭い範囲で方向感覚が乱れたからといって、鳩に大な影響があるでしょうか。答えはノーです。鳩は、食物を探したり手すりに停まったりするときには、視覚を頼りに行動します。

ですから、磁石を設置したからといって、鳩が寄り付かなくなることはないのです。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

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４４．電磁波防護グッズＱ-Link

２０２０−６−１４

１）アマゾンなどでの販売

以下のようなグッズが販売されている。

このグッズの説明は、アマゾンの販売サイトで以下の説明がある。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

キューリンクの最新テクノロジ SRT-3をカラフルなアクリル素材のカバーに密封。それにより、防水加工と軽量で様々なカラーバリエーションが実現しました。

スポーツシーンやカジュアルスタイルに合わせてお選びいただけます。

身体体が本来持つ可能性と潜在能力を引き出せ！Q-Linkに内蔵されたＳＲＴ−３の最新テクノロジでアクティブエナジーをGet！

キューリンクは1991年にサンフランシスコで、ロバート・ウィリアムス氏によって開発されました。

物理学を応用した独自のシステムにより自然界に存在するヒーリング周波数の波動を最大限に活用し、身体が本来持つ自然治癒力をサポートします。

電磁波、ストレスの影響を下げ心身ともに健康的で質の高いい生活を実現しましょう。

キューリンクは自然界にあふれる癒しの波動を出し共鳴させることで、身体が自然然に持つエネルギーシステムを強化し電磁波に負けない身体体作りのサポートをします。

身体が最適なバランス状態を得ることで本来持つ可能性・潜在的な能力を引き出します。

※キューリンクは治療器具・医療機器ではありません。症状の緩和や治療を目的とはしておりません。

【このような方にお勧めします】

携帯電話・パソコンなど身の回りの電磁波にお困りの方 / 疲れ目、肩こり、冷え性、頭痛、不眠、肌荒れ、慢性疲労、ストレスを感じている方／ 仕事、勉強、スポーツに集中力・持久力が欲しい方／疲労回復などの体調管理、電磁波過敏症や花粉症の軽減を図りたい方

【使用上の注意】ペンダントの表・裏どちらが身体側でも働きに違いはありません。衣服服の内、外側どちらでも構いません。

付属の紐は抗アレルギー加工がしてありますが、お肌の敏感な方にはあわないことがあります。その場合はお手持ちの安心な素材の紐に取り替えてご着用ください 。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

２）販売サイトにあった効能などの情報＊以下は販売サイトにあったグッズの内部構造

＊以下は販売サイトにあった効果検証研究の例−その１

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

人の脳波におけるキューリンクペンダントの影響［2000年4月］ Effects of Q‐Link Pendant on Human EEG Responses, April 2000

Dr Norman Shealy, MD and William Tiller, Professor Emeritus, Stanford University

ノーマン・シーリー医学博士とウィリアム・テラースタンフォード大学名誉教授らにより行われたダブルブラインドテストの結果、キューリンクペンダントが電磁波による脳波への影響を軽減すると発表した。

この研究結果でキューリンクが一時的に電磁波ストレッサーにより乱れた脳波を安定させると証明された。

＊ダブルブラインドテスト（ニ重盲検試験・ニ重盲式臨床研究）被検物の効果を証明する場合に被験者の思い込みによる影響(偽薬効果)を分離するため、被験者を２グループに分け被験者にはそうとは知らせず、グループごとに本物と偽物を与えその効果を検証するテスト。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ２重盲検法での実験・・・・ということで、BEMSJは大きな関心を持った。

この研究に関しては、半頁程度の簡単な報告が販売サイトにリンクされている。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊研究者：Dr William Tiller

This double blind study involved 30 subjects and was conducted over the course of one year.

２重盲検法による研究は30人の被験者を対象に、１年の時間をかけて行った。

Conclusions 結論

"This research showed significant indication of the Q-Link Pendant achieving a reduction of the effect of EMF on changes to brain wave patterns. The Q-Link has shown a capability to help prevent or diminish anomalous electrical activity in the brain caused by EMF sensitivity.

この研究は、Q-Linkペンダントは電磁波による脳波のパターンの変化の影響を少なくすることを有意に示している。 Q-Linkが、電磁波に感受して起こる脳の変則的な電気的活動を予防するか、厳守させる能力があることを示した。

Prior to these tests using the Q-Link, there had been no known approach for individuals that allowed them to resist the effects of EMF on brain functions. These tests show the Q-Link's capability for helping to regulate these effects."

Q-Linkを使う実験の前には、電磁波の脳への影響を防護すると言うことは、被験者は知ることはなかった。これらの実験はQ-Linkの能力を示している。

These conclusions are congruent with the experiences of Q-Link users, who report enhanced mental performance, including increased ability to think and concentrate. The objective facts and conclusions of this study, as well as the subjective experiences of Q-Link users, indicate the Q-Link's ability to strengthen resilience and resistance to an electromagnetic (EMF) stressor on brain functions.

この結論は、熟考や集中力の能力増強を含む精神活動が充実するというQ-Linkユーザの経験と同一である。客観的な事実とこの研究の結論は、Q-LINKユーザの主観的な経験と同様に、Q-Linkは脳機能への電磁波ストレスを妨げたり、回復力を増強する能力があることを示している。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

BEMSJ注：

という程度で、肝心な詳細データなどは皆無である。

Pubmedで「William Tiller」の論文を見てみたが、電磁波の健康影響に関連する論文は見当たらない。

たぶん、グッズのメーカの費用で研究したもので、査読付きの雑誌への論文は書いていないと、想像できる。これでは、この研究がどのようなであったか、確かめることはできない。

＊以下は販売サイトにあった効果検証研究の例−その2

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

タイトル: Q-Link Ally®、交感神経共鳴技術の形態（SRT™）は、急性神経機能に与える携帯電話関連変化を緩和させるか、試験的研究

Rodney J. Croft, Jody S. Chandler et al;

目的: 電源を入れた携帯電話（MP）への暴露は脳電図（EEG）における人間の神経機能に影響を与えることが証明されている。

そうした影響が有害であるとは判定されていないが、これらの携帯電話関連効果を最小限にとどめるための多数の装置が開発されている。

その中の1つ、 Q Link Ally® （QL）は人体に作用して、携帯電話の影響を緩和するとされている。

今回の試験的研究はQLが人間の携帯電話関連EEGに影響を与えうるかを検証するために発案された。

方法: 24人の被験者が単純盲検完全平衡クロスオーバー試験に参加した。

ここで被験者の聴覚刺激反応への安静時 EEGと位相固定神経反応を、電源を入れた携帯電話と電源を入れた携帯電話およびQLの条件下で評価した。

結果: 携帯電話使用状態におけるQLの使用によって、ガンマ波の安静時EEGは増加した。

暴露持続期間の機能としても増大した。QLは携帯電話関連影響をデルタおよびアルファ波の範囲（トレンドレベルで）で減衰した。

またQLを使用することによって位相固定神経反応にも影響があった。

アルファ波には左右差の変換があり、デルタ波には経時的に変化の転換があった。

携帯電話関連ベータ波の減衰は前頭葉後部で経時的に見られた。

暴露期間の機能として増加するガンマ波の全体的な減衰も見られた。

これらの変化と性能または心理学的状態の間に明白な関係は見られなかった。

結論: この試験的研究は電源を入れた携帯電話にQLを装着することによって、人間の神経機能に影響を与え、安静時の EEGパターンに聴覚神経への神経反応を誘導し、一部の携帯電話関連によるEEGの変化がQLにより減少することがわかった。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊この研究は、以下の雑誌に掲載されている。

The Journal of Alternative and Complementary Medicine VOL. 8, NO. 4 | Original Papers

タイトル：Can the Q Link Ally,® a Form of Sympathetic Resonance Technology (SRT™), Attenuate Acute Mobile Phone- Related Changes to Neural Function?

３）Q-Linkの効果

＊以下のようにアマゾンの購入者の評価では、効果がないという結果が報告されている。

＊教えてGooのサイトの質問コーナにあった電磁波測定器での測定で何も変わらなかったという報告

４）効果はないと主張するサイト

１０年以上前にダウンロード. URLは不祥。

https://askforscience.org/articles/sense-about-anti-emf-products かもしれないが、ひらけず。

Anti-EMF Products 電磁波防護グッズの頁にあった情報：

Q-link pendant – US$99.95 to US$999

Q-Linkペンダント 米ドル99.95から999　enhance

販売会社の主張：

・The Q-Link contains no power source of its own and works like a tuning fork, resonating with and strengthening the life-enhancing information already present within the biofield.

Q-Linkはそれ自体には電源はなく、バイオフィールドの中に既に存在する生命活性情報に共鳴して生命活性情報を増強するように、音叉の様な働きをする。

・Strengthens immunities to cell phones, computers, and other electromagnetic Fields (EMF), achieved by working through the “Sympathetic Resonance Technology”.

携帯電話・パソコン・その他の電磁波に対する免疫力を、「同調共鳴技術」の働きで、増強する。

・“Clarus Technology Inc has pioneered a technology that allows these subtle energy fields to be focused and converted from their multi-dimensional force fields into our 3-dimensions

クララス技術会社は、これらのとらえがたいエネルギの世界に注目し、2次元の力を3次元の力に変換することができる技術のパイオニアである。

専門家・科学者の見解

The device has no power source and comprises of components that connect to nothing else.このグッズは内部に電源を持たず、他につながっていない部品から構成されている。

It also claims to interact with something that has no physical basis (the „biofield‟) and to tap into multiple dimensions, using a technology (Sympathetic Resonance Technology) which is virtually unheard of and for which there is absolutely no serious evidence.

バイオフィールドという物質の世界では根拠を持たない何らかのものとの相互作用であると、SRT技術というものを使って、複数次元に拡張すると主張している。この技術はほとんど聞いたことはなく、きちんとした確証はまったくない。

Dr Eric de Silva, physicist. シルバ博士、物理学者

５）BEMSJのまとめ

・このグッズは、治療器具・医療機器ではない、症状の緩和や治療を⽬的としては使用できない。

・電磁波の発生源からの電磁波は、まったく軽減できない。測定器で測定しても差異はない。

・販売サイトにある様に、このグッズに関しては、様々な研究を行い、効果があるような研究成果を発表されている。これらの研究が正しいかは不祥。

・「何やら科学では証明できないような、ブラセボかもしれない効果があるのかもしれない」が、「このグッズの効果はない、という説」も存在する。

・BEMSJはどちらかと言えば、「グッズに効果はない」の説に票を入れる。

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４５．電磁波シールドが可能になるという洗濯用洗剤

記：２０２０−６−２１

１）ネットにあったAegisGuardの広告の一部

衣類の洗濯時に、この洗剤をスプーンで1杯とかを入れて、洗濯をすれば、以下に示すような広帯域の電磁波を遮断する効果がある、というもの。

２）電磁波グッズの効能を評価するサイトにあった情報 https://archive.senseaboutscience.org/data/files/resources/57/Sense-About-Anti-EMF-products.pdf

＊販売側の主張

Aegis washing powder – US$45 for 1lb Ａｅｇｉｓ洗剤 １ポンド当たり45ドル

・AegisGuard™ Radiation Shields “deflect, or reflect, radiation away from the body”. “This technique is referred to as the Law of Reflection”.

AegisGuardは電磁波を身体から、反射させるかそらせる働きをする。この技術を「反射の法則」と呼びます。

・AegisGuard™ washing powder shields the wearer from “up to 99.998% of the airborne radiation emitted by wired and wireless electronic products with operating frequencies between 5 Hz to 30 GHz”.

AegisGurd洗剤は、5Hzから30GHzで動作する有線・無線機器から放射される空気伝道の電磁波を99.998％までも、衣服でシールドする。

＊専門家の見解

Many of the claims made in their literature are hard to follow and often contradictory.販売主の参照の中にある大多数の主張は、追跡調査が困難で、しばしば矛盾もある。

Semi-random bits of science (e.g. the Law of Reflection) are cobbled together in a manner that bamboozlesだます readers into believing that there is something important behind this.

「反射の法則」は、何か背景に重要なことがあると読者を信じ込ませよう（だまそう）とする方法であり、つぎはぎだらけである。

There is to my knowledge no material that can „reflect‟ electromagnetic radiation across such a wide range of frequencies.

宣伝にあるような広帯域に渡って電磁波を反射させることができる素材は、私の知る限りでは、存在しない。

３）BEMSJのコメント

・詳細は不祥であるが、洗剤の中に電磁波シールド素材の微細な粉末を入れているのかもしれない。その粉末だけを電磁波シールドの効果測定装置に掛ければ、99%と言った遮断効果が表示されるのかもしれない。

・でも、洗剤の中に入っているそうした微細な粉は、洗濯時に多くは洗い流され、衣服には若干の量が付着するに過ぎない。

・とてもではないが、この洗剤を使って衣類を洗濯しても、その衣服で電磁波防護効果が得られるとは思われない。

・「AegisGurd洗剤」で検索した。日本語のサイトでは販売・広告の例は見つからなかった。

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４６．電磁波防護シールド頭巾ＭｕｍｍｙＷｒａｐｓ

記：２０２０−６−２２

１）防護グッズなどの評価を行っているサイトから

＊販売サイトの主張

・Ideal for microwave protection outside the house.屋外でのマイクロ波電磁波の防護に最適。

・The silver bobbinet material is woven using silvered strands and nylon strands of yarn.

この銀を撚りこんだ素材は、銀を含めた撚り糸とナイロンの撚り糸を織り糸に織り込んだものである。

・Protection from before conception will give your baby the best chance in life from the very moment his or her life begins.

受胎前からの防護により、あなたの幼児は生命の始まりの始まりから最適な条件下に置かれる。

＊専門家の見解

・Head-nets, protective mesh clothing, carbon paint, canopies for beds, films for the window. all these try to imitate a Faraday cage – a continuous cage of metal that stops some EM radiation from coming through.

頭巾、防護メッシュ衣服、カーボン塗料、ベッドの天蓋、窓に貼るフィルム・・・・等多くはファラディゲージを模擬しようとした

ものである、ファラディゲージは到来する電磁波を停止させるための金属製の（隙間なく）連続した箱である。

For a Faraday cage to work it needs to completely surround you and have no large gaps, unlike these products, so most of these products will have limited efficacy in keeping out radiation and none when it comes to static magnetic fields.

ファラディゲージとして機能するためには、これらのグッズとは異なり、隙間なく、周囲を完全に囲まなければならない。これらのグッズの殆どは、電磁波防護効果は限定的であり、静磁界には効果がない。

The netting could provide protection from mosquitoes, etc. for which the silver wire is unnecessary and simply adds to the cost.

ネットは蚊の対策には適しているが、銀線は不要であり、コストがかかるだけである。

Generating fear and anxiety can have pervasive effects on psychological and physical wellbeing.恐怖と心配があると、精神的・肉体的な安寧に広範な影響が出てくる。

This claim is particularly damaging because it implies that the unborn child is surrounded by constant danger that can only be controlled by use of this product.

この販売者の主張は、このグッズの使用によってコントロールできる一定の危険性にまだ生まれない子供が晒されているということを意味しているので、大きな障害を与えている。

Are we to assume that women are somehow bad mothers unless they use it?

このグッズを使わなければ世の中の女性は何か悪い母であるとでも言えるのか？ As often is the case, no data is presented to support the claim.

このようなことはしばしば見受けられるが、販売者の主張を支持するデータはない。

２）販売元の現況

・販売元のサイト：www.emfshield.org を見ると、2020年6月の時点では、電磁波防護グッズの販売ページは見られない。電磁波の測定器などは販売中。よって、MummyWrapsといったグッズの販売は行っていないと思われる。

・もう一つの販売元のサイト：www.mummywraps.comのサイトは開けない。このサイトの名称は売りに出ている。このことから、販売元のサイトは完全に閉鎖されたものとされる。

・「MummyWraps」をキーワードにネットで検索したが、2020年6月の時点では、何もヒットしない。

よって、このグッズは2008年頃に販売していたと思われるが、効果に欺瞞性があり、売れなくなり、販売会社もそのサイトも現在では完全に市場から消えたと言える。

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４７．Sistoらの1999年研究 VDT電磁波シールドグッズの効果なし

記：２０２０−７−２３

＊以下の情報がEMF Portalのサイトにあった。

掲載誌: Am Ind Hyg Assoc J 1999; 60 (1): 111-115

タイトル：Electromagnetic radiation from VDT units: study of the effectiveness of an active shielding device.

VDTからの電磁放射：アクティブ遮蔽デバイスの有効性評価研究者: Sisto R, Casciardi S, Giliberti C, Moleti A

一連のVDT装置から放出される超低周波電磁界と低周波電磁界の測定について報告する。利用者が通常占めている位置での測定値は、安全制限値以下である。

これは、本測定で検証されている通り、発生源から距離があり（1/R3ルールに従い）磁界の大きさが急速に減少するためである。

希土類元素水溶液で満たされた小さなプラスチックボールから成る市販の遮蔽装置による測定も実施した。

VDTの電磁界をアクティブに遮蔽するための仮説としての唯一の物理的メカニズムは、(おそらくその大きな磁気モーメントを持つことで選ばれた)希土類原子が、既存の磁界とは反対の磁気モーメントと同相になる2次的な磁界を、ある特定の方向に放出できる振動磁気ダイポールとして行動することである。

残念ながら、このメカニズムを定量的に分析する場合、本研究で示された実験的測定で確認された通り、2次磁界が絶対的に無視できることを示すことは容易である。

＊上記のＥＭＦ Ｐｏｒｔａｌの解説は、最後の部分が判りにくいので、Full Textを読んでみることにした。

ＣＲＴモニタに、2個の電磁波シールドグッズを取り付けで実験を行った。

ＶＤＴからの電磁波輻射を、0−3ＫＨｚのＥＬＦ帯として、また、30−300KHｚのＬＦ帯として測定した。シールドグッズを取り付けた場合と、取り付けない場合の両方で測定した。

この二つの測定条件（シールドグッズの有無）では、測定値に差異はなかった。

シールドグッズの有無による測定結果の一例：グッズの有無での差異はない。

・イタリアの研究

・グッズのメーカ名などは論文には記載されていない。

・1990年代に売られた薄い円盤状の、波動グッズの類の電磁波防護グッズではないかと想像する。

この種のグッズは電磁波削減効果がないのは当然であるが、イタリアでは1つの研究論文に仕上げることができるくらいに、まじめに、効果のないことを検証したものと思われる。

＊試験したグッズが判明 記：２０２０−７−２４

・この論文の著者と連絡を取ることに成功した。20年も前の実験に使用したグッズの名前は「ＮｏＲａｄ」であることを思えていてくれていた。

・Ｎｏ Ｒａｄは、「2001年頃に発明展で賞をとった：・・・・」とあるので、2000年頃に販売されたグッズであると推定、また、発明展の賞状に書かれた名前から、このグッズの発明者はスロベニア人のVili Poznikであると判明した。

以下のアマゾンのサイトにグッズの広告は残っているが、この広告に記載されている様に、「現在は販売なし、再販売開始は未定」とある。

ネットの検索では、このグッズの販売は見えないので、2020年の段階では「このグッズは販売していない」と思われる。

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４８．電磁波グッズ ユニカのマックスミニの検証

記：２０２０−１１−２０

以下のようなグッズがネットで販売されている。

http://yunica.info/seihin_maxmini.html?20201119にあった情報

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

WHO（世界保健機構）の専門機関である国際がん研究機関（IARC）が２０１１年５月に携帯電話などから発生する高周波の電磁波にについて「発がん性がある」と発表されています。

ユニカでは、現代社会ではさけることのできない電磁波の影響が原因でおこる『電磁波過敏症対策』に真剣に取り組んでいます。

電磁波ブロッカー MAX miniシリーズは、携帯電話・パソコン・スマートフォンなどから発する電磁波、マイクロ波などを低減させるフィルムです。

電磁波ブロッカー MAXmini 5G(ファイブジー)

MAXmini 5Gは5G に対応した電磁波ブロッカーで、2020年5月に丸山修寛医師の監修の下開発された、電化製品から発せられる電磁波ノイズを低減する電磁波ブロッカーです。

※３種類の中で最新となります。５Gのスマートフォンはもちろん、他家電にもお使いいただけます。 MAXmini5Gの銅線基盤は、１本の線でできています。

この銅線基盤はフラクタルパターンによって機器から受けた電磁波を周辺へと拡散し、中心部への集中を行うことにより、電磁波を打ち消す働きが期待できます。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ２）グッズは以下に示す様に特許を得ています。

特許のタイトル頁を以下に示す。

特許番号 6712122号発明者：丸山純輝

特許権者：（株）ユニカ

特許の請求範囲の中に以下の文言がある。

『携帯電話あるいはスマートフォンの画面側の1cmの距離にて、マイクロ波の強度を7.4%以下低減する共に、電場を8.8%以下、磁場を21.4%以下削減することを特徴とする請求項６記載の携帯機器。』

この請求範囲を見て、おかしいと感じた。

マイクロ波の場合は、7.4％以下の低減率であることを特徴とする、ということはもし類似の商品を他者が作り、マイクロ波の低減率が7.5%であれば、この丸山特許には抵触しない ということになる。

逆に、この丸山特許はマイクロ波の場合は、どんなに頑張っても7.4%を超える低減効果はないことを特徴とする特許ということになり、電磁波低減を主目的とする特許としては、不可思議なものと言える。

また特許の本文・明細の中に、以下の文言がある。

『【0032】

本発明の実施の形態による電磁波吸収体の使用方法は、前記電磁波吸収体を、カットして、携帯電話の裏側、あるいはスマートフォンの裏側に貼りつけて、携帯電話あるいはスマートフォンの画面側の1cmの距離にて、マイクロ波の強度を 7.4%以下に低減すると共に、電場を8.8％以下、磁場を21.4%以下に削減することを特徴とする。』 と。

この0032項では、特許請求事項とは異なり、「マイクロ波の場合は、7.4％以下に低減することを特徴とする」とあり、「携帯電話の電磁波のマイクロ波を92.6％カットし、マイクロ波の強度は7.4%以下に低減する」という意味になる。

以下の0039項には、電磁波低減の実験結果が明示されている。

この0039項によれば、0032項の文言は誤りで、特許請求項に書かれた「マイクロ波の場合は、7.4%の低減効果しかない」ことが判る。

3）BEMSJのまとめ

１）に示すような、５Ｇ携帯電話の電磁波防護対策としては、わずか7.4%の低減効果しか保証されておらず、実質的に効果があるグッズとは言い難い。

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４９．1999年4月の調査「繊維業界における電磁波シールド繊維に関する動き」

古い記録が出てきたのでWEBに公開：2021−1−13

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊繊研新聞記事情報 SEN

概要

日本と世界の繊維・ファッション業界の動きを網羅し、素材から製品、流通、店頭までの記事を総合的に収録したアパレル業界紙です。ファッショントレンド報道は常に業界をリードし、解説、連載、コラムも充実しています。

->電磁波

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繊研新聞記事データベース／Ｇ−Ｓｅａｒｃｈ　1999年04月28日

◆ 000001(19981221SEN0300019)

岐セン 電磁波シールド効果の加工を開発 1998.12.21 3面（全２７３字）

◆ 000002(19980120SEN0300023)

トーア紡がＪＣに出展 電磁波シールドなど５テーマで 1998.01.20 3面（全５９２字）

◆ 000003(19971208SEN0300016)

〈話題を追って〉 電磁波は恐い？ 電磁波シールド素材の開発相次ぐ 1997.12.08 3面 図有（全１６６３字）

◆ 000004(19971128SEN1100065)

【メンズリポート】 アオキインターナショナル 電磁波防止スーツ 1997.11.28 11面 写図有（全１０４８字）

◆ 000005(19971127SEN0300024)

セーレン 電磁波シールドで新商品、増産へ新工場建設 1997.11.27 3面 写図有（全５１９字）

◆ 000006(19971023SEN0200011)

ダイワボウの電磁波シールド材 開発体制整備し拡販、初年度３億円計画 1997.10.23 2面（全５７２字）

◆ 000007(19971003SEN0100002)

アオキインターナショナル 電磁波遮断スーツを１２月から試験販売 1997.10.03 1面 写有（全１００３字）

◆ 000008(19970722SEN0200016)

帝人ユニフォーム事業部 「安心感」で電磁波シールド素材好調

1997.07.22 2面 写有（全４４４字）

◆ 000009(19970701SEN1200089)

テクノＡＯジャパン 電磁波ストレス防護装置を輸入販売 1997.07.01 12面 写有（全４０７字）

◆ 000010(19970602SEN0500044)

〈情報ピックアップ〉 谷山物産 電磁波防御テープを発売 1997.06.02 5面 写有（全２４０字）

◆ 000011(19970513SEN0500052)

瀧本 電磁波対策の学生服開発、パソコン教育に対応 1997.05.13 5面（全４５５字）

◆ 000012(19970321SEN0500041)

尾崎商事 電磁波防ぐエプロンなど新企画、学校向け 1997.03.21 5面（全４１５字）

◆ 000013(19970226SEN0300025)

帝人 電磁波遮断する電話ケース開発、フリージア通じ販売 1997.02.26 3面（全４３６字）

繊研新聞記事データベース／Ｇ−Ｓｅａｒｃｈ　1999年04月28日

◆ 000001(19981221SEN0300019)

岐セン 電磁波シールド効果の加工を開発 1998.12.21 3面（全２７３字）

岐センは人体に有害な電磁波を遮断する加工法「コモシールド」を開発した。

コモシールドは、特殊な表面処理技術によって導電性物質を織物や不織布の表面に均一に付着し、電磁波シールド効果を持たせた。電界を99％以上、磁界を97％（千ヘルツの電磁波の場合）遮断し、導電性が高く、静電気を防止する機能を持つ。

対象となるのはポリエステルやレーヨン、綿など、ほぼすべての素材。 カラーや風合いが選べ、加工コストが低く、縫製がしやすい特徴がある。

一般衣料やユニフォーム、裏地のほか、インテリア、電子機器、建築材料などに使用できるとして、新規販路の開拓につなげる。

繊研新聞社

◆ 000002(19980120SEN0300023)

トーア紡がＪＣに出展 電磁波シールドなど５テーマで 1998.01.20 3面（全５９２字）

トーア紡は２１日から２日間、東京ビッグサイトで開かれる「ジャパン・クリエーション（ＪＣ）」に、電磁波シールド素材など５テーマで出展する。

新開発素材を中心に展示し、新規顧客獲得につなげていく。テーマは「ＳＡＴＩＳＦＡＣＴＯＲＹ 満足創造工場」。

出展内容は次の５つ。

（１）電磁波シールド素材「ベータ・ロック」は、昨年発表のメンズスーツのほか企業ユニフォーム用織物も新提案し、メンズアパレル、ユニフォームメーカーへも広く効果をアピール。

実際に電磁波測定器を使ってのデモンストレーションも予定している

（２）パンチングニット「パンチョンニット」は、ニット生地に織物やわた、糸などを重ねてパンチングし、新しい素材感、デザインを表現している

（３）ウール・コットン「ラコアス２」は、新しくジャケット用のコーデュロイ二色のほか、撚糸加工による表面変化をねらったカジュアル素材も提案

（４）「ソフトローリング」は、豪州プジヌック牧場産出の希少価値の高い原毛を使用し、メンズ・レディススーツ向けへ。無地から柄物までバリエーションを増やす

（５）軽涼素材「ライトアンドクール」は、ウールトロピカルのほか特殊ポリエステル、マイクロファイバー使いにより細番・軽量化、通気性に優れる。

同社は毎年技術展を開催し、新技術と開発素材を披露してきたが、今回はＪＣの趣旨でもあるビジネスの場を意識した出展内容としている。

繊研新聞社

◆ 000003(19971208SEN0300016)

〈話題を追って〉 電磁波は恐い？ 電磁波シールド素材の開発相次ぐ 1997.12.08 3面 図有（全１６６３字）

メーカは慎重な対応を

「携帯電話からの電磁波がガンや白血病の原因に？」―――最近、パソコンや携帯電話などの家電や送電線からの電磁波の危険性が懸念されている。

機内や病院では機器の誤作動を起こすとして携帯電話などの使用は禁止されているし、機械に影響を与えるほどなら人体にもなんらかの悪影響があって当然と考えても不思議はない。

欧米では規制に向かっている国もある。

合繊メーカなどもこの間、相次ぎ電磁波シールド素材を開発している。

しかし電磁波とガンなどとの因果関係は研究途上で、まだ実証されてはいない。電磁波シールドをめぐる業界の動向をまとめた。 （及川洋子）

電磁波ショック

送電線近くに住む子供の白血病死亡率は、そうでない子供の約３倍――１９９７年に米国コロラド州立大学の研究者が発表した疫学調査報告は全世界に衝撃を与えた。

その後、スウェーデンのカロリンスカ研究所が発表した同様の調査報告ともあいまって、電磁波の有害性が世界中で取りざたされている。

電磁波と一口に言っても、実際にはガンマ線、エックス線などから、紫外線、赤外線、マイクロ波までいろいろある。構成要素は「電界」と「磁界」があり、電流が流れると電界と磁界が互いに作用し合って波のように伝わる。

近年、生体への影響が懸念されているのは送電線から発生する磁場のほかに、身近なところでは携帯電話やＰＨＳ、パソコンやワープロから発生する低出力のマイクロ波など。

電子レンジにも利用されるマイクロ波は細胞内の水分子を振動させて熱効果を生むため、例えば携帯電話で長話をすれば「脳を煮る」ことにも等しく脳細胞を破壊するという説だ。

しかし電子レンジの出力は500〜600ワットと高出力であるのに対し、携帯電話は800ミリワットほどで、この程度では何ら問題はないとする説も多い。

安心感を提供

電磁波シールド素材には大きく分けて金属繊維を交織することで電界を反射させるタイプと、織物にニッケルや銅などを蒸着させたものと二つある。

帝人は９５年から新合繊に特殊金属繊維を交織して、人体に達する電磁波を９７％以上カットする「ヘルツ・ツー」を販売してきた。「100パーセント安全とは言えなくても、安心感を提供する」をコンセプトに、用途はオフィスユニフォームを中心にカーディガンやマタニティードレスなどで展開している。

カネボウ繊維は金属短繊維をウールや綿と混紡・混用した「エックスエイジ」を開発した。

先ごろ、はるやま商事と共同で、携帯電話着信電波は受信しながら、発生した電磁波による人体への影響を軽減させるメンズスーツ「ハートガード」を企画、「ＵＰレノマ」ブランドで今月６日から販売を始めた。

旭化成工業も「止電界」裏地を販売している。

価格は１メートル当たり2500〜3000円と通常品に比べて１０倍近い設定だが、将来は資材用途でも販売したいという。

トーア紡がアオキインターナショナルと共同開発した素材は、今月６日からアオキの「ファラーゴ」ブランドで販売されている。

後加工商品では、セーレンが導電性ファブルック「プラット」の需要拡大に応じるため、このほど鯖江工場内に専用新工場の新設を決定した。

正確な情報開示を

確かに電磁波シールドは消費者からすれば気になる問題で、この不況下でもニーズは確実に上昇しているのだろう。

ただ、メーカがいう電磁波シールドとは主に電界シールドであり、磁界についてはせいぜい７０％を遮へいするにとどまっている。

それを同一視するから混乱が生じる。

最近の研究では、問題なのはむしろ磁界という指摘もある。

繊維メーカ各社はこれまで消費者ニーズに応じてさまざまな機能性商品を生み出してきた。しかし、これは人間の生命にかかわるかもしれない問題なのだ。

「消費者の精神的ストレスを軽減する」にとどまるならまだしも、いたずらに不安感をあおるようであれば、将来大きな社会問題に発展する危険すらある。

メーカは徹底した調査研究を進め、機能性などについて正確な情報開示をするなど慎重な対応が求められている。

繊研新聞社

◆ 000006(19971023SEN0200011)

ダイワボウの電磁波シールド材 開発体制整備し拡販、初年度３億円計画 1997.10.23 2面（全５７２字）

ダイワボウは十五年前から高性能金属化繊維「メタックス」を販売しているが、電磁波シールドへの要望が高まっていることから、開発体制を整備して拡販に乗り出す。

電磁波シールド用途のほか、マイクロ波反射材、抗菌・防カビ材分野などへも販売する。初年度３億円の販売をめざす。

メタックスは無電解メッキにより繊維に金属を付着させ、繊維表面に金属被膜を形成したもの。

わた、糸、布のいずれの形状でも加工でき、繊維の性質を損なわない。

基材となる繊維素材は、ポリエステル、ナイロン、アクリル、綿、レーヨン、炭素繊維など幅広く対応でき、繊維に付与する金属も銅、ニッケルを中心に銀も加工可能である。

多機能であるため、さまざまな用途展開ができるが、とりわけ電磁波シールド用素材としての特性がある。

シールド機能は周波数30メガヘルツ〜３０ギガヘルツの範囲で、およそ４０〜６０デシベルの減衰効果がある。これは電磁波を９９〜９９．９％カットする。

また、極めて薄い金属被膜を施しているため、加工性がよくフレキシビリティーに富んでいる。商品形態は布帛、メッシュ、糸、わたで、産業資材用途を中心に販売する。

小ロット対応型生産システムにより、ＱＲ対応が可能だ。販売窓口はダイワボウプロダクツ。

価格はわた、糸が１キロ当たり約１万円、布帛が１平方メートル当たり2000〜2500円が中心。

繊研新聞社

◆ 000013(19970226SEN0300025)

帝人 電磁波遮断する電話ケース開発、フリージア通じ販売 1997.02.26 3面（全４３６字）

帝人は携帯電話から発生する電磁波を遮断する電話ケース素材を開発し、フリージア（本社大阪府和泉市、松井英樹社長）を通じて４月末から「マイクロアーマ」のブランドで販売する。

携帯電話は本体とアンテナから電磁波を発生するが、最近、この電磁波が人体に影響を及ぼすという研究が欧米で進み、規制や予防対策をとる国が増えている。

国内ではまだ「因果関係は認められない」とされているが、携帯電話を絶えず使用する人への影響や電化製品などの電磁波障害を懸念する意見があり、問題になりつつある。

帝人は携帯電話ケースに電磁波シールド素材「ヘルツ」を基布にした人工皮革を使用するとともに、文字盤の部分に同素材を挟み込んだ透明ラミネートシートを使うことで電磁波を９８％遮断して、同時に操作性も持たせた。

また、アンテナカバーも工夫し、電磁波を吸収・反射する形状にした。皮革タイプが3500円、スエードタイプが3800円。

販売窓口は伊藤忠インテックスを中心に、携帯電話の販売代理店などを予定している。

繊研新聞社

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

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50．日本の歯科医が発明した電磁波防護グッズProtectMe

記：２０２１−２−１０

１）アマゾンJPで売られていたグッズ：Protect Me

アマゾンでの販売

アマゾンJPでのカスタマーレビューから

「5つ星のうち1.0 トンデモ製品

電磁波はあくまで「場の変化が伝播する『現象』」です。

「電磁波を回転させる」と書いている時点で、こうした物理的な話すら理解していないトンデモ製品と言えます。」と書かれている。

1） 販売しているサイトにあった情報以下は製造元と思われるサイト

https://harmonity.biz/products/protectme 2/3

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ HARMONITY PROTECTME プロテクトミー

あなたの健康を守る3�p2の極薄シート

現代⼈を取り巻く生活環境はとても便利な反面、さまざまな影響があります。

電磁波は目に見えませんが身体に影響を及ぼしていることを見過ごしてはいけない時代。

これを逆転の発想で、身の回りの電磁波を利用してより健康に過ごすというコンセプトから作られたのが「PROTECTME プロテクトミー」です。

常に電磁波を発している飛行機や新幹線、携帯電話やパソコン、タブレット、WIFIなどの通信装置や、電子レンジ、冷蔵庫、IHキッチンなどの家電製品の半径４‐７mにある電磁波を「PROTECT ME」が身体に有益な波動に変換してくれます

（日米特許取得済）。

とても便利な時代になり、私たちの生活は豊かになりました。

しかしながら、健康に対して意識を高めていくべき時代にもなりました。自分や大切な人の健康は自分たちで守っていくしかありません。

いつの時代も大切なのは、調和と共存。

「PROTECT ME」は、便利な現代社会と健康との調和的な働きをするものと考えています。

＜メカニズム＞

科学的理論（電⼦⼯学、磁気⼯学、量⼦⼒学）に基づき電磁波を⼈体に有益変換します。

メカニズムは位相変換により電磁波を回転させて（コイルに電流を流すイメージ）電磁波を変換します。

＜特徴＞

PROTECT ME の特許取得の内容としては、電磁波をカットするのではなく、電磁波を利⽤して⼈体に良いものへ変換するものです。

＜使用方法＞

電磁波の発生する場所（PCやスマートフォン、コンセント、電化製品）に置いてください。表面のフィルムは剥がさず、貼り付けたい場合は紙テープ等をご使用ください。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

BEMSJ注：

このグッズは、1990年代に一時的に流行した波動測定器によって効果検証を行っている。

波動測定器は、測定法が科学的でなく、似非科学であるとわかり、廃れたはずであるが、このグッズの様に、2020年になっても、まだ生きている様です。

従って、このグッズの効果は、まったく信用がなく、「効果が検証された」とは言えないシロモノとなります。

３）日本特許

この発明はアメリカと日本の特許となっている。日本特許 第5922264号

発明者は川崎市の歯科医の脇谷清隆以下に特許の1ページ目だけを示す。

４）アマゾンから消えたProtectMe記：２０２１−２−２３

このグッズの報告をWEBに載せてから2週間後、ふと見るとグッズの頁は以下に示す様に「在庫なし、入荷予定：未定」となっていました。

そして、このグッズは、アマゾンのトップページで「ProtectMe電磁波」といった用語で検索しても、ヒットしなくなりました。アマゾンでの販売主Harmonyの販売品目の頁を見ても、このグッズは見当たりません。

販売を中止したのでしょうか？？？

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５１．論文を書いて論拠がある様に見せているドイツ製電磁波中和装置MHR

記：２０２１−２−１１

ドイツ製で電磁波の害を中和するグッズMHRがある。製造販売会社：Florian König Enterprises (FKE) GmbH

このグッズに関しては、以下のような論文で、論拠があると称している。 １）論文誌

掲載誌：Integr Mol Med, 2017

タイトル：Neutralization of wireless DECT base radiation by novel resonance devices奇抜な共鳴素子を用いたDECT（コードレス親子電話器）の電磁波の中和

研究者：Peter C. Dartsch、Florian M. König

Abstract 概要

Wireless telecommunication sources working with frequencies ranging from 0.9 to 2.5 GHz are still increasing rapidly.

0.9 – 2.5GHzの周波数で動作する無線通信機器は急速に増加している。

Among these are also digitally enhanced cordless telecommunication (DECT) phones which emit only a weak radiation when an active DECT base and its handset are separated from each other.

それらの中で、親機と子機がお互いに離して置き、動作中に弱い電磁波を放射するコードレス親子電話（DECT）は増加している。

To address this topic, we investigated the cellular effects of DECT base radiation and its possible compensation by specially designed novel resonance devices.

この問題につき、我々はDECTコードレス電話機の発信電磁波の生体影響（細胞実験）を調査し、特別に設計した奇抜な共鳴装置による補填の可能性を調査した。

Connective tissue fibroblasts (L-929) were exposed to the radiation of an active commercially available DECT base ± single resonance devices or combination of them.

連接した繊維原細胞（L-929）は、一つもしくは複数の共鳴素子を加えるか加えないかで、一般市販されているDECT電話機からの電磁波に曝露した。

Unexposed cells in another incubator without any DECT base radiation served as corresponding controls. DECT電話機からの曝露のない他の培養器に入れた疑似曝露細胞は対照群とした。

Cell vitality was checked by measurement of the enzymatic activity of mitochondrial dehydrogenases by the color change of the sodium salt 2,3-bis[2-methoxy-4-nitro-5-sulfo-pheny]-2H-tetrazolium-5-carboxyanilide (XTT).

細胞の活性度は、ナトリウム塩XTTの色の変化によって、mitochondrial dehydrogenasesの免疫活性を調べることで、調べた。

The results clearly demonstrate that exposure to DECT base radiation caused a significantly reduced cell vitality which was accompanied by marked morphological changes in the cells such as intracellular vacuolization, rounding and detachment.

結果は明らかに、DECT電話機の電磁波に暴露した細胞では細胞活性の有意な低下が見られた。

Approximately 15% of the reducing potential was related to microwave-related warming.約15%の減少は、無線電磁波曝露に起因する。

Reduction in cell vitality after DECT base radiation exposure was partially neutralized by use of one of the novel resonance devices alone or in combination.

DECT電話機の電磁波曝露で低下した細胞活性は、奇抜な共鳴素子だけ、もしくは複数の組み合わせによって、部分的に補填された。

Especially resonance device type A-1 was very effective and its potential for neutralization could be increased to 95% by additionally using two crossed resonance devices type RD-B with their plus end directed towards the cells.

特にA-1型の共鳴素子は非常に効果があり、二つの素子を交差させたRD-B型素子のプラス側を細胞に向けて置いた場合は、補填できる可能性は、95%に昇る。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊概要を読んだだけでは、よくわからない。

Full Textを読む。

・DECT電話機の無線周波数は1.885 GHz。

・共鳴素子は、20から40�pの長さ、直径5cmのパイプ状で、いかなる電子部品を含まない受動素子である。パイプは層状になっており、鉄、亜鉛、銅、磁性材、木材、カーボンもしくはカーボンに関連する材料、様々な水晶から構成されている。そして無線通信素子にあるような導電部に穴が開いている＜注：スリットアンテナに類似の構造と推定＞。

・材質や穴のあけ方などで、いくつかの型の素子を作った。

＜一部の型の素子はドイツの特許を取得 特許 DE102016001982＞

・以下は素子の例

・細胞を入れた培養器の傍にDECT電話機を置いた。

・曝露後に、細胞の活性を測定。

・Full TEXTには、この実験を盲検法で行ったとは書かれていない。

従って、この実験は意図的に行っていないとは言い切れず、信頼に欠ける。

・この掲載誌と論文はPubmedにも採録されてない、査読はあるかもしれないが甘い、いわゆるオープンアクセスのサイトに投稿されたものである。

・同類の論文を、類似のオープンアクセスの論文サイトに複数、投稿している。

２）グッズの実物

以下は、ドイツにあるこのグッズの販売会社のサイトにあった実物のグッズの写真で、携帯電話基地局からの電波による影響を中和すると、称している。

多分、このグッズが日本で売られることはないと、思う。

携帯電話基地局からの電磁波対応としてMHRを設置した例

上の写真は類似の他の論文にあった例：電力ケーブルに取り付けた例

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５２．CMCペンダントの電磁波防護効果に疑問

記：２０２１−２−１５

１）アマゾンで販売中のグッズ

「カーボンマイクロコイルと言う新素材の特性を生かして電磁波を吸収して熱エネルギとして放出します。また器機内部から発生する電磁波も吸収します。

対応範囲も広くkHz〜他の材料では不可能なGHz帯域までカバーします。

5GHzはもちろん、航空機や衛星通信で使用されている18GHz帯まで効率良く吸収しカバー出来ます。このペンダントの有効範囲は、半径およそ１ｍの範囲をカバーします。」

という説明である。

２）アマゾンでのカスタマーレビューから

以下はカスタマーレビューからの引用、効果がないというレビューが多い。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

畠中智隆

5つ星のうち1.0 ハイブリッド車には効果無し 2020年5月9日

別の会社の車用電磁波中和の商品は驚く位ハイブリッド車の中が楽になりましたが、本日こちらのネックレスを身につけて同じ車種のハイブリッド車を試乗したところ、頭が痛くなり何の効果も感じられませんでした。

Ray

5つ星のうち1.0 効果が分からない 2019年10月14日効果が感じられなかった。

まろん 5つ星のうち1.0 変化無し 2020年11月27日

24時間身につけていますが全く何の変化も感じません。

ミスターアマゾン 5つ星のうち1.0 全く効果なし！ 2018年4月10日これは、ただの金属で全く効果はありません。

電磁波測定器で測定したところ、電磁波が発生している機械に近づけても、電磁波に全く変化はありませんでした。

ドリアンとく 5つ星のうち1.0 表記に偽りあり 2018年4月2日

こちらで電磁波の測定をしてみたが、まったく効果のないものでした。

素材は普通のステンレスで、それが電磁波防御に役立つとは思えません。

ファッション的にも(これはそれぞれの趣味趣向の問題でもありますが)、かっこいいものではなかったです。

かるす 5つ星のうち1.0 悪徳商法 2020年10月4日科学的な根拠がない

エルモにメール 5つ星のうち1.0 気休め程度です 2020年7月18日

電磁場測定器で測定したら、これ単品では何も変化がなく、本品のパッケージ（段ボール）の方が電磁波を遮断できました。

最初、開封しない状態で測定して、すごい効果がある！と勘違いしましたが、残念な結果です。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

３）CMCコイルの開発者：元島元⼆の解説にあったCMCコイルの効果を示すデータ CMCコイルは電磁波を受けて、コイル内で吸収し、熱に変換してくれる。

この意味では確かに「電磁波を吸収し、熱に変換する」という表現は正しい。

CMCコイルは、電磁波を吸収することは確か。したがって、コイルを多数板状に成形し、部屋の6面に隙間なく並べれば、外部からの電磁波は遮断することができる。

この意味では電磁波シールド素材としての用途はある。 ４）CMCグッズのカタログにて以下の記述がある。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

CMCは電磁波を身体に合うように変調してくれる？

電磁波障害防止用CMCペンダントやCMCスタビライザを用いると、脳波はα波優勢(100%)となり、電磁波防御効果があることがわかる。

しかし、CMCはGHz オーダーのマイクロ波は吸収できるが、低周波の電磁波は吸収できないので、一般的な電磁波吸収メカニズムでは説明ができない。

例えば、新幹線車両内でCMCペンダント-500(CMC 充填量 500mg)を着用していると、本人ばかりでなく、その車両全ての乗客の脳波はα波=100%となるので、広範囲の電磁波を防御できることがわかる。

すなわち、CMCはその周囲(空間)に⼊ってくる⾝体に有害な電磁波を、⾝体に害を及ぼさない(良い)電磁波に変調できる能⼒があると考えられる。

その範囲(領域)はCMC量に依存し、CMC量が多いほど防御領域は広がる。

人工的電磁波には、波に多くのノイズ・歪み等が重畳されており、これが人体の波動(磁場)を狂わすと考えられ、これを取り除くことが必要である。

CMCは、アセチレンの触媒活性化熱分解法により合成する際、常に宇宙エネルギを吸収し、正常な⽣体波動と共振しながら成⻑するので、得られたCMCは強⼒な正常波動を発信していると考えられる。

したがって、この強力な正常波動により、身体に害をおよぼす人工的電磁波は変調され、身体に害を及ぼさなくなるものと推察される。

外部(内部)からの電磁波、あるいは内部から発信する電磁波は吸収・シールドしないので、内外の通信には支障はない。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

ここでこのグッズの問題点が見つかった。

「アルファ波を優位にする」ことができるとは？？？

「正常な波動」となると、このグッズも波動グッズと言わざるを得なくなって切る。

1990年代に流行し、似非科学だとわかり、廃れたはずの「波動測定」が、このグッズでも生きている、「アルファ波を・・・」という実験も、波動測定によるものかもしれない。

５）第2の問題点を見つけた。

＊以下もCMCペンダントの効能を示す資料である。

放射線量でアルファ波が影響を受けるという科学的な論拠はあるのか？多分、ないだろう。

そして、このグッズで、アルファ波の減少を補填できる、と言っても科学的な根拠はないだろう。

＊100μSv/ｈといった放射線曝露下で、人の脳波などの実験を行って大丈夫？？？

上の図からは正確な照射曝露量は読み取れないが、50μSv/ｈと仮定すれば、10時間の実験で累計500μＳｖとなり、日本における自然界から受ける1年間の放射線曝露量500μＳｖに相当する。

また、年間2000μＳｖが曝露限度値であることから、上記のデータが本当に放射線曝露下で行ったとすれば、ちょっと怖い話になる。

もし、放射線曝露を行わずに、何か、波動・・・・で疑似的な実験を行ったとすれば、これはこれで実験の科学性が疑われることになる。

＊「放射線 脳波」でネット検索を行ってみると、環境省のチェルノブイユ原発事故に関する情報の中に、

『ある研究グループからは、最も高い線量に被爆被曝した汚染除去作業者は認識障害、脳波検査（EEG）の変化、統合失調症、認知症、器官脳の機能障害の徴候、及び磁気共鳴映像法（MRI）による映像の変化等があったという報告があります。しかし、このような所見は、個々の研究者によって確認されているわけではありません。』

という情報程度しか見つかりません。

＊このグッズ販売サイトに以下の情報がありました。

この情報を見て、BEMSJは「このグッズの考案者は、「写真を見て、例えば、福島原発の写真を見て、その場所に行かなくても行ったことになり、そこでの脳波がどのようになるか、脳波が自分の考案したグッズを取り付けると脳波がどのようになるかを、測定できる特殊な能力を持っている」と考えているのだと、考えるに至りました。

事故を起こした福島原発の「デブリ」には、人は近づくことはできません。そのような危険な場所で脳波などの測定は全く不可能です。

また、測定器は「CMC波動共振センサー」というグッズの考案者が制作したものです。

これでは、グッズの公正な・正当な・科学的な効果検証にはならないでしょう。偽科学、似非科学の世界と言えるかもしれません。

6）BEMSJの中間の結論

このCMCペンダントに使われているCMCコイルは確かに電磁波（少し高い周波数に限定）の吸収効果はある。

しかし、ペンダントのように宙に浮いた状態、孤立した形状で人体が持っていたとして、ペンダントに照射された電磁波はペンダントで吸収され、熱に変換されるが、その吸収効果はあくまでもペンダントの部分だけに限定され、持っている人の電磁波曝露を軽減してくれることはあり得ない。

よって、電磁波防護グッズとしてのCMCペンダントや類似のグッズは、電磁波防護の効果はないと、いえる。

「いや、科学的な効果検証のデータがある」というのであれば、BEMSJに連絡して欲しい。

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５３．効果検証が不十分な電磁波防護グッズBhado

記：２０２１−２−１９

１）アマゾンで売っていた電磁波グッズBhado

Bhadoには様々な種類があるようです。カード状のものやネックレスのようなものまで。

2）販売サイトにあった電磁波防護効果の検証例

Bhadoの販売サイト https://waaa.jp/hpgen/HPB/entries/23.html にあった効果検証データの例

BEMSJ注）

以上の検証は、電磁波を浴びるとヒトの免疫機能が低下し、Bhadoを取り付けると低下した免疫機能が復活するということを、MIRS波動測定器で測定検証を行った、ということ。

波動測定器は1990年代に流行、しかし、この波動測定器は全く科学的な測定器とは言えないことが判り、廃れたはずであるが、2013年になっても、いまだに生きていたようです。

Bhadoは波動測定によって電磁波防護効果があると謳っているが、公正で、科学的な効果検証ではないと言える。

BEMSJ注）この検証データを見ると、まったく駄目なデータと言える。恥ずかしくて、公開できるようなデータではない。測定に使用したのは、測定器とは言えない、検出器レベルのトリフィールドメータである。

トリフィールドメータは、60Hz などの低周波の磁界、60Hzなどの低周波の電界、携帯電話の通信電波に使用しているマイクロ波の電力密度の３種を測定できる。

測定したのは、スマホからの電界と磁界であるが、この電界・磁界は共に60Hz である。

スマホからは、内部の電子回路の動作からこれらの60Hzの電界、磁界を漏洩しているかもしれない。

このトリフィールドメータを60Hzの電界・磁界測定モードにして、電波を発信しているスマホに近接させると、比較的強いマイクロ波電波を受けて、測定器は誤動作し、変な値を示すことがある。

従って、遠赤外線応用研究会の測定担当者がどの程度の電磁波測定に関する能力を持っていたかは不明であるが、上記のデータは、トリフィールドメータの誤指示値を記録したものと思われる。

これではスマホからの電磁波曝露効果の検証データとしては、不合格である。

結論として、このBhadoの電磁波検証データでは電磁波防護効果が検証されたとは言えない。もし公正で科学的な効果検証データがあれば、BEMSJに連絡して下さい。

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５４．５G反対同盟がクラウドファウンディングで開発した電磁波防護グッズ「ゴッドハンドレッドシート」

記：２０２１−４−８

１）５G反対同盟というグループが「スマホ電磁波から【脳】を守れ 『電磁波防御グッズ』を開発したい 」として、クラウドファンディングで基金を集めて、グッズを開発した。

このクラウドファンディングで開発したグッズの一つがゴッドハンドレッドシートである。セラミックパウダー（フェライト？）を不織布に添付したものである。

２）電磁波防護効果を謳ってネットで販売している例 https://www.iwasaya.com/SHOP/godhandred.htmlにあった例

３）くちこみ本舗というサイトにあった５G電磁波吸収無害化を謳っている例

4） アマゾンでも販売中、電磁波防護効果には言及していない。

5） ゴッドハンドレッドシートの電磁波防護効果

以下はネットに公開されている検証結果のデータです。

BEMSJの注）

測定器のトリフィールドメータで測定している電場と磁場は、パソコンから発生している60Hzの電場（電界）と磁場（磁界）を測定している。

磁場の変化は、1.5ｍGから1.4ｍGであり、単純計算では6.7％の減少であるが、測定の誤差や測定の再現性を考えると、

「変化はない」と言える。

これは、ノートパソコンの下に高周波電磁界に効果があるフェライトを敷いたとしても、60Hzの磁界にはほとんど効果はないはずであるから。

60Hzの電場が減少したのは、ノートパソコンの下に金属製のものが敷かれたからであろう。

60Hzの電場を25%程度減少させるために、高価なグッズを使う必要はない、家庭にあるアルミ箔や適当な金属板を敷くだけで良い。

この程度の効果しかないグッズは、購入する意義はないと言いえる。

BEMSJの注）

測定器のトリフィールドメータで測定している電場と磁場は、パソコンから発生している60Hzの電場（電界）と磁場（磁界）を測定している。

スマホの場合、このグッズが「５Gの電磁波を吸収・・・・」と謳っているが、肝心の無線周波数帯域の電磁波の効果の検証を全く行っていない。

これでは、「５G反対同盟」が目論んだ５G電磁波防護効果は全く、検証されていない。この効果検証の不確かなグッズは、購入する意義はないと言いえる。

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５５．ウクライナの発明というスピノルというグッズの検証

記：２０２１−４−１１

１）アマゾンで販売中のグッズと、そのカスタマーレビューの例

Spinorの説明から

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊電磁波の心身への影響が注目される昨今。

電子レンジなどは使用中に強い電磁波が発生し、また、テレビやパソコンは長時間の使用で電磁波を浴び続けるという心配があります。

置くだけで一部屋まるごと電磁波を中和する「スピノル ルーム」は、機器が発生する電磁波の悪影響を中和する、手軽な電磁波プロテクトアイテムです。

「スピノル」は、電磁波先進国ウクライナで電磁波研究20年の「パブレンコ博士」が開発した、電磁波プロテクトシールで

す。

もともと自然界には電磁波が存在し、その「左ねじれ波」と「右ねじれ波」が、自然界ではバランスよく存在していますが、現代の電子機器・通信機器からは、「左ねじれ波」だけが出ていて、本来のバランスを崩している・・・その影響を「スピノル」が発生させる「右ねじれ波」で中和し、私達を守ってくれます。

電磁波を打ち消すのではなく、中和する。

日本では新しい概念ですが、すでに電磁波対策先進国のEU諸国でも「スピノル」各種が採用され、その効果は医療機関等でのテストで実証済み。

最も広範囲の電磁波からの影響をカバーするスピノルルームで、機器の電磁波対策を行いましょう。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「電磁波を打ち消すのではなく、中和する」という意味は？？？？

「電磁波には右ねじり波と左ねじり波があり、この右と左のバランスが取れないと人体の健康に悪影響をおよぼす、この発明は右と左のねじり波のバランスをとること（中和する）ことが主目的である。」という論法かもしれない。

そうであるならば、発明者は左右ねじり波の不平衡によって、いかなる健康影響が出ているのか、きちんと説明する義務がある。発明者はそこまで言及していない。

電磁波を中和するという概念は、結論を先に言えば、似非科学でしょう。 ２）Spinorの特許から

ウクライナ人の発明で、アメリカ特許６５６３０４３B2で2003年特許権獲得、 2015年に特許更新料未払いで、特許権は無効となっている。

特許に記載の概要の部分を翻訳する。

A device for generating a right torsion field having an outer body, a salt solution, and a ring.外躯体、塩溶液、リングを有する「右ねじり波」を生成する装置。

The ring generates a first right torsion field.リングは最初の「右ねじり波」を生成します。

The ring and the salt solution are disposed within the outer body such that a portion of the fist right torsion field propagates through the salt solution.

リングおよび塩溶液は、右ねじり波の一部が塩溶液を通って伝播するように外躯体内に配置される。

特許の明細書を読むと

・テレビ受信機やパソコンモニタは正面方向に左廻りのねじり波を発生させ、後方向には右廻りのねじり波が発生している。

・図5に示す様に、本発明品をモニタの正面に置くと、グッズから右回りのねじり波が発生して、正面方向の波を中和し、さらに後ろ向きに変えて、後方での波も中和させる。

・モニタだけではなく、ねじり波を発生させる全ての電子機器、携帯電話などにも有効である。というもの。

３）結論

・まさに似非科学というか波動グッズというか、科学的・工学的には「電磁波の防護効果」は皆無なグッズと言える。

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５６．ホメオパシーで電磁波防護というグッズ

記：２０２１−９−３０

１）ホメオパシーで電磁波防護するグッズ https://www.natural-coco.jp/SHOP/HM15.htmlにあった情報

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

なにごとにも過敏に反応してしまうあなたにオススメ

現代環境に生きる私たちは、これまでの世代では経験したことのない目には見えない様々なタイプの電磁波にさらされています。

電気を希釈振盪してつくられたRX Elec、電磁波を希釈振盪してつくられたRX Rayに加え、由井寅子ホメオパシー博士が電磁波の気になる方のために作られたティッシュ・ソルト（生命組織塩）のコンビネーション・レメディー TS- 37の３本セットです。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊：

注：「電磁波を希釈振盪してつくられた」という摩訶不思議なグッズがネットで売られていた。

２）ホメオパシーと電磁波の関係は？ と思い、ネットで検索。

以下は、科学的には否定されたが、ホメオパシーの論拠として知られているとある科学者の研究を紹介するページである。

ニューズウィーク日本語版にあった情報の一部引用 https://www.newsweekjapan.jp/akane/2021/09/post_2.php

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

面白研究に下ネタ 科学の裾野を広げる「イグ・ノーベル賞」の奥深さ 2021年09月28日（火）11時30分

1991年と98年に化学賞を受賞したジャック・バンヴェニスト氏は「水は知性を持つ液体で、現在、1分子も抗体が溶けていないほど希釈しても、かつてたくさん抗体が溶けていた記憶を残していて抗原抗体反応を起こす」「水は以前溶けていた物質の情報を電磁波として放出するので、インターネットを介して情報を送ることができる」と論文で主張したことが評価されました。

科学の実験は、「再現性」が求められます。

つまり、正しい主張であれば、同じ実験を誰がやっても基本的に同じ結果が得られるはずです。

バンヴェニスト氏の主張は、イグ・ノーベル賞受賞前に多くの科学者によって「再現性がない」ことが示されていました。

もちろん、賞の運営側もその事実は知っており、疑似科学を主張するバンヴェニスト氏と、論文掲載を許した科学誌に対する皮肉を込めて賞を与えました。

（略）

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

Gigazineのサイトにあった情報の一部引用 https://gigazine.net/news/20180103-water-memory/

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

ホメオパシーの科学的根拠とされノーベル賞候補が主張した「水の記憶」とは何か？ 2018年01月03日 07時00分

本来であれば体に毒である物質を限りなく希釈したものを錠剤として飲むことで病気を治療するという「ホメオパシー」は、医学的な根拠がないにも関わらず広まりを見せているとしてアメリカを中心に近年問題視されています。

しかし、ホメオパシー肯定派には「科学的根拠」が存在します。

ホメオパシーの科学的根拠とされる「水の記憶」には、ある著名な研究者が大きく関わっていました。

「毒をもって毒を制す」の考え方で、その病気や症状を起こしうる物や薬を水で極度に希釈したものを投与することで病気の治療を行うという「ホメオパシー」はアメリカでは多くの人が利用 しており、薬局では「ホメオパシー」とラベルが表示されている薬が販売され、ホメオパシー医師も存在します。

このようなホメオパシーの薬は「喉の痛みにハーブティー」というレベルの内容ではなく、「ガンが治療できる」といったものも存在するため、かねてから問題視されていました。

アメリカ食品医薬品局(FDA)のホメオパシーについての規制が緩やかだったために、上記のような薬がはびこることになってしまっていたのですが、2017年12月18日(月)、FDAは危険あるいは不正な広告を行っているホメオパシー製品を厳しく取り締まっていく旨を発表しました。

ホメオパシーが有効とされる科学的根拠は、たとえ検知できないくらいに物質を希釈しても水素結合が変化するという

「水の記憶」とされています。

これは1979年に血小板活性化因子(PAF)の構造とヒスタミンとの関係についての著名な論文を発表した免疫学者のジャック・バンヴェニスト氏が、1988年になって「極度に抗体を希釈した後でも水溶液は抗原抗体反応を引き起こす能力を保持し続ける」、つまり「水は以前その水に溶けていたものを覚えている」といった内容の論文を発表したことから生まれた言葉。

論文はNatureに掲載されたため大きな論争を巻き起こし、最終的には科学的反証のすえに否定されることになりました。

そしてバンヴェニスト教授の論文は1991年に第一回のイグ・ノーベル賞を受賞するに至っています。

イグ・ノーベル賞は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられるものですが、バンヴェニスト教授はジョークとして研究を発表したわけではありません。

（略）

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

BEMSJ注：

どうやらホメオパシーの信者は、科学的に否定された研究を論拠の一つにしていると言える。

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57．ヤフーニュースにあった謎の電磁波グッズ2022年4月

記：２０２2−12−１７

https://news.yahoo.co.jp/articles/20d4528962c2cd612b527e35307ea80f2461cb16 にあった情報

「謎の・・・」ではなく、明らかにインチキグッズです。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「電磁波対策」に「思考盗聴防止」…謎のリングがメルカリに出品正体は1個7円のアレ?専門家「効果は極めて少ない」 4/20(水) 15:31 配信

「電磁波対策」に「思考盗聴防止」、さらには「集団ストーカー対策」に効果あり… 怪しいうたい文句で出品されたのは、こちらのドーナツ型の金属品です。

2枚2500円で販売も…謎のリングの正体はいま、メルカリなど、さまざまなネットオークションサイトに、「電磁波を遮断できる」とうたう謎の金属部品が出品されています。

正体は「ワッシャー?」 ホームセンターでは1個約7円で販売

このリングのような小型金属。サイトの説明には「電磁波を等間隔に反射、分散させることで攻撃を妨害する」と書かれていました。

謎の金属部品に対し、ネット上では、懐疑的な意見が広がっています。

（略）

実際にホームセンターに行ってみると… 35個入りで、253円で売っていました。 1個約7円の計算になります。

2枚2500円も…専門家「効果は極めて少ない」 メルカリ側も注意喚起

ホームセンターなどで、1枚数円で売られているものとしか思えないものが、さまざまなネットオークションサイトで、2枚で 2500円などで、出品されていました。

このような小型金属で本当に電磁波を遮断できるのでしょうか。

電磁波に詳しい専門家は、キーホルダーやペンダントのような小さいサイズの金属では電磁波遮断の効果はきわめて少ない、と指摘。

そして、電磁波を遮断するためには、例えば、エレベーターのような金属製の箱に入らなければ遮断できないそうです。さまざまなネットオークションサイトで出品されているこちらの商品について、メルカリの運営側はこうコメントしています。

メルカリの運営側のコメント:利用規約に違反する商品の出品や取引を常時監視し、出品禁止物の排除に努めております。

この出品物に限らず、ガイドライン違反を確認した場合は適切に対応するネットオークションサイトで買い物をする際、根拠のない商品については注意が必要です。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

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５８．科学的に効果ありと称しているBio Zen 電磁波グッズの効果検証

記：２０２３−７−７

１）販売サイトにある情報から

https://chemiun.org/es-measures/biozen_01/ 2020年4月のログ

2023年7月の確認ではこのサイトは開けず、多分売れなくなり、閉鎖かも。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「BioZen」は、シールタイプの電磁波対策グッズで、「貼るだけで電磁波の悪影響を軽減」できます。

原理は、電化製品の使⽤時に発⽣する低周波の電磁界を平滑化させ、⽣体への悪影響を軽減させる、という最新のテクノロジです。

BioZenは、検査機関Bureau Veitas(ビューロベリタス)により、科学的、医学的に、電磁波による体への悪影響を軽減すると証明されています。

また、電磁波対策グッズとしては、世界で初めて「ヨーロッパ(イタリア)で医療機器認定レベル1」を取得しています。認証/EEC-DM1657874(DMとはDispositivo Medico)

２）「Bio Zenは、検査機関Bureau Veitas(ビューロベリタス)により、科学的、医学的に、電磁波による体への悪影響を軽減すると証明されています。」の検証

・ネットでの検索、製造・販売会社と思われるサイトの検索では、具体的なレポートは見つからない、

・もしかして、この会社で１）のCE認証試験を行っただけかもしれない。認証試験にはたぶん、電磁波防護効果の検証は含まれていない。

３）「電磁波対策グッズとしては、世界で初めて「ヨーロッパ(イタリア)で医療機器認定レベル1」を取得しています。」の検証

世界初の、医療機器認定を受けた電磁波カットシールと言うことです。

EU Directive 1993/42/EEC Class 1 Medical Device という規格に合格した。 DM1657874はイタリアの認定機関における認定番号

以下は細かいが、イタリアの厚生労働省の「医療機器のデータベース」にあった情報。

CE CLASS：Class I non sterile and without measuring functions -= 無菌および測定機能なしのクラスI

BEMSJ注：CEは欧州の安全規格で、火災や電撃等の害がない事が確認された医療機器なので欧州で販売しても良いという意味の規格であって、このグッズが「人への電磁波の健康影響を防げる医療機器」であることを認証したものではない。

4)製造・販売会社のサイトと思われるサイトのあった効果検証の研究報告以下の2017年のYakymenkoの論文が紹介されていた。

https://website.worldgn.com/wp-content/uploads/2018/11/Final_report_Yakymenko_En_20170808_web.pdfこのサイトは、2023年7月の確認では開けない。

たぶん、グッズは売れなくなり、製造販売はもう行っていないのかもしれない。

携帯電話にBio Zenを取り付けた場合と、取り付けない場合などを比較

５）Yakymenkoによる効果検証と論文

４）に示された報告書はあくまでも製造メーカからの委託試験を行った結果の報告書である。

Yakymenkoは論文として以下の報告を書いている。

査読付き学術雑誌への掲載であるが、ウクライナの雑誌であり、この論文は国際的な学術論文のDBであるPubMedには採録されていない。

掲載誌；May 2022 The Ukrainian Biochemical Journal 94(1):95-104

タイトル：Oxidative and mutagenic effects of low intensity microwave radiation on quail embryosウズラの胚に対する低強度マイクロ波放射の酸化的および変異原性の影響

研究者：Anton Burlaka Olexandr Tsybulin Olga Brieieva Igor Yakymenko

Intensive implementation of wireless communication systems raised the question of the possible ad-verse effects of anthropogenic electromagnetic radiation.

無線通信システムの集中的な利用拡大は、人工電磁放射による悪効果の可能性という問題を提起した。

This study aims to assess the biological effects of low intensity microwaves (mW) radiation from smartphone Huawei y5I commercial model used alone or in combination with attached Waveex chip that balances low frequency electromagnetic field but does not affect microwave signal.

The biological model of developing quail embryos in ovo was used in the study.

この研究は、スマートフォンからの低強度マイクロ波(mW)放射の生物学的影響を評価することを目的としています、 Huawei y5I市販モデルを単独で、または低周波電磁界のバランスをとるがマイクロ波信号に影響を与えないとされる Waveexチップを取り付けた状態で、実験をおこないました。

この研究は、インビボ条件でウズラの胚の発育状況を観察するという生物学的モデルでおこなった。

The phone as a source of low intensity 1800 MHz (0.32μW/cm2) microwaves radiation was placed at 3 cm over the surface of hatching eggs and discontinuously activated with a computer program (48 s - on, 12 s - off).

低強度の1800 MHz(0.32μW/cm2)マイクロ波放射の発信源としての電話器を、孵化卵の表面から3cm上に置き、コンピュータープログラムで不連続に起動しました(48秒-オン、12秒-オフ)。

It was demonstrated that the exposure of quail embryos to radiation resulted in a statistically significant increase in the content of superoxide, nitrogen oxide and TBA products, DNA integrity damage in embryo cells and increased embryo mortality.

ウズラの胚への電磁波曝露は、スーパーオキシド、窒素酸化物およびTBA生成物の含有量の統計的に有意な増加、胚細胞のDNA完全性の損傷および胚死亡率の増加をもたらすことが分かった。

Application of Waveex chip during the exposure resulted in a partial normalization of oxidative status and DNA integrity in embryonic cells indicating a negative impact not only of mW radiation, but of low-frequency electromagnetic fields from mobile devices as well.

曝露中にWaveexチップを使用すると、mW放射だけでなく、モバイルデバイスからの低周波電磁界にも関係し、胚細胞の酸化状態とDNA完全性が部分的に正常化されることがわかった。

Full Textを読むと

・Waveex chip(Waveex world Gmbh, Austria) was used for modulation of smartphone radiation.

According to the producer, Waveex technology balances out low frequency magnetic field from a cell phone and does not affect microwave signal (https://waveexworld.net).

Waveexチップ(Waveex world Gmbh、オーストリア)は、スマートフォンの放射の変調に使用された。製造者によると、Waveexテクノロジは携帯電話から漏洩する低周波磁界のバランスを取り、マイクロ波信号には影響を与えない。

＜Weaveexworld.netのサイトは、2023年7月の確認では開くことができなかった。＞

・研究結果の一部を転載。

Control（対照群）、GSM携帯電話曝露群、GSM/Waveex携帯電話にグッズを貼り付けの3条件で比較。携帯電話曝露によって変化した影響度がグッズによって大幅に減少した、ということを示す。

・Fundidng: This study was partially supported by Waveex World Gmbh.基金：この研究の資金の一部はWaveex World Gmbhから 提供された。

注：Waveex worldはドイツ・オーストリアなどで同類のグッズを販売している模様。 ６）効果検証の方法と結果

ＢＩＯ ＺＥＮの効果検証法

販売会社と思われるサイトにあった情報 ２０２０−４−８のログ

https://wgnpro.com/biozen/?id=demo

というグッズの販売会社と思われるサイトにあった情報。 2023年7月の確認では閉鎖されたのか、開けず。

A：腕に携帯電話とグッズを縛り付けて、測定する様子。

B:Aの測定結果、グッズを取り付けた場合は三角形の緑色（上部頂点付近）になり、良い状態。グッズのない場合は三角形の青色（左下部）になり、悪い状態であると判定する。この測定法は波動測定器（人体の皮膚インピーダンスの変化を測定する）による測定と推定される。

従って、Bio Zenは科学的に疑問のある波動測定によって、効果ありと言っているものとなる。

C:木製の台の下に、携帯電話、もしくはグッズを貼り付けた携帯電話を置く。携帯電話から漏洩する直流から１２Hz までの低周波磁界の分布を比較する。

D:測定結果：携帯電話を置いた場合と、グッズを付けて携帯電話を置いた場合の差異を見ている。

グッズに何らかの金属成分があれば、携帯電話から漏洩する低周波磁界の分布は変わるかもしれない、その低周波磁界の分布の変化が、ヒトの健康に良い とは言えるのか？？？

７）アマゾンでの販売 2020年4月のログ販売状況

カスタマーレビュー：当然ながら「効果なし」です。

注：2023年7月の確認で、アマゾンでまだ売っている。

注：２０２３−７−６ AMAZON.COMのサイトではこのグッズの販売は見つからない。 ８）以下は２０２３−７−５ ネットの「チャット」検索の結果

Q1: Igor Yakymenkoという研究者がBio Zen chipの効果を検証した研究論文はあるか

A１: Igor Yakymenko is a scientist who conducted a study on the protective effects of BioZen chip against mobile phone radiation1. The Bio Zen chip is a small sticker that is claimed to reduce the harmful effects of electromagnetic radiation from mobile phones2. However, there is no scientific evidence that supports the claim that Bio Zen chip can protect against mobile phone radiation1.

詳細情報: 1. website.worldgn.com 2. amazon.co.jp 3. jstage.jst.go.jp

A１A:Igor Yakymenko氏は、Bio Zenチップが携帯電話の電磁放射線に対する保護効果を持つかどうかを調査した研究を行いました1。Bio Zenチップは、携帯電話の電磁放射線の有害な影響を軽減すると主張されていますが、Bio Zenチップが携帯電話の電磁放射線に対して保護効果があるという科学的根拠はありません1。

詳細情報:1. jstage.jst.go.jp 2. website.worldgn.com 3. jstage.jst.go.jp

Q２:bio Zen chipの効果を検証した論文はあるか？

A２:Bio Zenチップの効果を検証した論文は、私が検索した範囲では見つかりませんでした。

9）本日の結論

・BIO ZENという電磁波防護グッズは、Yakimenkoによる研究論文はあるが、この論文以外は根拠が薄弱である。

・ネットにあった様々な情報を総合的に判断すれば、このグッズも電磁波防護効果は疑わしいと言える。

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59．Insucami 1年で消えたパソコン作業用電磁波カットシャツ　

記：２０１４−１０−２２

１）以下の報道発表があった。2023年のログ。

パソコン作業で嬉しい電磁波カット機能！2層構造で身体を守り通気性にも優れた快適なハイテク・シャツ「InsuCami」を「Gloture楽天ストア」で販売開始

2023年09月04日 09時11分 公開　プレスリリース

以下は内容の一部を転記

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

＊2層設計の生地で日常を快適に

InsuCamiは外層で電磁波をしっかり防ぎつつ、内層は柔らかく肌に優しく吸汗性にも優れています。

さらに、裏地の通気性は抜群で、一日中快適に過ごせます。

さらに、裏地の通気性は抜群で、一日中快適に過ごせます。

＊試験機関による検査済で安全性を確認

InsuCamiは研究所による検査を受けており、電磁波をカットする効果が期待されています。
あなたの健康と安全を第一に考えた商品です。

※上海計量試験機関によるテストでは、30〜3000MHzの周波数範囲内の電磁波環境で、遮断性能が99.9999％と測定されました。

＜BEMSJ注：上記の99.99％遮断という数値は、素材を透過しない程度を示す素材としての試験結果である。そうした性能の素材を電磁波シャツに作り上げたところで、シャツを通り抜けて体内に入る電磁波はなくなるにしても、素材のない一番肝心頭部などにはを効果は皆無、また電磁波は回折という現象で、有限の大きさの電磁波シールド素材の淵から周り込むので、実質的な遮断効果はゼロに近い。＞

販売ECサイト

株式会社Glotureは販売代理店として「Gloture楽天ストア」にて本製品「InsuCami」を2023年9月4日より販売しております。下記のURLよりお求めください。

https://item.rakuten.co.jp/gloture/insucami/（サイト開けず）

販売価格（全て税込み表記）　9,780円

■ Gloture公式ショップ

Amazonストア：https://www.amazon.co.jp/s?me=A2WUGFQPX97M8X&marketplaceID=A1VC38T7YXB528（サイト開けず）

楽天ショップ：https://www.rakuten.co.jp/gloture/（サイト開けず）

２）2024年10月にこの電磁波シャツの状況をサイトで調べてみた。

・Insucami で検索した場合、2−3の上記紹介の報道発表の頁は残っているが、その他は何もヒットしない。

・販売するとして紹介されている3つのURLは全て、閉鎖されたのか、開けません。

・Amazon　楽天のサイトで「InsuCaami」で検索しても、何もヒットしない。

このことから、この電磁波シャツは、電磁波シャツも、実質的な電磁波遮断効果がないことが判り、売れなくなり、市場から消えたと、推定する。

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６０．ソーイ電磁波グッズの効果検証

記：２０２４−１１−１４

１）アマゾンにあった販売広告

『この商品について

気になるスマホの電磁波からあなたを守る！今、話題の　電磁波カット　電磁波吸収シート

最大約90%の電磁波を吸収します,携帯電話で使用される850MHz〜2.2GHzの電磁波を吸収します。

360度方向の電磁波を吸収します。

さらに信号強度を強化！ 特殊なアンテナ技術で通話品質を快適に保ちます。』とある。

さらに『実用新案登録済　登録商標第５５７９６７０号』とある。

よって、「９０％電磁波吸収」、「実用新案登録済」「登録商標５５７９６７０号」に関して、検証する。

２）登録商標５５５７９６７０号に関する検証

特許庁データベースを検索して、以下の情報を得た。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

（１９０）【発行国・地域】 日本国特許庁（ＪＰ）

（４５０）【発行日】 平成２５年６月１１日（２０１３．６．１１）

【公報種別】 商標公報

（１１１）【登録番号】 商標登録第５５７９６７０号（Ｔ５５７９６７０）

（１５１）【登録日】 平成２５年５月２日（２０１３．５．２）

（５４０）【登録商標】

（５００）【商品及び役務の区分の数】 １

（５１１）【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】

第１７類 電磁波吸収用プラスチックフィルム，電磁波吸収用プラスチック基礎製品

【国際分類第10版】

（２１０）【出願番号】 商願２０１２−８８１１２（Ｔ２０１２−８８１１２）

（２２０）【出願日】 平成２４年１０月３１日（２０１２．１０．３１）

（７３２）【商標権者】

【識別番号】 ５１２２８２２６８

【氏名又は名称】 ソウイジャパン株式会社

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

ソウイジャパンが確かに、会社名として商標の登録は行っている。

３）実用新案登録済の検証

同じく、特許庁のデータベースを検索。

ソウイジャパンとして、実用新案を登録しているのは１件あり、それは「トースター用スライドラック装置」に関するのである。

したがって、電磁波吸収シートは実用新案の取得・登録は行っておらず、前述のグッズの説明は不当表示にあたる。

４）９０％電磁波吸収の検証

ソウイジャパンのサイトに公開されていた試験機関TUVによるテスト結果から

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

Summary:

Frequency, MHz	Reference level, dBm	Maximum change in level, dB
850	-55.83	-11.88
1500	-59.69	-10.26
2000	-77.38	-9.23
2500	-79.37	-9.42

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

この実験では発信器から輻射される（固定強度の出力）電磁波は、発信器の傍に置いた電磁波吸収シートによって、９０％減衰する　という結果である。

ソーイの会社のサイトにあった性能の解説から

https://souyi-japan.com/electromagnetic-wave-absorption/

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

発信器から１ｍW／�p２の電磁波を輻射

通常の携帯電話ケースでは、電磁波の減衰はない。　当然。

ソウイの電磁波シートを置けば、0.1ｍW／�p2となり、９０％減衰する。

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BEMSJの考察

確かに前述のように、90％の電磁波吸収効果はある。

但し、この条件は、電磁波の出力が一定な場合に限る。

例えば、トランシーバーのように、一定の電波（電磁波）出力の物の場合は、この電磁波吸収シートによって９０％カットされる。

その結果、今までは500mまで離れてトランシーバーで無線連絡ができたものが、出力が１０％に落ちるので、例：50mまでしか電波が届かなくなる。

電磁波を吸収することが、なんのことはない、肝心の無線連絡が取れなくなるだけである。

さらに、携帯電話の場合は、携帯電話からの出力は、中継基地局アンテナとの距離などに応じて、変化する。基地局との距離が離れて、基地局に到来する電波がよわくなれば携帯電話からの出力を大きくする。

距離が近ければ、出力を小さくする。こうした便利な機能を携帯電話は持っている。

もし、携帯電話にこの電磁波シートを取り付けた場合、中継基地局への到着する電波は10分の1と弱くなり、自動的に携帯電話の電波（電磁波）出力は10倍に上げる。

即ち、電磁波吸収シートで９０％カットした場合は、携帯電話は10倍強く出すので、近隣の人の体が曝露する電波（電磁波）レベルは変わらない。

基地局アンテナに届く電波の強さも変わらない。

無駄な電波出力の増大となるので、バッテリーの消耗が早くなる。

結論を言えば、この電磁波吸収シートは、実質的に効果はない。

携帯電話に使用すれば、無駄な電磁波吸収シート代金と、バッテリーの消耗を促進するだけである。

５）参考までにアマゾンのサイトのカスタムビューから、一部を紹介。

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上位レビュー、対象国： 日本

絶対に買わないほうがよい。WAVESAFEと間違って買った！

2016年9月27日に日本でレビュー済み

色: ブラックAmazonで購入

オレゴン100%遺伝子組み換えでない

いくつかの詐欺だというレビューを見てSOUYIに直接電話。

電磁波測定器で直接計りたいので測定機をレンタルしてほしいときつく言ったのですが、のらりくらりと環境が違うからできないとか、中国訛りで長々説明されました。

そしてよく見れば登録商標第5579670号　実用新案登録済となっています。

商標登録と特許との違いは商標権により保護されるのはブランドであり、特許権により保護されるのはアイデアです。

つまり、ブランドのみです。特許なるアイデア（開発の保護）ではありません。

Made in Japanとはありますがジャパンと書けばいいってもんではありません。

間違いなく詐欺と確信しました。

しかしもう開封してしまったので返品するわけにいかないのでしょうかね、アマゾンさん。

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BEMSJ注：携帯電話は出力を変える機能があるので、電磁波吸収シートで減衰する分だけ、出力をジぁさせるので、結果として曝露する電磁波（電波）の強さは変わらないのです。

６１．アメイズプラスの電磁波シェルター2024年

記：２０２４−１１−２４

１）プレスリリースから

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000081.000020042.html　

にあった情報の一部

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プレスリリース＞株式会社アメイズプラス＞ スマートフォンが不眠の原因に！睡眠障害に悩んで開発電磁波を98％カットし快眠に導く睡眠用ドーム

スマートフォンが不眠の原因に！睡眠障害に悩んで開発電磁波を98％カットし快眠に導＜睡眠用ドーム

2023年8月中旬ECサイト「Nelture」より予約販売開始

株式会社アメイズプラス

2023年9月1日15時42分

ヘルスケア商品を企画開発する株式会社アメイズプラス（本社：愛知県名古屋市、代表取締役：山本良磨）は、睡眠時の電磁波を約98％カットする、睡眠用ドーム「シェルタードーム」を開発しました。

この商品は不眠に悩んだ弊社の社員が原因を追求したところ、自身が電磁波過敏症であることが判明しました。この辛い経験から同じ境遇の人の助けになりたいと考え、資格を取得し、当人が監修者となり、この商品の開発に至りました。

2023年8月中旬より、自社ECサイトNeltureにて販売を開始します。

■　開発のきっかけは、自身の悩みから

開発者のきっかけは1人の不眠に悩まされていた男性社員からでした。

男性は不眠について調べる中で電磁波が睡眠に深く関係していることを知り、そして自身の不眠の原因も電磁波であると判明しました。

自身のつらい経験から同じ境遇の人の力になりたいとの想いで資格を取得。

自身が監修者となり電磁波を遮断し快眠できる空間を叶えた「シェルタードーム」の開発に至りました。

開発者s.s氏　

■商品特徴

�@電磁波抑制素材使用し、電磁波遮断測定試験にて約98％カットを証明

※スタジオにて自社調べ：使用機器：高周波電磁波測定器TM-195

�Aシャッター式構造により、片手で自在に開閉ができ、自分の好きな角度に調節可能

�B遮光率99.9%：ほとんどの光を遮断

※外部検査所調べ

■商品概要

◇商品名：シェルタードーム

◇価格：\ 14,800（税抜）

◇材質：土台・軸：ABS，ステンレス（内部ネジ），NBRフード：ポリエステル，ポリエチレン，

電波遮断生地（ポリエステル，銅，ニッケル），ガラスファイバ一樹脂

ECサイト「Nelture」URL

https://nelture.com/?gclid=CjOKCQjw9MCnBhCYARisAB1WQVX9a9b_-UZ-PQcrBhKenT2j8b-wG01M 08spD_4A81Y996FFQ57xBcsaAtfAEALw_wcB

　

2)前述のECサイトでは当該のグッズは見当たらない。２０２４−１１−２４のチェック

３）アマゾンで販売中　２０２４−１１−２４のチェック

４）BEMSJのまとめ

・電磁波シールド布で、透過する携帯電話などの電波（電磁波）は９９％遮断できるでしょう。

・ベットサイドに携帯をおいても、通話・メール送信時でなければ電波の発信はありません。

・よって、実質的な電磁波の遮断効果はない。

・携帯からは電波の発信がないにも関わらず、「ベッサイドに置いた携帯から電波（電磁波）で眠れない」とするのは、どこかおかしい」。

・でも、気になり眠れず、このグッズの使用で、安心して眠れるようになるのであれば、科学的ではないが、それも由となるかもしれません。その様に思いこめる人には効果があり、疑い深い人には効果が出ないでしょう。

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