原告のサイトに以下の様な情報が公開されていました。
原告の了解を得て、BEMSJのコメントも付記して、原告のサイトの内容を紹介します。
参照URL;http://sound.jp/justintime/tousou.html
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U--------------(1)はじめに!------------U
U------------(2)IH電磁調理器とは-----------U
------------(3)家電メーカとの協議---------U
U------------(4)GODの測定---------U
U------------(5)外装漏洩電流ではない!---------U
U------------(6)店主の場合---------U
U------------(7) 公衆の場合---------U
U------------(8) メーカの逃げ道、高周波---------U
U------------9)GODの研究---------U
U------------10)宣言---------U
U------------11)見切り発車---------U
U------------12)IH電磁調理器の危険性を証明する入り口---------U
CONTINUES
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(1)はじめに!
この話をすると、すぐに電磁波と思われてしまうのだが、これは電磁波ではない!
世の中は急激に変化していく。その変化が進歩であればいいだろうが、副作用を伴ったり、勇み足であったりする。
アスベスト事件、C型肝炎問題は勇み足であった。
パソコン、テレビゲーム、携帯電話、などのもすごい発達であろうが、それだけに副作用は大きく、以前は考えられないような事件(典型的なのは集団自殺)が起こったり、ニートなども、これらが原因と考えて間違いないだろう。しかし時代の流れをかえることなど誰にもできない。
私はこの流れの犠牲者だと信じ、流れに棹差そうとしている、それがどんなに恐ろしいことか理解しているつもりだが、不安は大きい。
表面だっての相手は家電メーカ社だが、電磁調理器は松下、東芝、三菱、三洋、・・・・。
各社一部上場の年商一兆円を超える大企業を相手に戦うことになるのは間違いない。
ネット上ではあるが、このように公開しているのは、オール電化やIHの危険性を伝えるためだけではなく、大企業の圧力や金の誘惑に私自身が負けないためでもある。
当面は企業名や製品名、そして個人名は当分差し控える、どのメーカ商品も大差ないし、私が相手にしている会社にも何万もの人たちが真面目に働いているに違いないからだ。
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(2)IH電磁調理器とは
特に最近の電気製品はどういう仕組みなのか、われわれ素人は理解せずに購入してしまうことが多い。
昔からある扇風機、冷蔵庫、洗濯機、電熱器、アイロン、トースターなど非常に単純で分かりやすい。
ラジオ、テレビ、は少し難しい、電子レンジ、CDプレーヤ、などは難解。
さらにIH電磁調理器になるとまるでマジックか心霊現象のようである。
鍋の乗っているプレートはさほど熱くならず、鍋の底だけが熱くなり湯が沸く。
もちろん取手も素手で持てる。
火事や火傷に対して大変安全である。
欠点は焼いたり焙ったりができない。だから特に老人には良い、と思われている。
おおまかではあるが、原理はこうだ。
日本の電気は50ヘルツか60ヘルツだ、これをインバータという部品を通して20,000ヘルツ以上に変換する、そしてその電気をコイルに流す。
そのコイルの上に耐熱ガラス板等を置き、その上にステンレス、鉄などでできた鍋、ケトル等の調理器具を置くと、底面に渦電流という電気が発生する。
ステンレスとか鉄には電流に対して抵抗があるので発熱し、湯が沸く。
つまり調理器具の底面を電熱器のニクロム線として利用している。
電熱器のニクロム線は非常に効率が悪いが、底自体が発熱するから効率が良く、驚くほど早く沸く、しかも大きい鍋と小さい鍋では、底面積の大きい方が効率が良いから大きい鍋のほうが早く沸いたりするから驚きだ。
線もつながっていないのに、どうして電気がながれるの?って思われるかもしれないが、トランスというのをご存知だろう。
これは沢山の電気製品に使われている、構造は二つのコイルを密着するぐらい近くに置く。
ひとつを一次側、他方を二次側というのだが、一次側にコンセントからつないだ100Vを流すと2次側にも電気が流れ、必要な電圧の電気が取り出せるという優れものだ。
一次側と二次側はつながっていない。(つながっているトランスも存在する)
原理は全く同じというわけではないが、線がつながっていない物にも、電気を流すことはできるのだ。
私もIH電磁調理器の原理は知らずに購入し、喫茶店で2台並べて使用し、心臓が悪くなった。
そこで調理を妻と交代し、彼女も心臓を悪くして、はじめて電磁調理器が原因とわかり、原理を調べた。
素人として大きな疑問が湧く!
底に電気を流して側面や取手に電気は流れないのか?
金属のお玉やスプーンで底をかき回しても電気は流れないのか?
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(3)家電メーカとの協議
JUST IN TIMEを開店するにあたり2台の電磁調理器を用意した。
使用した湯沸し用ポットは絶縁体の付いていないオールステンレス製のどこにでもあるポットで、底面の直径16cm高さ22cm。
これで湯を沸かし、もう一つ小さなポットを使い、コーヒー等の飲み物を作っていました。
私の心臓に不整脈が出てペースメーカを入れなくてはならなくなり、手術した時点ではまだ原因はわからなかった。
ところが作業を妻と交代して妻も不整脈が出だしたのです。その時はじめて電磁調理器を疑い、大きい方のポットを計測してみたのです。
取手部分にテスタを当てるとなんと 33V。これはかなり異常な数値です。
家電製品には外装漏れ電流というのが発生していて、製品の内部の回路に電気をながすと外側を覆っている金属に電気が発生してしまう、これを外装漏れ電流と言うのだが、電気用品安全法というのがあって、1mA以下という規定があるのです。
しかし普通電気製品の外側の金属はさらに樹脂などの絶縁体で覆われ、漏れ電流に触れることはまずありません。
しかも一般的な漏れ電流は大きくても10V前後で、33Vは異常といえる。
<BEMSJ注:この33Vが50Hz・60Hzの交流電圧であれば、問題はない。
機器に触れたときの感電の危険性があるかないかの判定では、47V以下は感電の感知はない というのが一般的な技術の見解である。
漏洩電流の危険性の有無の判定では、47Vを超える漏れ電圧があるか否かが、一つの判定条件になっている。
50Hz・60Hzではない、他の周波数が漏れているとすれば、これは別に検証しなければならない。>
とりあえず電機メーカに電話をいれました。
ところが電話で応対してくれたK氏は電磁調理器の本体の漏れ電流と勘違いし、「0.03mAぐらいしかない微電流ですので問題ありません」というのです。
「いや、鍋やケトルなどの絶縁していない取手に流れている電気だ、とりあえず電圧を測ってみて」と説明すると「鍋の取手ですか・・・・」と怪訝そうに言うではありませんか。
つまりこのK氏は調理器具の底面以外にも電気が流れているのを知らなかったのです。
後日の電話で
「確かに30V以上の電圧はでますが、電流(A)はたいしたことありません、大丈夫です」
これを言われると私は弱い、電圧(V)は計測しやすいが電流(A)は私の持っているテスタでは測定できない。
しかたなくホームセンタで電流の測定できるテスタを買い、測定してみたのですが、どうもおかしい。まともな数値がでない。
K氏に電話すると「20kHzに変換しているので、普通のテスタでは測定できません。行きますわ」
というわけで、はるばる関東からテスタをぶらさげて、大手電気メーカのK氏が来たのです。
「フルークというデジタルメータで測定すると0.6mAでますが、これは電磁波の影響を受けているからで、アナログの漏れ電流計だと0.04mAしか出ません」
<BEMSJ注:K氏の「電磁波の影響を受けているから・・・」の意味がBEMSJには理解できない。
アナログの漏れ電流計での測定はたぶんに50Hz・60Hzを主に見ている、フルーケの187マルチメータの仕様を確認すると、感度は鈍くなるが、100kHzまで測定できる。
よって、50Hzの成分は0.04mA程度であっても、20kHzの成分の電流は0.6mA程度が流れている、と見ることになるのか? BEMSJにもよく判らない。>
「このポット持ってかえって、詳細に調べてくれ」
私がこれに納得せずにくいさがったかと言うと、はじめに私が33Vを測定したのはアナログテスタで、こいつは鈍感、0、以下の微電流では反応しないのです。
何かが変だ、検電ドライバといって電気が来ているかどうかを調べる道具があるのだが、こいつが壁のコンセントに指した時よりポットに当てた時のほうが反応が大きいのも納得いかない。
<BEMSJ注:これは大事な観点かも知れない。検電ドライバは電界を検出する。
電源コンセントに近づければ100Vの交流電圧からの電界をドライバで検出している。
ポットに当てた場合の反応が大きいということは、ポットには50Hz交流の100Vより大きい電界を誘導している、という可能性もある。>
もうひとつ大事なポイントがある、電気製品の外側に不可抗力的に湧いてしまう外装漏れ電流とは違い、意図的に流された電流だということだ。
だから漏れ電流の規定に当てはめるのも間違いということになる。
<BEMSJ注:この問題は、伊坂先生も指摘しているように、今まで、電機メーカは気がついていない問題である可能性が高い。>
電機メーカのK氏と3回の協議を重ねたが、話は平行線だった。
しかし、その度に「この電流、漏れ電流とは違うよね」と念を押し、彼もそれを認めていたのであります。
それなのに4度目に本社の部長と彼が持ってきた調査書の見出しには”○○○漏れ電流の測定結果”と書いてある。
中身は見ずとも想像はつくというものだ。
印鑑まで押してこれをメーカの正式回答とし「身体に影響はない」と言うのなら、法的手段しか残されていないと腹を決めた。
後でその調査書を詳しく調べてみると、想像どうり、ごまかしと間違いのてんこ盛りであります。
大企業がこんないいかげんなことしても良いのだろうか。
法的に争うなら社会的に信頼のある機関もしくは人物による測定が必要になる。
できれば医者の協力もほしい。
こういう時には喫茶店という商売の特異性がすばらしい威力を発揮する。実に様々な業種の、いろんな人々と知り合いになれるのだ。
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(4)GODの測定
この問題を解明するには電気的な調査と医学的な調査が必要になってくるが、はたしてどちらから攻めればいいかが難しい。
もちろんいま循環器の医者にかかっているわけで、とりあえず、この話をしてみたが乗ってこない。
裁判などのややこしい問題には関わりたくないというのが本音らしい。
他の医者にも打診してみたが同じであった。医学的なことは後回しに決めた。
<BEMSJ注:たぶん、どの程度の電流が体内に流れると不整脈が発生するか・・・といった知見がないから、わからないから、というのが本音でしょう。
臨床医は目の前の疾病はどうにか治療できるとしても、なぜそのような症状になったかはほとんど判らない。
BEMSJの手元の資料に、「心臓に直接50Hz・60Hzの電流が0.1mA流れると心室細動を起こす恐れがある」という情報がある。
20kHzの電流の心臓への影響は、BEMSJの手元にも十分な情報はない。>
ある人の紹介で知り合ったSさんがさらに紹介してくれたのが、国立大学の工学部、電気電子工学科 教授 I 先生であります。
はじめてI 先生に会ったとき、
「よく見つけましたね。気が付いているのは、君と私だけでしょう。」
と言ってくれたのが忘れられない。
<BEMSJ注:伊坂先生と原告が、この問題に気がついた最初の人でしょう。>
先生は以前から疑問をもち、調べられていたようだ。
ただ100Vの家庭用で200V用はまだとのこと、店で使用していた電磁調理器と調理器具をお預けして調査を依頼した。
結果の出るまでの約2ヶ月がどんなに長かったことか、まさに一日千秋の思いでありました。
結果、電機メーカは 0.034mA、I先生は 1mA、 実に30倍違うのです。
両者の測定方法はほぼ同じで、同じ電磁調理器で私が使用していた湯沸しポットでの測定で、床とは絶縁された板の上にアルミの板またはホイルを置き、その上に素足で立ってポットを握り、アルミとアース間の電流を測っている。両者の違いは計測器だけだ。
同じ電磁調理器を測定しても家電メーカは関東であるから50Hz、I先生は関西で60Hz、地域によっても電圧も微妙に違うのでどうしても誤差は生じるが、30倍も違うわけはない。
使用計測器を調べると家電メーカの使用した計測器は明らかに間違っている。
電磁調理器は前に述べたように 60Hz・200Vの電気を約20000Hz(20kHz)に変換してコイルに流している。
つまり調理器具の底面に流れる電気も約20kHzだ、なのに5kHzまでしか測定できない電流計で測定している。
しかもこの電流計には人体に電気を流したのと同じ数値を得るために人体相当の抵抗(1KΩ)が内蔵されているにもかかわらず、さらに人体を通して測定している。
二つ間違いを犯すなんて、意図的なごまかしとしか思えない。
もし本当にこれが正しい測定と思っているなら電気製品を製造する資格のない会社ということになる。
<BEMSJ注:三洋電機は、あくまでも機器に直接触れた時の感電電流(漏洩電流)を、電気安全法に定められた方法で計っている。
この方法しか、三洋電機は知らないのであろう。論点・視点があっていない。
それよりもっと大事なのは電気安全法で定められている漏洩電流測定時の周波数特性である。
電気安全法はJISC6950の規定を準用しており、基本的には50・60Hzの周波数だけを測定し、kHzの周波数はカットする方式で測定が行われている。
即ち、機器に触れたときの感電電流の法規制は、あくまでも50Hz・60Hzの低い周波数だけである。
それより高い周波数では、人は感知しにくくなる という事由による。>
同じ電磁調理器で同じ調理器具でも体に流れる電流は二つの要因で大きく変わってくる。
I 先生の計測はいろんな状況を想定して綿密に計測している。
@ 調理器具の形状だ、底面積が大きくなれば電流も大きくなる。
私の使用していたポットはまだ少ないほうで、その他の調理器具では漏れ電流の規制値1mAを超えるものも多い。
最悪はフライパンを匙(カレー用スプーン)で混ぜるなどしたとき、2mA以上を計測している。
(素足の場合)
A 手で接触し体内にはいった電流は足から地球(アース)に流れると考えられる。
その場合、履物によって電流は減少する。スリッパ、スニーカ、革靴等、減少のしかたはさまざまだ。
当然、床の状態によっても変わってくるだろう。
<BEMSJ注:伊坂先生が測定された電流は、50Hzや60Hzではなく、20kHzであることの確認が必要。
ICNIRPの一般公衆に対する20kHzのコンタクト電流の規定値は4mAである。
調理器の上に置いた鍋のサイズが大きいと、より大きな電界を誘導し、コンタクト電流も大きくなると思われる。
また磁界による誘導電流もあると思われるので、磁界の漏洩が大きくなるような条件も加味して、最悪のコンタクト電流が4mAを超えることがわかれば、ICNIRP防護指針値を超える値と、大きな声で言えるようになる。>
電磁調理器、オール電化がこんなに普及しているのにどうして、私たち夫婦だけ心臓に障害が出たのか大きな疑問だ!
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D 外装漏洩電流ではない!
電磁調理器で使用中に調理器具に流れる電流は、家電製品安全法でいうところの、外装漏洩電流(漏れ電流)ではない!
家電メーカは無理やり漏れ電流ということにして、その規定(1mA以下)に当てはめようとしているが間違いであることを説明する。
@ 外装漏洩電流(漏れ電流)とは、電気製品内部の回路によって外側を覆っている金属に発生してしまう電流のことで、規定は1mA以下ということになっている。
この1mAとは人体抵抗を1kΩとして測定することになっている。
しかし、”回路及び電気部品の十分な絶縁”というのが前提になっているため、家電製品は樹脂などの絶縁体で覆われ、昔は露出していたボルトなども、穴の奥に埋め込むように設計してあるため、まず漏れ電流に触れることはない。
だから規定値1mA以下というのも一時的な接触しか想定されていない。
人体が電流に触れることに対して、法、及びメーカは完璧なまでに規制しているのに、この電流は全く見逃してしまっている。
<BEMSJ注:電気製品の長い歴史の中で、50Hz・60Hzの機器に触れた時の漏洩電流の制限に関しては、国際的にもコンセンサスが取れている。
この1mA以下にしておけば、1時的な接触でも、度重なる接触でも。安全性に疑問はない、とされる。
この点は、多分、如何にしても論破は不可能でしょう。
伊坂先生もいうように、電気安全法に規定する漏洩電流ではなく、ICNIRPのガイドラインに規定するコンタクト電流が大きい・・・・ということを強調すべき。
強いて電気安全法で規定する漏洩電流でちょっと責めるとすれば、JISでは非活電部に関しては10cm×20cmの金属箔をおいて、その金属箔から漏洩する電流も、漏洩電流として測定するように規定してある。
このサイズの金属箔は、うまくすればガラスで覆われて電気が直接来ていない調理器の面に置くことで、調理器の上のポットに触れた状態を模擬できるかも知れない。
もしかすると、電気安全法ではポットなどを置いた時にポットを経由して人体に漏洩する漏洩電流の測定も行うために、10cm×20cmの手のサイズを模擬した金属箔で試験をすることにしているのかもしれない。
IH調理器の上に底面積のより大きなフライパンなどを置けば、フライパンを経由して人体に流れる漏洩電流はさらに大きくなるかもしれない。
こうしたより厳しい条件での漏洩電流の試験に関しては、電気安全法では想定していないと思われる。>
A 家電製品、外装漏洩電流規制値の1mAというのはどういう数値なのかというと、個人差はあるが50・60Hzで1mA以下はまずピリピリとは感知しないというごく単純な数値なのです。
1mA以下では感電しないということになる。
この数値は外装の樹脂などが割れたり剥がれたりしたときに、ピリピリ感じないような値にしているだけのことなのです。
コンセントとかでいたずらをして100Vの家庭用電気に触れれば、ビリッ と感じて思わず手を離してしまう。
しかし瞬間なので健康人には別に支障はない。
一次的な感電は少々のことは大丈夫なのです。
でもそれを承知で我慢して触れ続ければ体に障害がでてくる。やはり A(電流)×時間 なのだ。
B1mA以下の電流でも長時間人体に流し続ければ危険だという証拠がある。
これを”連続漏れ電流”というのだが、検索していただければわかる。
ME機器といって医療機器の連続漏れ電流の規定(JIS)の中のME機器を操作する人(患者ではない)に対するものだ。
”連続”とは操作する度に電流に接触し続けるから、なんて誰でもわかる。
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正常状態で0.1mA、アースが断線した単一故障状態で0.5mA。
これは記録者や使用者にとって、とても危険な漏れ電流です。
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<BEMSJ注;これは医療用の電気機器に限定した規定です。
医療機器からの漏洩電流は患者の体内を直接流れるので、心臓にも流れるので、最も厳格に規制されています。
この0.1mA・・・・は50Hzの電流しか考慮していません。>
法が時代の流れに追いつかず。調理器具に流れる電流に対してあてはまる規定はない。
<BEMSJ注:伊坂先生と原告が、始めてこの問題に気がついたのです。>
しいてあてはめるなら接触時間・頻度から”連続漏れ電流”の規定に相当するはずである。
電磁調理器で使用する調理器具に流れる電流をどのように解釈すればいいのか、私の考えをわかりやすく説明すると。
鍋、ケトル、フライパン、ミルクパンなどの底面に電気を流し発熱させるのであるから、電熱器の中で渦巻いて真っ赤に発熱するタングステンと全く同じで、タングステンを素手で握っているのと同じです。
空焚きをすれば一目瞭然、底が真っ赤になる。見た目には分からぬが調理器具が回路の一部となり、立派な電気部品となっている、露出回路、露出電気部品ということになる。
I先生はこの電流のことを漏れ電流とは言わず、コンタクト(接触)電流と言っている。
<BEMSJ注:漏れ電流とコンタクト電流は全く性質が違います。似ている面もあります。できるだけ用語を区別して使用しましょう。>
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(6) 店主の場合
私たち夫婦の場合、どれぐらいの電流が体を流れていたのだろうか。
右手でポットを握り接触し体内に入った電流は足から地球(アース)へと流れると考える。
その場合靴下や履物が抵抗となり電流値はかなり少なくなる。
I先生の測定によると、私が使用していたポットで素足だと1mAだが、私が常用していた外履用スリッパだと0,35mAということになってしまう。
これはなにか肝心なところを見落としている。
少なくとも”連続漏れ電流”の”アース断線単一故障”の規制値0.5mAよりは高いはずと思っていた。
二人ともが揃って不整脈になり、ガスに変えてしばらくすると揃って不整脈の出る頻度が極端に減った。
他の要因はないし、医者の言うように加齢が原因なら二人揃って不整脈が出たり減ったり、タイミングが良すぎるではないか。
しかし、これだけオール電化が普及しているのに被害者が私たちだけというのは、なにか私たちだけの重要な状況を見落としているに違いない。
I先生の測定値のはざ間で私の苦闘が続き、ペースメーカの入っている体をもかえりみず実験をくりかえし、やっと謎解きができた。
私たちの体には、間違いなく1mAの電流が流れ、それ以上の電流さえ流れていた可能性があるのを発見した!
当店では台下冷蔵庫の上に電磁調理器を設置していた。
台下冷蔵庫とは上が調理台で下が冷蔵庫になっていて、外側がステンレスで覆われた業務用冷蔵庫で外側のステンレスは接地、つまりアースされているのだ。
それだけではなかった。
使っていた電磁調理器の調理器具を置くプレートの外周が金属で縁取りしてあり、この金属が電源のアース線に直結していた。
台下冷蔵庫の上に設置しなくとも、この電磁調理器では単体でワーストケースの電流が体を流れる。
右手で電流の流れているポットを握り、左手が調理台やプレートの金属部分に触れるとアースを握っていたのと同じなのだ。
これは素足で計測した場合とほぼ同じ、厳密にいうと右手から足より、右手から左手のほうが、距離が短いため幾分数値が高いことになる。
<BEMSJ注;これは非常に大事なことです。>
さらにすごいことも発見した。
プレートの上に水をこぼした場合、調理器具の底面積が増えたのと同じであり密着度もあがり、電流値がはねあがる。
水の量にもよるが最大で2mAも超えた。
営業中なら充分ありえる状況だ。
<BEMSJ注;これも大事なことです。さらに条件を最悪に持っていくには、金属製ポットを握る原告の手も水でぬらすことです。
ぬれた手で調理することもあるでしょう。但し、ペースメーカを入れている原告に、そこまであぶない人体実験はすべきではなく、止めてください。
裁判になっているので、求釈明でデータを三洋電機に要求すればよいでしょう。
漏洩電流を測定する時に1キロオームの抵抗を人体の変わりに入れましたが、これは乾いた手で触れたことを模擬しているとされます。
人体抵抗の大きなウエィトを占めているのが、乾いた手の接触抵抗であるとされます。>
私の場合ではなく、試してもいないがオール電化の場合、同一平面上に2口以上の電磁調理器がついている。
同時に2口とも使用中に、もしこぼれた水が2個の調理器具を繋いでしまったり、2個の調理器具がずれて取手や注ぎ口で触れ合えば数値が跳ね上がることが考えられる。
<BEMSJ注:同時二口での漏洩電流・接触電流は、電安法でも想定していない条件でしょう、もしかして、20kHzのコンタクト電流がICNIRPの規定値を超える・・・・といえるようになるかもしれない。>
これはもう漏洩電流の規制値さえも軽く超えてしまっている。
こんな電流を体に流し続けても安全だという検査をしてから販売しなければならないはずだ。
電磁調理器を製作している家電メーカはこういった状況を想定していない。
<BEMSJ注:まさにそうでしょう。電安法はそこまで想定していないのでしょう。>
電磁調理器は他の家電製品とは大きく異なり。電磁調理器が鍋やケトルなど調理器具を回路の一部とし電機部品にしてしまうものであるから、PSEマークは調理器具を含めたものでなくてはならない。
なのに、メーカはPSEマーク取得時に本体のみの検査でPSEマークを表示し、国もそれを見逃している。
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(7) 公衆の場合
ここでお断りをしなければいけなくなった。
I先生からの情報によると、調理器具に流れる電流がかなり少ない電磁調理器が現れたということであります。
だから全部の電磁調理器に私の説明があてはまるものではないかもしれない、ということをご承知おきください。
(たぶん最近の商品です。)
これは気づいているメーカがあるということだ。
しかしその商品も流れる電流もゼロではないはずだ。
被害者が、これが原因とは気づかなかったり、被害者の少ないことをいいことに、危険性を公表することなく対処しようとしている。大問題だ!
被害が出ないから問題ないわけではない、私のようにひとつ間違えれば体に障害がでてしまうし、症状がでるまでに数ヶ月以上の時間差があるので気づいていない人もいるはずで、そういう状況に公衆が置かれているということだ、電気に弱い人にもわかるように説明する。
小学校の時に豆電球と電池の実験をしたことを思い出してほしい。交流と直流の違いはあるが、わかりやすいのでこれで説明する。
豆電球をソケットにはめ、線が2本でているのを人体と思ってください。
一本の線が電池のプラス(調理器具)触れている状態に大半の人が置かれている。
豆電球は光らない(障害は起こらない)。
ところが私のように何かの都合でもう一つの線がマイナス(アース)に触れると、電流が流れ豆電球は光る(障害が起きる)。
高圧電線にとまっている鳥が感電しないのは、足が2本とも電池のプラスについているからで、突然変異で片足が異常に長い鳥が生まれて、片足を電線に片足を地上の水たまりにでも突っ込むとたちまち焼き鳥が出来上がる。
一般のユーザは高圧電線にとまった鳥で、私はこんがり焼けた焼き鳥、妻は生焼けの鳥というわけだが、現実、絶縁されていない調理器具を使っている人々は電池に片方しか接触していない豆電球や高圧電線にとまった鳥よりも悪い状況にある。
作動中の電磁調理器の近くにいるだけで少量の電気が体を流れるし調理器具に触れると、1mAよりは少ないだろうが電流が流れる。
これは電磁調理器、調理器具、履物、床の状態によって大きく変わってくる。
人々をこんな状態に置いていいわけはない!
IH電磁調理器やオール電化にして以降に体調が悪くなった人は疑ってみるべきだ。
現在使用中の人はせめて、取手に樹脂などの絶縁体のついた調理器具を使い、金属製スプーンでかき混ぜないようにすべきだ。
<BEMSJ注:スイス政府がIH調理器の使用に関する注意を出しました。その中に「金属製スプーンでかき混ぜない・・・・」という一文がある。>
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(8) メーカの逃げ道、高周波
感電、高周波 で検索してみてください、”家庭用の50・60Hzと比べると安全である”としかでてこないだろう。メーカの逃げ道はこれしかない。
[20KHz付近の周波数は正式には高周波ではなく、中間周波というらしい]
これらは感知に関しての情報なのです。感知とは電流に接触するとピリピリと感じることをいうが、電流が大きくなれば吸いつけられたり、跳ね飛ばされたり、筋肉も硬化してしまいもちろん命にもかかわることだ。
だから公衆が電気に触れる可能性がある場合、ピリピリとは感じない、感知しない電流値が基準となっている。
ただ公衆が触れる可能性というのは非常に少なく、電気製品は樹脂などの絶縁体で覆われ通常操作で電気に触れることはない。
衝撃やその他の理由で絶縁体が破損したときに感知しないような数値に規定されている。
これが50Hz・60Hzの家庭用電流では1mA以下なのだ。
電磁調理器の20kHz以上の中間周波は10mA程度にならないと感じないから、この中間周波電流に対する規定は1mAより大きい数値となり”高周波は感知に関しては安全だ”いうわけだ。
<BEMSJ注:20kHzでは10mA程度でなければ感知しない ということも確定した事実です。
同時に、ICNIRPの電磁界ガイドラインでは体内に流れる電流としては4mAと規定している。
ICNIRPは健康影響の観点からの規制であり、感知しないから、健康影響はない とはいえない。
もっともこのICNIRPの規制値も論拠をたどれば、感知しない限度値としての4mAです。>
そして”感知に関しては”と言う言葉が省略されてしまい、”高周波[中間周波]電流は安全だ”になってしまう。
ところが永続的な中間周波への接触では三つの[重要な要素]が新たに加味されなければならない。
1 電流の身体に対する影響は A(電流値)×時間 である。
[感知しないので、躊躇なく接触してしまう ]
2 家庭用電流(50・60Hz)では人体は大きな抵抗となるが、調理器具に流れる中間周波電流(20kHz以上)は人体を抵抗とせず、電流値を減衰させることなく流れてしまう。
<BEMSJ注;IECの電磁波測定規定の中に、100Hzと10kHzの電気の流れやすさの指数がありました。
脂肪や血液は周波数によらず同じ、心臓は100Hzでは0.09、10kHzでは0.15と2倍くらい流れやすくなっています。>
3 周波数が高くなれば心臓に電流が集まりやすい。
(50・60Hzに比べ20kHzの電流は心臓での電流密度が約2倍である)
<BEMSJ注:この論拠は?>
中間周波電流は家庭用50・60Hz電流とは、大幅に性質が違う電流である!
電磁調理器ができるまで、公衆が中間周波電流に永続的に触れることはなかったので、世界的に中間周波電流の身体への危険度の資料が非常に少ない。
だからこそ十分な調査が必要であったのだ。
成分のわからない薬を飲まされているのと同じだ。
なにかというと外国の資料ばかりに頼るのは間違っている。
上記2について素人なりの私の実験がある。
[調理人は常に手を洗っているので、調理中と同じ状態で測定]
IH電磁調理器で、ポットで湯を沸かしながら取手からの電流を、3種類計測した。
@ そのままアースに流した電流値。(ポット・・・電流計・・・アース)
A 人体抵抗値とされる1KΩの抵抗を通した電流値。(ポット・・・1kΩ・・・電流計・・・アース)
B 実際に私の人体を通した電流値。
(絶縁体として、伏せたポリバケツの上に立ち ポット・・・右手 左手・・・電流計・・・アース)
これが @とABでは0.03mA前後の差しかでない。つまり20kHz以上の電流では抵抗や人体は貫通してしまうのだ。
これがもし50・60Hzの電流なら、@に比べABは極端に低い数値を示す。
もう一つの説を唱える人がいた。
高周波(中間周波)電流は物体の表面を流れ、体内には入らない。
確かにオーディオの世界でも高い周波数は線の表面を走るというのが定説であります。
しかし、金属の塊や線と人体は構造が全く違う、竹輪のような形状を金属で造り高周波を流して、穴の中を電流が走らないことなど考えられない。
まして人体内部は濡れている。
<BEMSJ注:金属であれば、高周波になれば、20kHz超えて60kHz程度になれば、電流は金属の表面で流れることになります。
表皮効果という確立した技術です。
人体の場合は?です。皮膚や脂肪、筋肉、臓器によって流れ方が異なるので、単純ではないと思います。>
実際は上記の計測と同時に、もう一つ計測した。
C 電流計のリード線(赤)の金属部分を舌の上に、樹脂部分を唇に当たるようくわえ、口を閉じ口中の電流値。 (ポット−右手 口中・・・電流計・・・アース)
C数値はABより高かった。
@ABCともわずかであるが1mAを超えていた。(地域差によって誤差は生じる)
[使用計測機・フルーク 187]
<BEMSJ注:フルークのマルチメータ187の電流・電圧の測定可能周波数範囲は精度が落ちるが100kHzまで対応している。>
1mAという計測数値は体を通過後の数値である、心臓・脊髄・脳に電流が到達していると瞬時には何もないかもしれないが、毎日流し続ければ、いつかは人体に影響がでてくることは十分に考えられるし、感知しないということが逆に災いしている。
私が身を呈してこんな実験をする必要はどこにあるのだ、
これは家電メーカが発売前に調べ、ユーザが疑問の質問があればすぐに安全確認の資料を提示できなければならないはずである。
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(9)GODの研究
前回 ”(8)メーカの逃げ道、高周波” で、「周波数が高くなれば心臓に電流が集まりやすい」と書いた。
ことさら大きく取り上げなかったが驚くべき新事実で、20kHz辺りの中間周波のデータや資料が非常に少ない中で貴重な資料だ。
人体に電流が入った場合何処から入り、何処から流れ出るかで経路が変わってくる。
左手から右手が一番心臓に集まる電気は多くなる。
私の場合は右手から左手である。
多少は少ないかもしれないが、左手から右手と同じく心臓は電流通過経路の真っ只中にある。
国立大学のI教授の見解と頂いた資料によると、”心臓では100Hzを基準にすると10kHzで1.7倍、100kHzで2.4倍の電流密度となる。”
これを参考にし、日本の家庭用の50,60Hzを基準とし電磁調理器の20kHzでは心臓での電流密度は約2倍の電流密度と考えてまず間違いないだろう。
<BEMSJ注:これはそんなに単純ではないと思う。指先から入り込んだ電流がどのように分布して流れるか?かなり複雑な解析を行わないといけない。
磁界によってどのように電流が誘導するかも、臓器の大きさと周波数特性に依存する。
20kHz付近の周波数で、こうした解析の研究者はまだいないのではないか!>
電磁調理器の調理器具に流れる電流は、家庭用の50・60Hzの電気より心臓には危険である。
なのに、現在の規定では中間周波電流は減衰して測定し、50・60Hzの電流と対比して危険度を判定するようにできている。
私の想像だが、中間周波電流は血液中または血管を流れ心臓に集まるのではないだろうか。
I教授のことを誤解のないように説明する。
今現在の時点で、I教授と三回お会いしている。
ある人の紹介で去年初めてお会いし、電磁調理器の危険性について研究されていることを知った。
それが電磁波そのものではなく、調理器具に流れる電流であることで私と一致してからの交流であります。
だが私を応援してくださっているわけでも味方でもない。
あくまでも教授の研究結果が私の思いとが、ここまでは一致しているだけで、学者としての立場を崩そうとはされない。
当然のことだが、この当然が難しい。
だからこそ私は I 教授に全幅の信頼をおいている。
教授曰く、「私はこれに関する情報は誰が来ても公開します」
もちろんお分かりいただけるだろう。A社が来ようとB社が来ようと公開し、だれに加担するでもなく学者として粛々と研究をすると仰っている。
資本主義に走りすぎ迷走している日本にもこんな素晴らしい人がいる。
今回の件は私にとって不幸なできごとであったが、I教授に出会えたことは人生の大きな喜びである。
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宣誓
ご無沙汰したが、この闘争が停滞していたわけではない。すごい進展があったが、まだ発表できない。
今回のような問題がおこった場合、市、県、国などの消費者センタに相談するように一応はなっている。
しかし、家電製品から火が出た、何かを食べて食中毒になったとか比較的単純な問題しか機能しない。
専門知識の必要な問題は、我々一般市民にしてみればどれくらいの知識が必要であるかは判別不可能だ。
一般市民はいったいどうすれば、よいのだろう。
きっとIH電磁調理器を使って体調が悪くなったという相談はあったはずだ。
いまの体制ではとりあってくれない。オーディオが趣味なので電気に関心のない人よりは詳しいかもしれないが、私の知識なんてまったくたいしたことはない。
IH電磁調理器を使い不整脈がでた、女房と交代したら女房にも不整脈がでた。ここで原因が判明した。
原因と結果ははっきりしているのに、因果関係を証明しなければいけない。
知識のない一般市民にはどうすればいいのか、専門家であるメーカにごまかされてしまうのがオチだ。
今回もメーカが調査書を提示して問題ないことを主張してきた。でも私を甘く見すぎた。
乏しい、乏しい知識でも、この調査書の大半は間違いであることがかろうじてわかる、幼稚なものだった。
9月からいよいよ調停は佳境にはいる。ひょっとすると調停から裁判に移行する可能性もある。
今回の闘争はたとえ負けても証拠不十分ということであって、犯人は電磁調理器だという確信がある。
やがていつかは判明する問題だ、犯人は日本中に何万といて、逃げられないのだから。
しばらくの間、お待ちいただきたい。
年末までには、なんらかの報告ができると思う。
私は決してこの問題から逃げないし、ウヤムヤにもしないことを誓う。
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見切り発車
店主の闘争」は掲載して一年になる。
当時、心臓が悪くなったという結果とIH電磁調理器が原因という事実に確信を持っていたが、公に認めてもらうには因果関係の証明は不十分で、正直かなりの見切り発車であったことは認めざるをえない。
見切り発車と不勉強ゆえの間違いを訂正する。
IH電磁調理器はインバータという部品を使い家庭用交流電気を約2万ヘルツに変換してコイルに流す。
するとプレートの上に置かれた鍋(調理器具)の底面に渦電流が発生して鍋の金属抵抗により発熱し湯が沸く。
コイルに電気を流すと、磁界と電界が発生する。この二つをまとめて、いわゆる電磁波である。
電磁波の人体に対する影響は二種類ある。
1) 加熱中の電磁調理器の近くにいる人は電磁波を直接受けることによって、体内に電流が流れる。
つまり電磁波の直接的影響である。
IH電磁調理器や電子レンジ、携帯電話等をふくめ、電磁波の危険性が語られるとき、多くはこの直接的影響のことであり、IH電磁調理器の危険性についての出版物もこの直接的影響を言っている。
2) 加熱中の電磁調理器の鍋の金属部分に触れると体内に電流が流れる。
つまり電磁波によって鍋に電位が生じて、鍋の金属部分に接触することによって人体に電流が流れる。電磁波の間接的影響である。
IH電磁調理器の場合、間接的影響は直接的影響よりはるかに大きな電流が体内に流れる。
これは計測すればすぐにわかることなのに、今まで誰も問題にせず、微小な直接的影響のことばかり流布されているのは不思議でならない。
高圧電線の近くの場合もIH電磁調理器と同じように直接的、間接的影響の両方がおこるはずである。
だから高圧電線の下の家の電気製品の外装はアースしなければならない。やはり間接的影響のほうが危険性は高いのだろう。
高圧電線の下に住んでいない人も関係が無いわけではない。
たとえば車がエンコして高圧電線の下で止まってしまい、ボンネットを開け金属部分に触れると感電する。経験はないがかなりの電流らしい。
これは間接的影響だ。
ここで訂正であるが、「店主の闘争」の冒頭「(1)はじめに」で「これは電磁波ではない」と書いたが、
上記の理由で間違いということになり訂正する。
電磁波の直接的影響ではない、と言いたかったわけで気持ちは分かってもらえると思う。
ついでにもう一つ訂正がある、「(9)GODの研究」で、2万Hzは50Hz、60Hzに比べ心臓には1.7倍の電流が集まる、という意味のことを書いてしまったが、体内の他の部分の導電率も上がるため一概には言えないので撤回する。
一年間こうしてIH電磁調理器の危険性について書いてきたのに全く反応がない。
<BEMSJ注:BEMSJは電磁波に関して、様々なサイトを見てきているつもりです。
でも、このサイトは最近まで気がつかなかった。「電磁波」で検索をすれば100万件もヒットする。
全てのサイトは見切れず、なかなか気がつきにくいものです。>
家電メーカや電力会社関係の人から反対意見やお叱りの書き込みなどがあってもいいはずだ。
読んでないとは言わせない。YAHOO で ”JUST IN TIME”を検索すれば約40億あるのにWikipediaすらさしおいて、このホームページがトップにでてくる。
毎日120以上のアクセスがある。喫茶店やライブハウスのホームページでは考えられない数字だ。
「電磁調理器は危険」で検索してもかなり上位に「店主の闘争」がでてくる。でも店は繁盛していない。
家電、電力、ガス、建築関係の人々が目を光らせているのは間違いない。
でもこう書いてしまうと、「アクセスするな!」というお達しが回って急にアクセス数が激減するかもしれない。
ともかく遠巻きに見ている、家電関係者は卑怯だ。
次回より、さらに核心に迫っていく! [
近日、UP予定 ]
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IH電磁調理器の危険性を証明する入り口
日本の法律では電気への接触は50,60Hzの場合1mA以下で、国際的には0.5mAということになっている。
これは一時的な接触でピリッっと感じるかどうかで決まっていることは述べてきた。
こういう基準になる数値のことをガイドラインという、つまり上記の数値は「感知の危険性に対するガイドライン」ということだ。
では、日常的に長時間接触し続けたり、頻繁にくりかえす場合、どれぐらいのガイドラインとなるかというと、50、60Hzの場合、0.04mAぐらいが限度だ。
これは私が持っている資料から計算した数値で、ガイドラインを決めるなら0.02mAぐらいに設定されるべきだろうが、日本の家電製品は完璧なまでに絶縁されているので、これに対するガイドラインはない。
こんなに完璧に絶縁しているのには理由がある。
簡単に言うと日本の家庭のコンセントでは家電製品の外装金属部分の漏れ電流を逃がす、アース(接地)ができないからだ。
どの製品もあたりまえのように絶縁しているので、接触電流の恐ろしさを知らない。
ところがIH電磁調理器では調理器具(鍋、等)の絶縁できないので今回の問題が起こってしまった。
家電製品ではないがME機器(医療機器)では操作する人に対して0.1mAというガイドラインがある。
これを連続漏れ電流という。
0.04mAのはずが 0.1mAというのは理屈合わないように思われるが。こういったガイドラインには公衆の場合と職業的という二種類ある。
公衆とは一般ユーザのことで、きびしいガイドラインとなっている。
職業的というのは限られた人々で、その知識があり予防措置のとれる人々のことを言っている。
ME機器の場合は職業的と思われる。
0.1mA とか 0.04mA という数値の電流は触れても感じないし、日本では微小と思われ問題にされていない数値だ。
日常的に頻繁に接触をくり返したり、長時間の接触はたとえ微小な電気であっても想像以上に人体、特に心臓への影響は大きく避けなければならない。
国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)のガイドラインというのは感知に対するガイドラインもあるが、それだけではなく様々なガイドラインが確立されている。
「時間変化する電界、磁界及び電磁界による曝露を制限するためのガイドライン」というのがある。
人体の電流による影響は、時間×電流、と説明してきた、このガイドラインは「時間変化する」とあるように、時間のことも考慮に入れているガイドラインだ。
その中に心臓に対し最も具体的で有効なガイドラインが存在している。これは体内誘導電流密度のガイドラインだ。
わかりやすく言うと、人体に電流を流した場合、各部所、たとえば心臓にどれぐらいの電流が集まると危険であるか、という制限値が確立されている。
こんな専門的なこと私が知っているわけはない。I 名誉教授に教えていただいた。
「ICNIRPに体内誘導電流密度のガイドラインが確立されているから、ガイドラインを超えているか計算しなさい」 ・・・・・・・・・・私には難解・・・・・・・・・であります。
<BEMSJ注;これは難解です。簡単に計算はできません。>
調停相手の家電メーカはこれを知っているが全く調べようとはしない。
いや調べたら都合悪いから調べていないふりをしているという推測が正しいだろう。
安全であるという結果なら、鬼の首でもとったように結果を私に突きつけてきているはずだ。
少しでも危険の可能性があるのなら調べるのが、メーカの責務である!
家電メーカ各社がやっていることだから、自社から火を出すわけにはいかない、と思っているのかも。
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いよいよ裁判
三洋電機(株)との調停が不調に終わった。
製造物責任法(PL法)では、原因が分かってから3年以内という期限があり、仕方なく提訴した。
一回目の裁判が7月2日行われた。
三洋側と当方ではある程度話は進んでいるが、裁判長は文系だろうから、また一から説明して理解してもらわなくてはならない。
実態の見えない電気の説明は本当に難解であります。
<BEMSJ;間に入ってくれている弁護士さんは、電気のことを理解してくれていますか?裁判長の理解の前に、弁護士さんが電気・電磁波・コンタクト電流・周波数といったことを理解してくれることは大事ではないでしょうか!>
提訴することによってマスコミがやっと重い腰をあげてくれた。
業界新聞、5月31日の<日本消費経済新聞>と、産経新聞で関西は8月5日の夕刊、関東は8月6日の朝刊で大きく取り上げてくれた。
<BEMSJ注:私もこの二つの新聞記事で、この問題を知りました。>
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記事の抜粋
IH調理器で健康被害か 喫茶店夫婦「不整脈」と提訴 三洋「欠陥ない」
8月5日14時10分配信 産経新聞
喫茶店主夫婦が使っていた卓上IH調理器。ポットの取手がプラスチックなどで覆われていなかったため、電流が体内を流れたとみられる(写真:産経新聞)
IH(電磁誘導加熱)調理器を使い続けて不整脈などの心疾患になったとして、神戸市内で喫茶店を営む夫婦が製造元の三洋電機を相手取り、約8900万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こしていたことが5日、分かった。
三洋電機は「ごく微量の電流が流れることは認めるが、健康被害が生じるような欠陥はない」として全面的に争っている。
近年需要が増えているIH調理器の安全性をめぐり、双方の主張は真っ向から対立しており、司法判断が注目される。
[イラスト図解]どうやって電流が体内を流れたのか <リンク切れ>
訴状によると、夫婦は平成16年4月、IH調理器を購入し、店で使用。17年2月、調理を担当していた男性(64)が心臓病にかかり、同年6月にはペースメーカを装着した。
妻(58)が調理を交代したところ、18年10月ごろから妻にも不整脈の症状が出始め、次第に悪化した。
19年1月、IH調理器の影響を疑い、ガスコンロに変更すると、妻の不整脈は沈静化したという。
徳島大が夫婦の依頼を受けてこのIH調理器を使って実験したところ、ステンレス製の調理器具には、周波数2万〜6万ヘルツの電流が流れ、一定の接触条件で人体にも流れることが判明。
20年8月には三洋電機の担当者も実験に同席、電流の存在を確認した。
徳島大の伊坂勝生名誉教授(電気工学)によると、IH調理器に乗せたステンレス製の鍋などに片手で触れるだけでは人体に電流はほとんど流れない。
しかし、プラスチックなどで覆われていない鍋の取手を片手で握りながら、もう片方の手がトッププレート縁の金属部分やステンレス製の流し台に触れるなどした場合、手を通って人体に微小電流が流れるという。
IH調理器からの電流について、伊坂名誉教授は一般の家庭用電源(周波数50〜60ヘルツ)の電流よりも刺激は小さいとしながらも、「人体への影響に関する研究データがほとんどない。
心臓の弱い人や病気の人が毎日調理で使うことを考えると医学的検討が必要ではないか」と指摘する。
一方、三洋電機は「高周波数の方が人体への影響は小さくなる。原告側の主張は根拠がない。
製品は電気用品安全法に基づく技術基準を十分満たしている」と反論している。
三洋電機のこの商品が電気用品安全法を遵守していることは十分に承知している。
しかしIH電磁調理器は従来の家電製品とは全くことなる商品で科学の進歩に法律が追いついていない。
電磁波とは電界と磁界という二つの波のことであるが、日本の電機業界は磁界のみを重視し電界のことを無視している節がある。
IH電磁調理器おいては磁界が鍋の底面に渦電流を生じさせステンレス等の抵抗で発熱し湯が沸いたり、調理に使っている。
いっぽう、電界が鍋等に電位(V)を生じさせてしまい、この金属に直接触れることによって人体に電流が流れる。
そして鍋に触れている手以外の体の一部がアース接続(接地)されている金属に触れると電流は最大となる。
三洋電機は微電流とか高周波数は安全であるように印象づけようとしているが、20kHz〜60kHzは高周波には属さない、学術的には中間周波であります。
また、1mA〜2.5mAが微電流であるかどうかは主観の問題であり、心臓はそれより小さなパルス信号によって制御されている。
二回目の裁判は9月24日大阪で行われる。
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