*高周波電磁界に関するコーナ(8)

  
色々な風説と思われる話題を検証します。

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1. 「新たに建設される電波塔からの電磁波曝露が怖い」という不安  それでは、今までの「生活環境中の電波(電磁波)環境の状況」はどうか?電波を浴びてきていないのか を検証
2.
 携帯電話の中継塔からは24時間電波が発信される。
3. 欧州では市街地に大きなパラボラアンテナは建設できない。

A欧州以外の海外で市街地に大きなパラボラアンテナが設置されている事例
4. 日本で大都市の内部や、住居に近接して大型のパラボラアンテナがある事例
4A.日本で大都市の内部や、住居に近接して大型のパラボラアンテナがある事例で疑問の残る事例
5. 「電磁波は公害である」 を検証
6. ミツバチの異常が携帯電話の電磁波という説の検証
7. パラボラアンテナの指向性(主軸方向)に発信される電波の強さ
8. 電磁波と性差  荻野晃也氏の電磁波に関する見解にも疑問
8A.電磁波と性差 電磁波との関連を否定する事例

9. 携帯電話でゆで卵ですって
10.携帯電話でポップコーンも正体が判明
11.ガソリンスタンドでは携帯電話使用禁止という風説
12.「マイクロ波は変調すると水中通信に使用可能になる」という風説



 

 

 

 

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*1.「新たに建設される電波塔からの電磁波曝露が怖い」という不安

それでは、今までの「生活環境中の電波(電磁波)環境の状況」はどうか?電波を浴びてきていないのか を検証

   作成:2006-12-15     一部追記:2006−12−16

電界強度1V/m程度もしくは超える電波(電磁波)は生活環境中に存在しています。
以下にその例を示します。

1)東京都内 高速道路の側で測定例
2)海外の研究論文から
3)東京タワーの近くでの測定例、神谷町の交差点付近で2006年測定
4)都内の某ビルの屋上での測定例、 2006年測定

1)清水建設のWEBには以下の情報があります。
都内の高速道路の近傍で測定を行った結果、
26MHz付近に違法CB無線による1V/mを超える電波の強さ
TV4-12chの電波強度は0.5V/m1V/m超の電界強度 

詳細は以下のURLを参照してください。
http://www.shimz.co.jp/support/denji01_01.html#top
 

2)海外の研究論文から
研究者:Foster KRら 
掲載誌:Biomed Instrum Technol 1996
論文:Radiofrequency field surveys in hospitals. 病院内の無線周波数環境の調査

この論文の概要として
4
つの病院で、0.1-1000MHzの帯域を測定した。
結果:無線周波数電磁界の中央値はかなり低く、0.1Vmから0.5V/mであった。
しかし、特定の場所では放送電波の強さが1V/mを超えていた。

3)東京・神谷町交差点付近 電界強度
75MHz
から3000MHzの範囲の周波数で測定。

   

   この測定データにある各種電波から強い電波を上位47個抜き出して、それぞれの電界強度から電力密度を計算し、総和を計算しました。 結果は1.12μW/cm2でした。(BEMSJ注:この1.12μWという数字は過小に評価し、実際はもう少し大きいのかも知れない。電波の変調特性を加味して再検討する必要がある。20071225日 追記)

4)東京タワーからは少し離れた都内の某ビルの屋上で測定。

   

 同様に上位56個の電波の電力密度を計算すると、総和は0.55μW/cm2でした。BEMSJ注上記の追記に同じ)


考察: 以下はBEMSJの考察です。
生活空間には1V/m程度の電波があります。
この場合の電力密度P=12/377=0.0022W/m=2.2mW/m2=0.00022mW/cm2=0.22μW/cm2 となります。
テレビ放送(アナログ放送)の電波の場合は、映像信号を送る電波と音声信号を送る電波の2つの電波を使用します。
映像と音声では少し放送電波の強さは異なるのですが、ここでは計算の都合で同じ強さと想定します。
したがって、テレビ放送1チャンネルの送信があれば、テレビ塔の近くでは0.44μW/cm2程度の電波(電磁波)に曝露しています。

東京のように、13.4.6.8.1012チャンネルと7チャンネルのテレビ放送があれば、3.08μW/cm2の電波曝露になります。

これにFM放送、中波のラジオ放送、携帯電話の電波、その他の電波を加えるとそれなりの電波が生活環境の中に存在し、テレビ放送の電波に関して言えば、50年以上の長期に渡って、そうした電波を受けてきています。

東京タワーに近い場所では上記の観察結果では1.12μW/cm2、東京タワーから少し離れた場所では0.55μW/cm2になっているのは、うなずける値です。

電磁波の健康影響を気にして、電波の曝露レベルを厳しくしている国や地域があります。
ロシア:30MHz-300MHz:最大電界強度3V/m(電力密度2μW/cm2

さて、ロシアの場合、2μ/cm2にするために、どのような施策を行っているのでしょうか?
テレビやFM放送やその他の業務用の無線局の総数を制限する必要があります。
少なくとも東京のようなVHF帯のアナログテレビ放送のチャンネルは7チャンネルも設置することはできなくなります。
ロシアでのこうした放送電波の利用状況を、機会があれば、調べてみたいものです。

中国;30MHz-300MHz:最大電界強度5V/m(電力密度7μW/cm2
ロシアと同様です。ロシアよりはテレビ放送チャンネルの数は多くすることができます。

ザルツブルグ(オーストリア):携帯電話の基地局からの電波に関して0.1μW/cm2これは法律でも条例でもなく、指導指針としての規定
携帯電話用の電波は、0.6V/m程度の電界強度があれば、十分に通話が可能です。
この0.6V/mの電波の強さを電力密度に換算すれば0.1μW/cm2です。

ザルツブルグでは、携帯電話が使える程度に、基地局からの電波発信強度を規定しているといえます。
これまでの携帯電話に加えて、新しい世代の携帯電話を同時に利用しようとして、追加のアンテナを建てようとすれば、生活空間における電波の強度は2倍の0.2μW/cm2になってしまいます。
したがって、ザルツブルグでは、新しい方式の携帯電話を導入することはできません。

かなり以前の情報ですが、第3世代の携帯電話をオーストリアで導入しようとしたとき、ザルツブルグには導入できない・・・・・という報道を見たことがあります。
さて、ザルツブルグでは、実際はどうなのでしょうか? 機会があればチェックしてみたいものです。

ザルツブルグの場合、筆者が現地の担当者に確認した結果では、テレビ等は市内にはなく、近くの小高い山の上にあるそうです。
したがって、テレビの放送電波は市街地ではさほど大きくなく、問題にはしていないそうです。
山の上にテレビ塔があったので、携帯電話の基地局の電波の強さを厳しくできたということができます。

これに関して、数年前にザルツブルグの担当に確認しました。「ザルツブルグ市の場合は、テレビ塔は町のはずれにある山の頂上に立っており、市街には大きな電波強度にはなっていない。それらの電波強度は0.001 から 0.1mW/m2 (0.0001μW/cm2から 0.01μW/cm2)と十分に低かった.」という回答でした。

このことから、0.01μW/cm2
(電界強度に換算すれば、放送波が1チャンネルしかないと想定すれば、約0.2V/m)程度のテレビ放送の電波に関しては、ザルツブルグでも問題視していない、ということができます。
ザルツブルグの規定は、0.1μW/cm2から、さらに厳しく0.01μW/cm2にしたとか、しようとしているという未確認情報が流れています。もしザルツブルグでそうした規定に変更するのであれば、テレビ放送の電波の扱いが問題となります。


その他の提案中とされる厳しい規定:
電力密度で0.01μW/cm2とか、0.001μW/cm2という提案があるという情報があります。筆者は未確認です。
もし、こうした電力密度をまじめに制定して規制を行うというのであれば、携帯電話は当然のこととして、
テレビ放送もFM放送は全て停止し、国土が如何に広く、お金がかかっても、10km離れた場所に1軒の家があってもその1軒のためにケーブルを引く・・・・
ケーブルで放送番組を配信するケーブルテレビだけにする・・・・・という国民の賛意を得る必要があります。
各種業務に使用する無線も制限されるでしょう。
厳しい規定は、こうした電波の利用をどこまで考えて、提案しているのでしょうか???

追記1: 2007−1−1

総務省のパンフレット「電波と安心な暮らし」平成163月発行には、以下のような無線局からの電波の強さの実例が紹介されている。
引用して紹介する。どこで、どのように測定されたかは明確にパンフレットには記載されていない。

  


この図では電波の強さは電界強度で示され、対数目盛りの為に、強さは読み取りにくい、バーの長さから、以下の数値であると推定した。
 電力密度も計算したが、チャンネル数が多いと総和になるが、チャンネル数は不明なので、1チャンネルとして算出した。
 AM 中波放送の電波 50V/m         1チャンネルあたりの電力密度: 0.66mW/cm2
 短波放送の電波 50V/m  20MHz付近    1チャンネルあたりの電力密度: 0.66mW/cm2
 FM・TV放送電波(VHFと推定) 6V/m   1チャンネルあたりの電力密度: 0.01mW/cm2
 携帯電話の電波     約 1V/m       1チャンネルあたりの電力密度: 0.26μW/cm2 
   

 これだけの電波の強さがあるのが一般的とすれば、ザルツブルグの規定などは日本では到底適用できないことになります。

追記2:2007−1−1
比較的低い40KHz付近の電磁環境の調査結果から

テレコムエンジニアセンタ発行「TELECニュース 2005年No.81」には「長波帯域 電磁環境調査の概要」が報告されている。
日本では標準電波として40kHz、60KHzの電波を発信させ、この電波で電波時計などに利用されている。
報告書の趣旨は、これらが日本全国できちんと受信できるかの調査である。

しかし、ここでは、生活環境における電磁環境として、どの程度の電波が生活空間に存在するかを、報告されているデータから垣間見ることにする。

比較的大きい値を抜き出すと、60KHzでは92dBμV/m(0.04V/m)、40kHzでも92dBμV/m程度となっている。
単純に電力密度に換算すれば4.2μW/m2(=0.00042μW/cm2)となる。


追記3:2007−1−2

携帯電話を使用中の人の近傍における電波(電磁波)曝露レベルのチェック 

トリフィールドメータのマイクロ波測定機能を利用した簡易的なチェックを2003年に行った記録が残っている。
これを今、ファイルを整理していて見つけた。

筆者がトリフィールドメータを持って、街の中を歩き、携帯電話の使用者に近づいたり、すれ違ったりしたときの曝露電波レベルを観察したものです。

トリフィールドメータ:低周波磁界も測定できるが、これは周波数に重み付けをした指示をするので測定評価には使用できない。
マイクロ波も測定できるようになっている。これは簡易的な評価には使用可能。
最大1mW/cm2(1000μW/cm2) 最小は0.01mW/cm2(=10μW/cm2)である。


1.携帯電話を使用中(通話中)の人に近接したときの検出電磁界
*2月22日京王線調布駅プラットホームで、通話中の人に近づくが振れず、10μW/ cm2以下。
*2月22日JR山手線プラットホームで、通話中の人に近づくが振れず
*2月22日JR目白駅付近の道路上で通話中の人の横をすり抜けるが振れず

*2月22日JR目白駅の改札口付近で通話中の人の横をすり抜けるが振れず
(目白駅の前のビル屋上に携帯電話基地局がある、近傍は通信状態の良い場所?)

*2月22日JR目白駅のプラットホームで、通話中の人とすれ違うが、振れず。
*2月22日JR新宿駅のコンコースで、通話中の人に近づくが振れず。
*2月22日京王線新宿駅のプラットホームで、通話中の人に近づくが、振れず

*2月22日京王線調布駅のプラットホームで、通話中の人に近づくが、振れず。
*3月10日京王線稲城駅前の路上 通話中の人とすれ違うが振れず。

*3月10日京王線調布駅プラットホームで通話中の人の近くに立つ。50cm程度に近接、普段は0.01mW/cm2以下、
 時々0.05ないし0.1mW/cm2まで振れる。約3分間観察。

*3月10日京王線明大前ホームで、通話中の人に近づく、振れず。

*3月10日京王線渋谷駅内のコンコース、通話中の人とすれ違う、瞬間的に大きく振れた。0.1mW/cm2以上。
*3月10日山手線渋谷駅のコンコース、通話中の人とすれ違い、大きく振れた。同上。

*3月10日虎ノ門の道路上、通話中の人とすれ違うが振れず。

*3月10日虎ノ門の横断歩道の前、信号待ちで通話中の人に50cm程度まで後ろから近づく、2分間くらい観察、時々わずかに振れる、最大で0.01mW/cm2程度

*3月17日京王線新宿駅、乗車して発車するまで席で通話している人の隣に座る。
振れはゼロではないがわずかで、0.01mW/cm2程度

*3月24日 京王線井の頭線明大前駅のホームで、通話中の人のそばに立つ、まったく振れず、但し、通話完了の瞬間 一瞬大きく振れた。0.1mW/cm2以上

*3月24日 京王線調布駅のホームで通話中の人の近く、
50cm程度に近接、せいぜい0.01mW/cm2程度

この人は乗車したので続いて乗車、通話中の人の近く(1m程度の距離)にたつ、電車に乗った瞬間、瞬間的には最大で0.1mW/cm2まで上昇。電車が動きオ出しても通話を継続し、この場合は最大で0.05mW/cm2(50μW/cm2)であった。
この人は京王多摩川で下車。わずか2駅間の短い観察で終わった。

以上のように、街中で携帯電話の使用者がいれば、1m程度の距離が離れていても、曝露する電波(電磁波)の強さは10μW/cm2や100μW/cm2程度となる。こうした程度の携帯電話の電波(電(電磁波)は日常的に曝露している。

もしザルツブルグの規定のように、携帯電話基地局からの電波曝露レベルを0.1μW/cm2以下にするのであれば、基地局からのアンテナはそのように設定できるとしても、同時に、携帯電話の使用者は、周囲1mとか10m以内に他の人がいない状態で携帯電話を使用することまで義務付けを行わないと、基地局アンテナからの電波曝露は規制されても、携帯電話ハンドセットの使用者からの電波発信による電波曝露を規制できないことになってしまう。


追記4:2007−1−4 イタリアの実績

イタリアは予防原則として厳しい規定を設けている。以下の論文は実態調査を行った結果の報告である。
研究者:L. Anglesio et al;
論文名:Population Exposure to electromagnetic fields generated by radio base stations: Evaluation of the urban background by using provisional model and instrumental meaurements.
掲載誌: Radiation Protection Dosimetry, 2001

この論文を読むと、無線局からの電波曝露がイタリアの予防原則値6V/mに入っているかの検証を行い、平均値は高層階に住む住民が大きく、0.84V/mであり、り、標準偏差は0.59V/mであり、結果としてイタリアの規制に対してはOKであった、と。対象とした周波数は100KHzから3GHzまでである。

標準偏差・・・・とあるので、最大は平均値+3倍の標準偏差となる。
計算すれば最大値は0.89+3×0.59=2.66V/mとなる。
データを見ると以下の図に示すように、トリノ市内の実測では、5%程度は2V/mから2.5V/m程度の電界に曝露していることがわかる。
測定はNARDAの広帯域測定器を使用。主な無線発信源はテレビ放送と携帯電話の基地局からで、テレビ放送の電波のほうが強い。


 上記論文より


このことから最大電界強度で2.5V/mであるとし、電力密度に換算すれば、1.7μW/cm2となる。
平均値の電界強度0.89V/mでの電力密度は0.21μW/cm2となる。

この電力密度のレベルは、ザルツブルグの0.1μW/cm2に適合していない。 すなわち、予防原則を適用するようなイタリアでもザルツブルグの規定は適用できない ということになる。
ザルツブルグの規定を満足させるためには、イタリアの国民はテレビ放送を見ない、ことを選択しなければならない。

追記5:2007-1-7
携帯電話のハンドセットの近傍での電磁界強度に関して、同じような数値が以下の論文にも掲載されていました。
研究者:
灘吉進也ら 
論文名:病院内での携帯電話使用に関する検討 
掲載雑誌:日本病院会雑誌 20055月号

これによると、測定はトリフィールドメータのマイクロ波測定モードで行い、
携帯電話 
NTTドコモ 30cmの距離で0.05mW・m2(=50μW/cm2)
       ボーダフォン  同上    
 というデータになっています。 これらの強度は携帯電話基地局のアンテナとの距離や電波伝搬の条件により大きく異なりますが、そうした条件に関してはなんら記述はされていません。

追記6:2007−1−16
電磁波問題市民研究会の会報「電磁波研会報・第10号 2001.5.20発行」にあった情報です。
「私たちの地域(奈良市)のすべての高周波の実測値は最大値1.0μW/cm2で、平均値0.044μW/cm2です。
測定器はワンデルゴルタ−マンEMR−20です。」 

このことから、テレビ放送などの電波があって、1.0μW/cm2程度の電波曝露になっているのだと思います。
奈良市でもザルツブルグの規定値は満足できません。

<結論:過去に微弱であるが、それなりの電波を受けて生活してきています。今まで気がつかなかっただけではないでしょうか?>

追記7:2007−2−3
アメリカのIEEEの雑誌にあった1980年の研究です。
掲載誌:Proceedings of the IEEE Publication Date: Jan. 1980 Volume: 68,  Issue: 1 page(s): 6- 12
タイトル:Population exposure to VHF and UHF broadcast radiation in the United States

 アメリカにおけるVHFとUHF放送波による公衆の電波曝露
研究者:Tell, R.A.   Mantiply, E.D.  


概要
アメリカ環境保護庁では、非電離放射線へん公衆曝露を推定するために、過去3年間にわたって、放送波の電波強度のデータを集めてきた。
測定データは、15の大都市の486箇所で行い、約14000件のVHFとUHF放波の電波強度を集めた。
VHFとUHF放送波がアメリカにおける環境中の無線周波数電波曝露の主な源となっている。
15
の都市の都市周辺の47000箇所の地区における放送波電波曝露を推定するために、測定結果を利用するコンピュータ解析法が開発された。

中央値(人口の半数の人が曝露するレベル)として電力密度0.005μW/cm2(時間加重平均値)が得られ、累積するとこれはアメリカの人口の20%を占めることが判った。
データはまた、
1μW/cm2以上の曝露を受けている人口は、全人口の1%もしくは441000人であることが判った。この曝露レベルはソビエトではヒトの安全ガイドとして提案されている。

<アメリカでは、携帯電話の普及の時期の前に、VHFやUHFによるテレビ・FM放送による電波に曝露しており、1%の人が1μW/cm2の曝露となっています。>

追記8:  2007−3−28

以下の研究会は、学会員外にもオープンな研究会ということで、参加した。
11回 電磁環境研究発表会
開催場所:建築会館会議室
開催日:
2007124日(水)

この中で、以下の話があった。

3.都心部での到来波信号に関する測定実験 川瀬隆治(東急建設)
電磁波シールドを施した場合の性能評価として、東京タワーなどから到来する外部電波を利用できないかという研究。

・東京の江戸橋の近くにある13階建てのビルの9F、東京タワーに面した部屋での到来電波の強さを測定。TV放送波は90dBμV程度ある。
・同じ建物の屋上では、120.6dBμVTV10chの映像搬送波 205MHz)あった。  」

この情報から、都内でのテレビ放送の電波は、1V/m程度の電界強度であることがわかった。

追記9: 2008−3−3

以下の論文に、東京タワーに近接する慈恵医大病院における電磁環境の測定結果が報告されていた。

掲載誌:
医器学 Vol.76 No.3 2006年に掲載された
研究者;中川清隆ら
タイトル;東京タワー近傍医療機関における外来電磁界強度の測定

という論文です。

結果は、30MHzから1.5GHzの帯域で、総和の電力密度は6μW/cm2程度になっています。
この測定は2003年12月に開始された地上デジタル放送開始前の測定結果に基づいているので、地上デジタル放送の電波を加えるとさらに大きな値になるでしょう。

以下にこの論文から、結果の図を紹介します。 病院内8箇所で測定した結果です。

   

 

関心のある方は、上記の論文の原文を入手して読んでください。

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2. 携帯電話の中継塔からは24時間電波が発信される。

   作成:2007−1−16
携帯電話の中継基地局のアンテナからは電波が発信されます。  24時間発信されるのは、「中継局XXXからの電波が皆さんの携帯電話に着信していますか、この電波が届いていますか、もし携帯電話を使用するのであれば、当無線基地局が担当します。」といったアナウンスを発信するいわゆる制御信号は24時間発信されます。 この無線電力は基地局の無線電力の数%とん微弱でしょう。
  そして、その基地局のサービスエリア内に携帯電話を使用する人がいれば、その携帯に向かって電波をはじめて発信します。同時に多くの人が携帯を使用すれば、ば、その基地局はフルパワーで電話を発信します。
もし夜半を過ぎて、担当するサービスエリア内で誰も使用しなくなれば、電波の発信は制御信号の発信だけとなります。

 そうです。 携帯を使用する人がいて、初めて基地局からの電波が出るのです。
 使用者が少ない時間帯に基地局の周辺で電波の強さを測定すれば、非常に低い値になります。

 結論:携帯電話の中継塔から24時間発信されるのはかなり微弱な限定された電力だけです。 

 

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3.欧州では市街地に大きなパラボラアンテナは建設できない?

作成:2007−1−16
「欧米では大型の宇宙通信衛星への送信用(uplink)のパラボラアンテナなどは住宅地のなかにはない、設置が法的に規制されている」の検証。 

1.はじめに
1960年代の静止衛星時代前の衛星との通信は、衛星は静止していないので地球局のアンテナの向きは衛星の移動にあわせて追尾しなければなりませんでした。
当然東の水平線から西の水平線までの間を、天空に向かって、パラボラアンテナの向きを変えていきますから、それも相当量の無線電力を発信するので、近隣に、特に水平方向には住居などがあってはならない、ことは事実です。
したがって、衛星通信時代の当初は、直径30mといった大型のパラボラアンテナを人里はなれた山頂に建設し、水平線に近い角度まで電波を出していたはずです。

最近でも、イリジウムといった携帯電話衛星の管制用の地球局は、衛星自体は低軌道衛星の為に、地球局では衛星の追尾を行うので、これも同様です。
軍事衛星などは、軍隊の移動にともなって小型の送受信機を持ち運ぶので宇宙局としての衛星は小型の地球局アンテナでも衛星までに電波が届くようにと、低軌道衛星になります。したがって、軍事衛星用の地球局の周囲には住居があってはなりません。

これらは、日本だけではなく、欧米でも、電波曝露を考えると、同じことです。

風説にあることを、具体的に「市街地には大型の送信用パラボラアンテナは建ててはならない」という法的な規制があるか、ないかを確かめることは困難です。
なぜならば、風説の中に、国の名前や地域の名称、法律や規格の名称でも何かヒントになる用語が含まれていれば調査はしやすいのですが、風説が極めて一般化した文章の為に、困難です。

2.検証 その1
ドイツに住む日本人で電磁波の健康影響(特に携帯電話などの高周波分野)の研究を行っている方に問い合わせました。

1)BEMSJからの質問

欧米では大型の宇宙通信衛星への送信用のパラボラアンテナなどは住宅地のなかにはない、規制されている」と言う風説(?)があります。

1960年代の静止衛星時代前の衛星との通信は、衛星は静止していないので地球局のアンテナの向きは衛星の移動にあわせて追尾しなければなりませんでした。当然東の水平線から西の水平線までの間を、パラボラアンテナの向きを変えていきますから、それも相当量の無線電力を発信するので、近隣に、水平方向には住居などがあってはならない、ことは事実です。

したがって、衛星通信時代の当初は、30mといった大型のパラボラアンテナを人里はなれた山頂に建設し、水平線に近い角度まで電波を出していたはずです。

最近でも、イリジウムといった携帯電話衛星の管制用の地球局は、衛星は低軌道衛星の為に、衛星の追尾を行うので、これも同様です。
軍事衛星などは、軍隊の移動にともなって小型の送受信機を持ち運ぶので宇宙局としての衛星は小型の地球局アンテナでも衛星までに電波が届くようにと低軌道衛星になります。したがって、軍事衛星用の地球局の周囲には住居があってはなりません。

これらは、日本だけではなく、欧米でも、電波曝露を考えると、同じことです。

さて、静止衛星との通信が一般化している今日、特定の方向にしか電波を出さないアンテナ・追尾機能のないアンテナの場合はその指向性の方向に住居や障害物がなければ、都市の真ん中に、また住宅地に隣接してパラボラアンテナを建設しても、大きな問題にはならないはずです。

比較的小型の放送用アンテナで直径5mとか10m程度のパラボラアンテナは日本ではビルの屋上に建設されています。VSATといった小型地球局も同様です。

ここからが質問です。

欧州で、比較的大型のパラボラアンテナ(通信衛星との通信用、地上局・地球局、直径10m程度のパラボラアンテナ、もしくはオフセットカセグレンアンテナなど)の建設に対して、周囲環境に関して、何か法的な制限を設けているのでしょうか?たとえば、人口が密集している都市の中心部に建設してはならないとか・・・・あるのでしょうか?

2)回答
お問い合わせの件、なかなか答えがみつからず、知り合いのドイツ人専門家にきいていたので、お返事おそくなりました。

直径10mのアンテナの場合、いずれにしろ建築許可が必要になります。
これは市役所の建築課が担当です。

送信アンテナの場合はさらに、連邦侵入物規制法26条(Bundesimmissionsschutzgesetzes (26. BImSchV))の規制値以下であることを記した立地証明書(あまりよい訳ではないですが・・・Standortbescheinigung)が必要になります。
送信機の技術データを記した証明書は、連邦ネットエイジェンシBundesnetzagenturに申請するのだそうです。

3)結論
ドイツからの回答では「基本的には建設許可と、防護指針などに適合している・・・・という申請を出してOKになっている。
すなわち市街地であるから大型パラボラアンテナの設置が禁止されている とはいえない。

3.検証 その2

静止衛星との通信が一般化している今日、特定の方向にしか電波を出さないアンテナ・追尾機能のないアンテナの場合はその指向性の方向に住居や障害物がなければ、都市の真ん中に、また住宅地に隣接してパラボラアンテナを建設しても、大きな問題にはならないはずです。

比較的小型の放送用アンテナで直径5mとか10m程度のパラボラアンテナは市街地や住宅などの近くに建設された事例はないか、WEB4時間ほどかけて調査してみました。
様々な検索用語でトライしましたが、最終的には「UPLINK Station」の2語のAND検索で関連するサイトを見つけました。

1)移動式送信アンテナの設置例から
衛星向けに都内や市街地で使用が禁止されていない確証として、アメリカから2002FIFAワールドカップのテレビ中継の為に、移動無線局を持ってきて通信を行った例、神戸で撮影された写真です。
http://members.tripod.com/The_Uplinker/trucks.html にあった内容
このサイトはある無線技術者がどこで仕事をしているか、したかの記録を残したサイトです。

*********************   **********
The first picture is one of me standing on Sure Shot truck #10.
It was taken at Mosaic Park, located in Kobe, Japan.
In the background is the Port of Kobe Tower.
It was taken during the 2002 FIFA World Cup competitions.

として神戸の港を背景に大型トラックの上にパラボラアンテナを搭載した移動無線局の例が紹介されています。

(写真の転載の許可を得ることができれば、ここに紹介するのですが、数箇所に依頼文を出さなければならないので、ここでは割愛します。)
その他に、参考になる写真がWEBに公開されている。
その一つは、アメリカのどこかで移動中継している写真で、大きな博物館のような建物の前で無線を行っています。
また、その他の写真として、アメリカのどこかで移動中継の場面ですが、なんと駐車場の片隅で、車止めをしており、明らかに送信している場所といえる写真があります。

したがって、これらアメリカの会社の場合、その近傍に操作者がいたり、建物や住居の近くで送信したり、無線出力は何ワットか定かではないが、少なくとも通信衛星に電波が届く量は発信していることがわかる。

2)ESA European Space Agency(欧州宇宙機関)のWEBにあった送信局の例(UP link
http://telecom.esa.int/telecom/www/object/index.cfm?fobjectid=7023
にあった情報

The SkyPlexNet station ITA-ROM-034   
掲載された写真はイタリア ローマ市にある送信局の場合で、背景に教会の塔が見えることから市街地と判定できる。
市街地にアンテナが設置されている。

3)アンテナメーカ Sat Service Gmbh (ドイツ)のサイトにあったスイスの地球局の例
http://satservicegmbh.de/en/experiences/srg_nec.html
 にあった情報

For the SRG Schweiz SatService upgrades two 7.6m satellite ground stations.
The antenna in Zurich is used for sending and receiving
写真を見ると。このZurichの送受信兼用アンテナ(直径7.6m)の左側の背景に別のアンテナ塔やビルがあることから、市街地に建設されていると想像できる。

4)アンテナメーカMega Hertz社の設置事例から
http://www.megahertz.co.uk/ にあった情報

BRITISH TELECOM - ALBACOM, ROME Installation of a data up and down link system in 1+1 configuration, including Newtec modulators and BUC's, Xicom 350W HPA's and a 2.4m antenna.
この写真を見ると、背景には多数の建物がある、アパートのようにも見える建物です。
直径2.4mのアンテナはローマの市街地に立っているものと推定できる。

5)アンテナメーカ SSA社の設置事例から
http://www.sasltd.com/T/products/index.htmlにあった情報

S+AS Limited has a reputation for supplying a high quality system.
The picture on the left above shows a typical radio station uplink. The SF24 Eutelsat approved antenna system is mounted on the roof and is fitted with a 1+1 redundant 16Watt SSET 'S' series transceiver.

掲載されている写真を見ると、アンテナはUPLINKのアンテナである。屋根に取り付けて使用されています。
背景には普通のアパートのような住居らしきものが映っていることから、住宅地に送信用のアンテナが設置されていることになる。

4.本日の結論
欧米では大型送信用(Upink)パラボラアンテナで、静止衛星向けと判断できるアンテナの場合は、住居や建物などに近接して建設されている。
少なくとも風説にいう「法的に禁止されている」という状況にはない、と判断できる。


追記1:
 2012−2−18
ルーマニアブカレストにある高層建築物を調べていたら、以下の写真がWikipediaに紹介されていた。
ブカレストにある
Spark Houseの隣に大型の送信用と思われるパラボラアンテナが写っている。
高層建築物に隣接してこうしたパラボラアンテナが
旧共産圏のルーマニアにも建設されている という事例として紹介する。

 

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A.欧州以外の海外で市街地に大きなパラボラアンテナが設置されている事例


以下の事例を見つけました。

事例1:韓国
記:2012-2-2

Wikipedia
にあった写真です。
韓国のKBS(韓国放送)本社の写真をふと見ると、屋上にパラボラアンテナがあり、パラボラアンテナの背景には近接して高層の建物があります。

 

 

事例2:中華人民共和国 
記;2012−2−21 

以下はWikipediaにあった中国の「中央電視台元本社ビル」の写真です。 電視台はテレビ放送局の意味でしょう。
写真にあるように低層階に多数のパラボラアンテナがあり、近接して高層階のある放送局ビルが建っています。
旧東欧圏や中国は電磁波の規制が厳しいと聞いていますが、こうしたパラボラアンテナの建設があるということは、そうした旧東欧圏でも何ら問題なく、建設されていることが判る。

 

 

 

事例3:ニュージーランド オークランド

記;2012−3−7

旅人のくまさんさんの旅行ブログ http://4travel.jp/traveler/tabitonokumasan/album/10183918/#bbs にあった写真です。
転載の許諾を得て、以下に転記します。
オークランド市内の風景で、テレビニュージーランドの建物でしょう、その上にかなり大きなパラボラアンテナが4基以上設置されています。
中央やや左手の柱のように見えるのは、オークランドのスカイタワー(高さ328mの展望台・電波塔)の下部です。

 

 

 

同じ角度を、グーグルのストリートビューでも確認を取りました。 以下に示す。

 

 

 

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4.日本で大都市の内部や、住居に近接して大型のパラボラアンテナがある事例

上記では、「欧州では市街地に大きなパラボラアンテナは建設できない」という論の検証を行った。
以下に、関連して、日本国内での実情を、筆者が見つけた事例を中心に紹介する。

巷に「住宅地に巨大アンテナ・・・・・」という話がある。 以下はこうした話題に対する情報提供のつもりである。

 


1) 大阪 大阪JR環状線 福島駅の近くにあった衛星通信用パラボラ   作成: 2007−4−29 

大阪のグランキューブで開催された産業衛生学会が終わってJR福島駅に向かう帰路、発見した。 以下の写真に示す。
大阪 グランキューブの近くの橋から北を見た時にビルの屋上にあるパラボラアンテナを発見
夕方 6時頃で周囲は明るくはない。 写真の写りも決して魚区は無い。 川沿いにある大きな建物は関西電力病院である。

  
 肉眼では明確に見えた。デジカメの写真では不鮮明。

 

アンテナのある建物に向かって歩いてみた。 福島区福島3丁目14 阪神タイヤビル の屋上にあるアンテナであることを確認した。
この阪神ダイヤビルは15階程度以上の高層ビルで、周囲に同じ様な高層ビルは見当たらない。

自宅に戻り、Googleの航空地図で確認。 屋上のアンテナは2基。 大きさは直径3−4m程度で決して大きくはない。
総務省のWEBで免許取得の地球局を検索すると、大阪市福島区には「宇宙通信(株)」の地球局しかヒットしない。
Googleの地図から 西側に30m程度の距離に、マンションがある・

多分・当然ながら電波防護指針には適合していると思われる。比較的近隣に住宅などがある市街地に、大型のパラボラアンテナが建設されている例である。


2)六本木ヒルズ テレビ朝日本社屋上にある6mクラスのパラボラアンテナの例:  2007−5−26

2007
526日 六本木ヒルズに行き、主としてテレビ朝日本社の屋上にあるアンテナを眺めてきた。
Google
の地図検索、航空写真では、直径6mクラスと思われるアンテナ2基ある。
屋上緑化されているためか、1基の南東側にあるアンテナは地上に設置されているかのように見えるが実際に言ってみると、全て6F建の本社の屋上に設置されていた。

  

  写真1 屋上の2基のパラボラアンテナ    

  
  写真2 パラボラアンテナの南側に高層マンション

 

テレビ朝日本社の建物の近くの路上からはまったく見えない。けやき坂通りをかなり西に歩いて、ようやく屋上のアンテナが見えた。
六本木けやき坂通りの陸橋(六本木ヒルズレジデンスC棟の前)からとった写真が写真1−2である。

写真2では、パラボラアンテナの南側に、けやき坂通りをはさんで、16階建て程度の高層マンション(六本木ヒルズレジデンスD棟)がある、その間の水平距離は30m程度と思われる。右の手前には40階を超える六本木ヒルズレジデンスC棟がある。

写真3 壁面が鏡となり、対面にあるパラボラアンテナが映りこんでいる六本木ヒルズゲートタワー

東側のアンテナは、環状3号線とけやき坂通りの交差点から見える、そしてその形はけやき坂通りにある六本木ヒルズゲートタワーの壁面が鏡となっているためか、くっきりと映し出されている。
すなわち、パラボラアンテナの地上高より高い建築物が近隣にあるということである。


さて、このテレビ朝日本社屋上のパラボラアンテナ(無線局)の仕様を総務省のWEBで検索したが、該当するものが見当たらない。
せめて送信電力値だけでもわかれば、推定は可能であるが、・・・・・

六本木ヒルズゲートタワーや六本木ヒルズレジデンスD塔でのパラボラアンテナからの電波の指向方向外の電波曝露は、多分・当然ながら電波防護指針には適合していると思われる。
いずれにしても、比較的近隣に住宅などがある場所に、大型のパラボラアンテナが建設されている例である。

A)六本木ヒルズ テレビ朝日本社屋上にある6mクラスのパラボラアンテナの例:  2009−8―15

2009811日に六本木ヒルズに行きました。
森タワー52階のトーキョー・シティ・ビューとそこで開催中の「天空の水族館 スカイ・アクアリウムV」を見学しました。
この52階の展望台から、隣接するテレビ朝日社屋上にある送信アンテナを見ることができました。
以下にその写真を示します。

  森タワー52階から見下ろしたパラボラアンテナ

 

また、テレビ朝日のショッピングコーナで「テレビ朝日へ行ってきました」というミルククッキーを買ってきました。
この箱には、以下に示すように、屋上に2基のパラボラアンテナを含む写真が採用されていました。 

 

  

 


3)渋谷のNHK放送センタにある通信衛星向けアップリンクと思われるパラボラアンテナ

    作成:2007−6−27  

 

Googleの航空写真からは東京渋谷のNHK放送センタに少なくとも通信衛星向けのアップリンク局と思われるパラボラアンテナ(口径3m程度以上)が16基あることが判る。本当に双なのか、興味を感じていた。2007626日、外出時に2時間ほど時間が空いたので、渋谷の放送センタ周辺を歩いてみた。

 

結果として、NHK放送センタの敷地内に16基、周辺の商業ビルなど高層ビルの屋上に少なくとも3基、合計19基のアップリンクアンテナが設置されていることが判った。

   写真1

渋谷駅から歩いてNHKに向かい、住宅街からNHKを望む、屋上にアンテナが見える。

 

 写真2

正面玄関から 東から西方向 をみると4基のパラボラアンテナが見える。

 

   写真3

南側の道路から観察、 NHK放送センタ内郵便局や南門のある場所にあるパラボラアンテナ
このアンテナの道路を挟んで向かい側には渋谷地方合同庁舎やアムエィイのビルがある。

   写真4

南側の道路から観察、垣根越しにオフセットパラボラが3基ほど並んでいる。 この写真はその中の一基。
これらアンテナは道路から非常に近い距離にある。 アンテナの地上高も1階屋上程度の高さである。
これらの3基のIアンテナ(オフセットパラボラアンテナ)は一般公衆が立ち入ることができる最も近接した場所にあるアンテナと思われる。

道路とこれらのアンテナとの距離を10mとし、アンテナの入力電力を100W(実際はどの程度?)とし、指向方向外のアンテナの利得をマイナス10dBとすれば、
通行中の一般人の曝露強度は
P=100×0.1/(4×3.14×10)=0.008W/m =0.8μW/cm となる。   電波防護指針は1mW/cm2なので約1000分の1の量となる。
この程度であれば、問題はない。 本当に100Wか? 距離は本当に10mか・・・は確認が必要である。

   写真5

西側の道路に面して、1階の屋上に設置したオフセットパラボラアンテナ4基が並んでいる。その他にこの近くに3基のパラボラアンテナがある。

これで、Googleの航空写真で判明したNHK放送センタに設置されたパラボラアンテナで、少なくとも3m程度の直径を超えている送信用と思われるパラボラアンテナは15基のうち、1基は外からは見えなかったが、航空写真では見つからなかったアンテナ1基を含めて、合計16基のパラボラアンテナがあることが確認できた。

その他に、受信アンテナと思われる口径1m程度以下のアンテナは無数にある。
また、放送センタには、マイクロ波中継用と思われるパラボラアンテナは無数にある。

さらに、NHK放送センタの敷地内ではなく、南や西側にあるその他の高層ビルにも、少なくとも3基程度は3mないし4mを超えるアップリンクアンテナと思われるパラボラアンテナが見える。その例を以下の写真に示す。

 写真6 

放送センタの西側の高層ビル(6階建て)の屋上にアップリンクアンテナと思われるパラボラアンテナの例

結果として、都内に、住居や商業ビルのある市街地に19基以上の大型パラボラアンテナが設置されている例があることが判った。

 

 

NHK放送センタ西口側にあるBSアナログ衛星放送用アップリンク設備(Wikipediaより)

 

 

4)東京 品川のJR大井町駅の近くにあったモバイル放送のアップリンクアンテナ

記:2008−4−19

 

2008-4-19 PM5時頃 JR大井町駅を降りた。
JR大井町から住友不動産大井町駅前ビル(20029月に竣工、地上14階のオフィスビル、一部はマンション?)の方向に歩いていくが、住友不動産大井町駅前ビルは超高層のためか、地上からは全く屋上にあると思われるアンテナは見えない。
駅に戻り、JR大井町駅の2階のコンコースからビルとビルの隙間にアンテナが見える。
そして駅ビルの7F屋上のエレベータホールからは、8mクラスのパラボラが見えた。
同じく駅ビル6Fの窓際からも8mクラスのパラボラが見えた。
夕方5時を過ぎており暗くなってきている、雨も降りそうな気配、よって画像はきれいに撮れてはいない。

  

JR大井町駅ビル7F屋上から遠望

 

  

JR大井町駅ビル6Fからの遠望 夕方5時を過ぎ 暗くなっており画像は不鮮明

このアップリンクアンテナは、もっとも高層なビルの屋上に設置したものと思われる。


5)東京都江東区のWOWOWのアップリンクアンテナ  追記:2008−4−28

江東区に出かけたついでに、夕刻、まだ5時前だったので、地下鉄「辰巳」駅の近くのアップリンクアンテナを見てきました。

1990年頃にアンテナを建設した当初は東西の隣接地は空き地で、南方は辰巳の森公園で、通信衛星のアップリンクアンテナとしては良好な場所であったと思われるが、現在は左右に、より大きなビルが建築され、ビルの谷間に存在するアンテナになっていた。
西側の真横に、空き地であった場所に、日本赤十字社のビル(5階建て)が建設されていた。 アンテナと日本赤十字社の外壁との距離は30m程度と推定。
そして、さらに20081月に竣工したばかりのマンション「パークアクシス辰巳ステージ」(地上13階建て)が東側の空き地に建設されていた。
アンテナとマンションの外壁の距離は40m程度と推定できる。

  

 WOWOWのアップリンクセンタのパラボラアンテナ 5階建て程度のビルの屋上にある。

 

 

ビルの谷間に埋まっているように見えるアップリンクのパラボラアンテナ、アンテナの奥側(東)はマンション、手前(西)は日本赤十字社のビル(本社?)。

 

 

6)東京・青山通りのビル街で、高層ビルの屋上にあるアップリンクアンテナを発見  

追記:2008−5−10

  先日 地下鉄銀座線の外苑前駅におりました。グーグルの地図検索でこの駅周辺を調べ、ついでに航空写真を見たら、外苑前駅の前の伊藤忠ビルの屋上に2基のアップリンクアンテナと思える直径6mか8m程度のパラボラアンテナが見えました。
そこで、そのアンテナが地上から、歩道を歩いていて見えるか、デジカメをもって覗いてみました。 
超高層ビルで、屋上のアンテナは見えません。青山通りを東に、青山1丁目の駅のほうに向かって歩き、屋上のアンテナが見えるか見てみました。
結果。1kmも歩いて、カナダ大使館の前を通り過ぎ、歩道橋の上から、ようやく、屋上のアンテナがかすかに見えました。

以下にその遠望と拡大図を示します。
地上を歩いていては、ほとんどわかりませんが、ビル街にこうした大きなアンテナがあることは確かです。
このアンテナの場合、『隣接地に超高層のビルが建設中でした。ビルにはオラクルの文字が見えました。
 このビルが完成した時は、高層階で仕事をする人からは、これらのアップリンクアンテナが見えるかも知れません。


  1km先からようやく屋上のアンテナが見えた。

 同上の拡大図 
 


7) 東京赤坂のTBSテレビ 放送センタの屋上にアップリンクアンテナと思われるパラボラアンテナ2 

追記:2008−10−11


所要で赤坂のTBSテレビに行きました。
ちょっと早めについたので、放送センタの裏の方に行き、屋上のパラボラアンテナを見てきました。
屋上には受信用と思われる少し小型のパラボラもあります。 大きな2基は南方を向き、赤道上の通信衛星に向けて電波を発信していると思われます。
アンテナの指向方向ではない横に、放送センタのより高層階があります。
また当然ですが、指向方向ではないが、横方向に、アンテナの位置より少し低い高さに、隣接して「都営赤坂5丁目アパート26号棟」がありました。
9階程度のアパートでしょう。多分、1階に保育所が併設されている模様です。 アパートの高層階からは、多数のパラボラアンテナが見えることでしょう。

グーグルの地図検索で、TBS放送センタの航空写真を見ると、多数のパラボラアンテナがあります。 地上から観察できたのは以下の写真だけです。

   赤坂のTBSテレビ放送センター屋上のパラボラアンテナ


8) 東京新宿の高層ビル街 損保ジャパンビルの地上にあったパラボラアンテナ 


追記:2008−11−30

 

撮影はいつか? ですが、損保ジャパン本社ビルが建設されたときから、地上に大型パラボラアンテナがありました。

 

  

 

それが、どうなっているか確認の為に、新宿へ行ったときに、立ち寄ってみました。
2008
年6月27日の現地確認結果では、以下の写真のようにアンテナは撤去されていました。 
長い間の使用で老朽化したためでしょうか? パラボラアンテナがあったと思われる地点の近くに立って南の方角を眺めました。
ある一角に南が開けているほかは、他の高層ビルが林立し、もしかして通信衛星との通信が不可能になってしまったのかも知れません。

  

現在:20086月 アンテナは撤去  樹に隠れて見えないのではありません。 本当に撤去されていました。



9) 東京・浜松町の東京ガス本社ビルにあった衛星通信用パラボラアンテナ

 記:2009−4−8

数年前に成田空港からリムジンバスで新宿に戻るとき、高速道路から東京ガスのアンテナが至近距離に見えた。
機会があれば、近くまで歩いていってみてみようとおもっていました。 ようやく、会議が早く終わったので、岐路、浜松町駅から歩いてみてきました。

 

 

浜松町の駅から、窓越しに見えたパラボラアンテナ、窓ガラスに入った線が邪魔になりますが、ビルとビルの谷間にアンテナが設置されています。

 

 

アンテナは4-5階建ての駐車場ビルの上にあるようで、歩道からはなかなか良く見えません。 直径は5mか6m程度でしょうか。
アンテナの後方、25程度でしょうか、後方には東京ガスの事務棟(高層ビル)があります。

この東京ガス本社のパラボラアンテナは、新橋から台場へ向かう「ゆりかもめ」の車窓からは、はっきり見えます。

 

10) 大手町のビル街にあったKDDI大手町ビル屋上のパラボラアンテナ

記:2009−4−18

2009
418日に大手町のテイパークで開催中の全日本切手展を見に行きました。
参観後に、すぐ近くのKDDI大手町ビル屋上の大きなパラボラアンテナを見てきました。

 

ビルの間に見えるKDDI大手町ビル屋上のパラボラアンテナ               同上 拡大写真


アンテナの指向方向というか、南の方には、60m以上離れて、東京産経ビル・産経プラザがあります。 
歩道上からは、アンテナと産経ビルを入れた写真は撮ることができませんでした。


11) 調布の市街にあった衛星通信用パラボラアンテナ

追記:2009−2−22

京王線の調布駅で新宿行きに乗り換えようとホームで待っていたとき、ふと見ると、ビルとビルの間から大きなパラボラアンテナが見えました。
用事が終わって帰宅の途中に、調布駅で途中下車し、アンテナを見てきました。

 

ビルの谷間に見えるパラボラアンテナ

 

早稲田アカデミーが教育用に使用している衛星通信のアンテナと推定。
送信用は4m程度のパラボラアンテナ1基、その他に1m程度の受信用パラボラアンテナが2基ほど見える。
送信用パラボラアンテナの指向方向からは当然外れるが、送信用パラボラアンテナの真横に、10m程度の距離で、マンション「アプシード調布」がある。

 

12) 東京・霞ヶ関の官庁街にもあった衛星通信用パラボラアンテナ

記:2009−8−4
内幸町に所用で出かけました。 内幸町の道路からふと見上げると、霞ヶ関の官庁街の屋上にもパラボラアンテナが見えました。

  

 社会保険庁のビルの屋上に5−6m程度のパラボラアンテナが見える。

 

  

   内幸町の都営バス停留所から見上げたアンテナ 100mも離れて多数の高層ビルがある。

 

追記:2010−4−27
2010
410日 所用があり、地下鉄霞ヶ関駅で下車しました。 通りを歩いていて、社会保険庁ビルの屋上のパラボラアンテナの別の角度からの写真を撮りました。

 

  霞ヶ関の官庁街にあるパラボラアンテナの例                                   部分拡大


追記:2012−4−7
2012
42日 霞が関の霞が関郵便局に行きました。 
そして、局の前で、交差点でふと上を見上げると2か所のパラボラアンテナが省庁の屋上に設置されていることが判りました。

国土交通省の屋上に見える大型のパラボラアンテナです。
グーグルの航空地図で確認すると、国土交通省の屋上には大型パラボラアンテナは2基設置されているようです。 
交差点から見えたのは2基のうちの1基のアンテナでした。

 

総務省の庁舎の屋上の設置された大型パラボラアンテナ。
グーグルの航空地図で見ると、同じくこの庁舎の屋上には2基の大型パラボラアンテナが設置されていることが判る。
交差点から見えたのは、その中の1基のアンテナ と言えます。

 

 

13) 大阪 北区の朝日放送旧本社屋上にあるパラボラアンテナ


記:2009−9−27

グーグルの地図、航空写真で見ると、朝日放送旧本社屋上には3?の大型パラボラアンテナが見えます。
北区のビル街の中に、これらのアンテナは設置されています。

   朝日放送の屋上の大型パラボラアンテナ群


現地に行く機会がないので、ネットで、写真を公開している方の許諾をえて、当該のアンテナを紹介します。

meguri さんのサイト http://www.panoramio.com/photo/15401610   からの転載

 

 

2基のアンテナが屋上にあることが判ります。 アンテナと建屋の色が同系統のために、目立ちません・

 

marosuさんのサイト http://www42.tok2.com/home/marosubroadcastroom/page233.html からの転載

 

屋上に2基のパラボラアンテナがあることが判ります。

 

 

14) 東京 東急大井町線等々力駅の近くにある東北新報社のアップリンクアンテナ

記:2009−11−16
過日 所用で溝口駅から大井町駅に向かうべく大井町線に乗っていたとき、等々力駅を過ぎ尾山台駅の間に、一瞬の間、車窓から大きなアンテナが見えた。
そこで、本日は等々力駅で途中下車し、そのパラボラアンテナの写真を撮ってきた。

東北新報社の社屋の屋上に、3基の6mから7m程度と思われるパラボラアンテナが設置されていた。
周囲は住宅街で、 特に近くには高層の糧物は見当たらなかった。

 

 

     

住宅街に設置されている3基のパラボラアンテナ
道路上での撮影で、配電線が邪魔で、アンテナがきれいに撮影できない。

 

15) 東京・台場のテレコムセンター屋上にあったパラボラアンテナ群
記;2010−5−22

2010年5月20日、未来館で開催されたフォーラムが終わってから、ユリカモメで新橋に戻る前に、テレコムセンター21階の展望台に登ってみました。
この展望台は、夕日が綺麗に見える展望台として、有名なようです。 但し、展望台への入場料金500円が必要です。
そして、屋上にあるパラボラアンテナ群を見てきました。
アンテナサイトとして、窓越しにパラボラアンテナを見ることができる様になっています。
その写真を以下に示します。
5mか10m程度の至近距離で、アンテナを見ることができます。
また、表示されていた説明プレートには「直径7m級の大型アンテナ10基程度設置できます。広さは2,600m2あり、ビルの屋上にこれだけの数のアンテナが揃えられるのは世界でもあまりありません」と。 テレコムセンターは1995年にできていますので、これらのアンテナもその頃にできたのかもしれません。

説明のパネルによれば、大きい方の3基のアンテナは「直径7.6mアンテナ:ITJ用、受信アンテナ」、「直径7.6mアンテナ:共同利用:送信アンテナ」、「直径7.2mアンテナ:JSAT-3用:送信アンテナ」となっています。 
合計のアンテナ数は、窓からは全部が見えないので、不詳ですが、小型も含めると少なくとも7基のアンテナは見えました。

  アンテナサイトを窓越しにBEMSJが撮影

 

屋上に何基のアンテナがあるのかも、ガラス窓からの見学では不詳です。

東京テレポートセンターに連絡して、以下の写真の転載の許諾を得ました。
 大小、送信も受信も含めて、合計15基のアンテナが見えます。

  

屋上に多数のパラボラアンテナを設置 「提供:(株)東京テレポートセンター」

 

1) 千葉県柏市 科学警察研究所の屋上にあったパラボラアンテナ


記: 2010-10-24

2010
年10月23日、所用でつくばエキスプレスを利用してつくばへ向かう車内から、「柏のはキャンパス」駅の直前に、進行方向左手前方に、かなり大きいパラボラアンテナがあることが判ったので、途中下車し、アンテナの場所の確認と、写真を撮ってきた。

このアンテナは科学警察研究所の屋上に建設されたパラボラアンテナで、直径5m程度のものと思われる。

 

 

 

17)立川市のNTT立川新ビルの屋上にあった2基のパラボラアンテナ

記:2010−12−29

立川の北口駅前にあるビッグカメラに、プリンターのインクカートリッジを買うために出かけました。
買い物ののちに、近くにあったNTT立川新ビルの屋上のパラボラアンテナ2基の写真を撮ってきました。
このアンテナは住宅地の中に設置されています。 近くには高層のマンションなどはないようです。 

 

  アンテナの正面側  一基しか見えない                                               

 

 裏側に回ると2基のアンテナが見える。  裏側に回るころは4時半を過ぎ、l暗くなってきています

 

 

18)内幸町の東電本社ビルにあった送信用パラボラアンテナ

記:2911−9−6

JA山手線の車中から、新橋駅―有楽町駅間で、ビルの谷間に大型パラボラアンテナが見えた。
グーグルの地図、航空写真を見ると山手線沿いにある東京電力の本社ビルにあるパラボラアンテナ(大きさは直径5m程度)1基であることが判った。
そこで、所用で内幸町に行ったので、午後、東電本社前まで行って、以下に示す写真を撮ってきた。

パラボラアンテナは3階建て程度のビルの部分の上に建設され、アンテナの後ろ側には、東電本社のビルの高層階がある。
隣は、第1ホテル別館となっている。

東電本社ビルにあるパラボラアンテナ

 

ビルの谷間に見える東電本社のパラボラアンテナ パラボラアンテナの前にはJR山手線と高速道路が走っている。

 

 

18)仙台のNHK放送センタにあるパラボラアンテナ

記:2012−2−20

「杜の都発!SENDAI Satellite 仙台の気になることや話題などあれこれ気ままに。」のサイトにあった写真を、転載の許諾を得て以下に示します。
http://blogs.yahoo.co.jp/from_side_sendai/28521508.html#28521508

 

NHK仙台放送局の屋上にパラボラアンテナがあります。 そして、隣接の土地には高層のビルがあります。


19)東京・新橋の日本テレビ本社屋上のパラボラアンテナ群

記:2012−3−27

グーグルの航空地図を見ていて、新橋の日本テレビ屋上に、以下のような45基の大型パラボラアンテナが設置されていることを見つけました。

  



20) 東京 台場のフジテレビ本社にあるパラボラアンテナ

記:2012−7−23

7
20日 新橋からゆりかもめに乗って船の科学館前で下車しました。 当日は未来館でセミナーがあり、それを受講する為です。
下車してふと遠くをみるとフジテレビ本社がみえ、その本社ビルの最上階の屋上ではなく、中層階の屋上に大きなパラボラアンテナが1基 見えました。
セミナーの開始までは時間があったので、フジテレビの近くまで歩いて行って、写真を撮ってきました。

 

拡大図 パラボラアンテナにフジテレビのシンボルマークが見える。

 

 

21)長野の駅周辺にもあった大型パラボラアンテナ


記:20150526
2015
526日金沢から大宮に向かう新幹線から新幹線の窓と同じような地上高にアンテナが見えた。

長野駅に到着する寸前、進行方向右手。

このアンテナは以下のNBS長野放送局屋上の大型パラボラアンテナと推定した。衛星通信用であろう。

また長野市内には、長野朝日放送局の屋上にも同類のパラボラアンテナが設置されていることが判った。

NBS
長野放送局:この屋上のパラボラアンテナの近隣には高層のビルがある。

 

 

長野朝日放送局:屋上のパラボラアンテナ5mクラス? 道路を挟んで向こうには高層マンションが見える。

 

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4A.日本で大都市の内部や、住居に近接して大型のパラボラアンテナがある事例で疑問の残る事例

記:2011−5−15

このページは風説と思われることに関するページであるが、4項との関連で、疑問のある大型パラボラアンテナの存在に気が付いたので、このページで紹介する。

先日(20108月)、開催中のアクアリウムの見学を兼ねて、六本木シティビューを訪問した。
52Fの展望台とアクアリウムは堪能できた。
屋上のスカイデッキには上がらずに帰ってきた。

帰宅後に、当日入手のアクアリウムのパンフレットの裏に、スカイデッキの写真が大きく掲載されていたのを見つけた。
そして、よく見ると、屋上の通路に近接して、直径2m程度と思われるが、パラボラアンテナが4基ほどあることが判った。
写真では良くわかりませんが、ほぼ45度程度で上空を向いていることから、宇宙にある通信衛星との通信アンテナと思われる。
かなり近い距離にパラボラアンテナがある。 
4
項に示した都会に大型パラボラアンテナがある事例は、すべて、少なくとも20m、40mと十分に距離がある場合である。

これらの4基の衛星通信との通信用パラボラアンテナは、すべて受信専用のアンテナであろうか?
全てが受信専用であれば、いかさかも問題はない。 
もし、すべてが受信用ではなく、送信アンテナであれば、それらの送信アンテナに スカイデッキに上った観客が近接しても電波防護指針に適合しているのであろうか?

これは要確認と思われる。
屋上には、その他の多数のアンテナがあるようです。気になるアンテナを赤い四角マークで示した。

次回、六本木ヒルズに行くときは、スカイデッキまで上がってみたいと思う。

また、どなたか、適切な情報を持っている方は、BEMSJに提供してください。

 

 

 

追記:2011−6−10

六本木ヒルズ展望台の、当該のアンテナの写真を見つけました。
実際に展望台に上り、様々な写真を撮り、ネットに公開されていました。
写真を提供してくださったのは、

http://moestructure.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/tokyo-city-vi-1.html 

>萌えストラクチャー

>主に超高層ビルやスカイツリーなどの大規模構造物を擬人化して愛でるブログ

20111 9 ()

>六本木ヒルズ展望台(TOKYO CITY VIEW)行って来た(スカイデッキ編)
の「モエストロ」さんです。 感謝します。

  
屋上の展望台の通路に近接して、アンテナが4基やや上方を向いて設置されている。

 

追記:2011−8−8
この展望台にあって、人が容易に近づける場所にある4基のパラボラアンテナは、この展望台を管理する会社(東京シティビュー)からの回答によれば、
「ご指摘の4基のパラボラアンテナは、全て森タワーの受信用アンテナです。 BSアンテナ1本、CSアンテナ3本(スカイサービス、パーフェクトサービス、CS110°)のものになります。」
とあり、すべて受信用であることが確認できました。

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5.「電磁波は公害である」 を検証


作成:2007−5−28 
色々な法律の中で、環境基本法に定めた公害とは何か、電磁波はそれに含まれるのか・・・・・ という論議が国会で行われています。

国会(第166回通常国会)の審議に見る電磁波    
5
11日の衆議院環境委員会での議論から抜粋しました。
166--環境委員会-9号 平成190511日からの抜粋

○末松委員:それとの関連で、高圧電線とか、そういった電磁波障害というものがございますよね。
これは、環境問題ではあろうかと思うのですが、そこはどういうふうに認識をされておられますか。


○上田(博)政府参考人:環境基本法第二条におきまして、公害の定義がございます。
公害とは、環境の保全上の支障のうち、事業活動その他の人の活動に伴って生ずる相当範囲にわたる大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染、騒音、振動、地盤の沈下及び悪臭、この七つによって、人の健康または生活環境に係る被害が生ずることをいう、このようにされておりますので、
したがいまして、電磁波障害については、この定義からは公害に当たらない、このように認識をしているところでございます。


しかしながら、電磁界暴露につきましては、未解明な点が多うございます。
環境を経由した健康影響への懸念に対処するため、環境省では、経済産業省等関係府省と連携しつつ、現在、所要の調査を行い、知見の収集に努めているところでございます。

 

という論議から、巷では「電磁波は21世紀の公害」という論もありますが、少なくとも環境基本法では、電磁波は公害とは規定していない といえます。

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6.ミツバチの異常が携帯電話の電磁波という説の検証

    作成:2007−6−17

 

この項は独立したページに移動させました。 2013−3−14

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7.パラボラアンテナの指向性(主軸方向)に発信される電波の強さ

作成:2007−9−20 

以下の解説は、アンテナ工学の専門用語が入り、ちょっと難解かもしれません。
大きな通信衛星用のアンテナから、主軸方向に発信される電波の強さに関する解説です。

7
−1.解析の条件設定
アンテナの仕様値などの数字が必要なので、以下はインターネットで公開されていたアメリカのVIASAT社のアンテナを利用しました。

表1:7.3mのアンテナの仕様

アンテナ直径

7.3

m

周波数

14.25

GH

波長

0.0210

m

利得

58.8

Bi

利得

758,578

ビーム幅(−3B

0.19

開口面効率

記載なし

 


以下の計算では開口面効率は防護指針の例などに示されている0.70と仮定しました。
また、以下の計算では、アンテナへの給電(供給)電力を200Wと想定しました。

7−2:アンテナの主軸(指向)方向の電力密度
パラボラアンテナから発信される電波は、主軸方向(指向方向)と呼ばれるアンテナから宇宙の通信衛星に向かって、ペンシルビームのように細いビームで電波を出します。この方向における電波の強さを計算します。

この主軸方向(指向方向)では、距離によって以下の3つの領域に区分します。

1)アンテナの近傍領域:
アンテナの大きさや性能によって定まる一定の距離までは、まだ電波(電磁波)になっていない領域で、距離に無関係に一定の電力密度になります。

この領域は、表1の条件では633mまでの領域となります。
理論計算では、633mまでの領域では距離によらず一定で、電力密度は1.339mW/cm2となります。

2)アンテナの遷移領域
近傍界より遠くで、アンテナの大きさや性能によって定まる一定の距離までの領域は遷移界とよばれ、電波に育ちつつある領域です。
この領域では距離に逆比例して電力密度が小さくなります。

1の条件では、633mを超えて、1519mの地点までがこの領域になります。

3)アンテナの遠方界領域
アンテナの大きさや性能によって定まる一定以上の距離だけアンテナから離れた領域を遠方界といい、この遠方界になって初めて電磁波(電波)といえる情況になります。距離の2乗に逆比例して、電力密度が小さくなります。

表1の条件では1529m以上 アンテナから離れた領域です。

表1の条件で、1)領域から3)領域までの電力密度の変化をグラフにしたものが下の図1です。

 

図1

−3:アンテナの主軸(指向)方向の電波の広がり
通信衛星との通信用アンテナは、非常の細くビームを絞って電波を出します。
表1の条件でビームの広がりを計算した結果も合わせて図1に示します。

アンテナは、ビーム径と称する仕様があります。表1に示すものは0.19度と非常に細いビームであることが判ります。
これを単純にアンテナからの距離で、三角関数で計算をすれば、1500mの距離で直径5mの太さです。
遠方界では徐々にビームの幅が広がり、表1の条件では、2500m程度の距離で直径が8m程度のビームの広がりとなります。
これが地上30km上空の通信衛星に届く頃には直径約100km程度のビームに広がっています。

遠方界とみなす距離までは、遠方界・遷移界として、アンテナの直径と同じサイズにあるとします。
すなわち近傍界・遷移界はアンテナから見て、アンテナの面を底面とする円柱状に近傍界・遷移界があるとします。

7−4:複数の並列に置かれたアンテナからの電波の重なり
表1の直径7,3mの場合、2500m以上アンテナから離れた場合に、並列におかれたアンテナ同士の電波の重なりが始まります。

すなわち、近傍界として比較的強い電力密度がアンテナの主軸(指向)方向にあるとしても、それはアンテナの直径を底面とした円柱状の領域に存在するので、アンテナを複数、並列に配置しても、それらが合算されることはありません。

言い換えると、パラボラアンテナからの電波は、消防ホースから放水される水のように、一定の方向に強く、細く絞って出します。
複数のホースがあっても、それらの水は500mとか1000mの距離まではお互いに交わることないのです。
しかも、そのホースから放水される水の通路には、一般の住居はなく、人が立ち入ることも無いのです。

ただし、ホースからの水は、多少は漏れるので、水しぶきは周囲に撒き散らすでしょう。
こうした水しぶきのような指定方向外への漏れは、複数のアンテナが平行して配置されている場合は、最悪、合算されるとして、計算をします。

7−5.主軸方向での曝露指針との比較

主軸(指向)方向の近傍での電波の強さは、表1の条件では1.339mW/cm2と、一般公衆を対象とした電波防護指針値を超えます。

しかし、こうした1.339mW/cm2の領域には通常人は立ち入ることはないのです。
稼働中のパラボラアンテナに模型飛行機や凧が引っかかった・・・・ということがあれば、専門職員が強い電波のあることを自覚して、それなりの対応(必要ならば、電波の防護服を着用)するのです。
よって、職業的な曝露基準(管理基準)を適用すればよいのです。

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8.電磁波と性差  荻野晃也氏の電磁波に関する見解にも疑問


  作成:2007−12−25
電磁波と性差もよく話題になる話です。

新東京タワー(すみだタワー)を考える会のWEB(http://www.sumidatower.org/061001.htm#top)にあった講演録に以下の記述があった。
**********   ***********
荻野晃也先生講演内容  (2006/12/6修正)
2006
1028日開催の「本当に安全? 新東京タワーの電波!」での、荻野先生のご講演内容の概要について、掲載します。

日本で死産した子どもの性比を調べた人がいて、女子死産100人に対する男子死産の割合が1970年ごろから急激に増えていて、最近では220人を超えた。
妊娠初期の1215週の死産に限定すると、男子は女子の10倍にも達していた(朝日新聞200471日付)
西ドイツについて同じことを調べたら、日本と全然違って、110120人程度で推移していた(図:割愛)

携帯電話は1990年ごろからの普及なので、増えた原因は食べ物や農薬かもしれないし、分からない。
家電製品が普及した時期なので、このことを見つけた先生は、電磁波原因説だ。
私は電磁波原因説ではないのだが、環境要因であることは、間違いないようだ。
**********   *************

この「電磁波原因説」に興味を感じ、調べてみた。上記の講演では研究者の名前もいつの研究論文かも明らかにされてはいない。
朝日新聞の記事も、図書館に行って朝日新聞の縮刷版を見ればわかるかも知れないが、図書館に行かずに、調べてみた。
そして、この死産率の性比の変化を調べた論文として以下のものを見つけた。

掲載誌:医学のあゆみ 20041211日号
タイトル:1975年ころから進行している“死産性比”の異変
研究者:正木健雄 上野純子

この正木論文には、「おわりに」の項で「この問題はわが国において環境に大きな変化が発生していることを示唆している。
環境衛生の分野でのこの原因究明をお願いしたい。」と述べているが、原因が電磁波であるとは言明していない。


もしかして、正木らは論文には記述していないが、発表などで「原因の一つとして電磁波もあるかも知れない」と言っているのかも知れないが、少なくとも論文などの記述の中では、荻野氏の「このことを見つけた先生は、電磁波原因説だ」は確認できなかった。

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8A.電磁波と性差 電磁波との関連を否定する事例

 

ブログにあった電磁波関連の話 2005−9−6のログです。
http://ameblo.jp/utu-blog/entry-10002974654.html
 <2017−12−27サイトはリンク切れ>

電磁波と女子誕生という都市伝説を打ち消してくれる話です。

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うつ病全快!!
平凡なサラリーマンがうつ病となり、うつ病が全快するまでを日記にします。
どうしたらうつ病が克服できるのか?うつ病とはいったい何なのかが少しでも読者に理解してもらえたらという思いを込めて記事を投稿します。

2005-07-21 15:35:56
電磁波を浴びすぎた親の子供
テーマ:美容・健康全般

昨日、記事にした赤ちゃんのことで思い出したことがあるので記事にしてみます。
私は一番最初に就職し、一番最初にした仕事は「PHSの基地局(電柱によくついてるやつ)の制御ソフトの開発」でした。
開発といっても私はシステムテスト要員でしたが・・・。
「テストを制する者はシステム開発を制す」と上司に言われ頑張りました。

今でもソフト開発してますが、この理論正しいと思っています。
そんなことはここではどうでもいいんだけど・・・。

このシステムテストですが、小さい実験室で56台のPHS基地局の電源が入っており、PHS端末は50台位使用してテストします。
その為、電磁波浴びまくりです。

人によっては実験室に入ると気分が悪くなる人もいます。
私の場合は、時々体温があがる程度でしたが。
こんな職場環境の中である噂があったのです。

電磁波を浴びすぎると女の子が生まれやすい。
確かにその当時の職場の先輩の子供は女の子が多かったのです。

私も相当な電磁波を浴びたはずなのに、何故2人目も男なんだろう。

やっぱり噂は当てにならないということを実感しました。

最近では日常で使用するもので電磁波を浴びることが多くなっていますが、この噂がホントだったら女の子だらけになっちゃいますよね。
***********************

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9.携帯電話でゆで卵ですって

作成:2008−11−7 

携帯電話のハンドセット2台でゆで卵ができるという話は、しばしばネットに登場します。
例えば http://310inkyo.jugem.jp/?eid=695 などです。

  

 

携帯電話の平均出力は200mW程度です。
かりに1Wとして、1ワットの電熱器でどの程度の温度が上がるでしょうか?
65分後には、しっかりとゆで卵ができあがりました」とあるので、65分ですが、仮に60分として、2台の携帯電話の電力が100%卵に伝わったとしても2WHの電気エネルギーです。

600Wの家庭用電熱器を1時間使用するとエネルギーは600WH 1分間では10WH、 12秒では2WH
家庭用の600Wの電熱器で、12秒でゆで卵ができるでしょうか?

携帯電話の平均電力は1Wもないでしょう、200mW程度でしょう。
その電波エネルギーは空間に360度方向に飛んでいくので、
仮に50%が卵に吸収されたとすると、2台で200W 

1
時間で0.2WHの電力と推定できます。
こうなると、600Wの電熱器に1秒あてたエネルギーでゆで卵ができなければならない計算になります。
1.2
秒 600Wの電熱器 ということで、少しは卵が温まるかも知れませんね。
もしかして、これは、どこかのエプリルフールのネタかも知れません。

 

と思っていました。

このネタの真相がわかりました。真相といってもネットにあった情報ですが、

 

以下のサイトには、「携帯電話の電波でゆで卵ができる」という2006年の記事が掲載されていました。
http://www.foodconsumer.org/cgi-bin/777/exec/view.cgi/14/3862 


Need a cooker? Use your cell phone
By Sue Mueller
Jun 14, 2006, 22:06
このサイトのえらいところは、この情報に関する他者からのコメントを掲載していることです、

その中に、以下のようなコメントがありました。
I am the author of the original article concerning the use of two mobile
phones to cook an egg - I wrote it in 2000,
)  naturally it is a complete spoof.
(仮訳:私は携帯電話の使用とゆで卵に関するオリジナルの著者です。
この話は全くのSpoof(冗談に だますこと)です。  と。

上記のサイトからは、携帯とゆで卵の話は作り話・ジョークであることはわかります。

追記:2011−5−10
中国通信社のサイトにあった情報です。
携帯でゆで卵を否定する実験が行なわれていました。


http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=32651
 にあった内容

***************** 一部引用 ************
携帯電話の電磁波、ゆで卵が作れるほど?ネット上のうわさ、実験で否定される―台湾

2009
620日、台湾・中央社によると、台湾の国家通信伝播委員会(NCC)は台北科技大学で「電磁波を知って生活をより楽しく」学習会を開催した。
実際に実験を行い、携帯電話の電磁波は危険との噂を否定した。中国新聞網が伝えた。

バッテリーを節約するため携帯電話の出力はきわめて低く抑えられており、噂は根も葉もないデマだという。

学習会では生卵の回りに通話状態の携帯電話14台を60分間放置するという実験が行われたが、何の変化も見られなかった。
     2009-06-23 00:44:24 配信
**********************      ****************

 

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10.携帯電話でポップコーンも正体が判明

作成:2008−11−7
2008
6月に多くのサイトで話題になった「携帯電話でポップコーンができる」という話も、やはり作り話でした。



以下のサイトに正体判明 という記事が掲載されています・
http://wiredvision.jp/news/200806/2008061320.html

******** 一部 引用  ********
400万ビュー獲得:「携帯電話でポップコーン動画」の正体が判明
2008
613
複数の携帯電話が同時に受信するとその真ん中に置いたポップコーンがはじけるように見える、YouTubeで話題沸騰の動画について、Bluetoothヘッドセットの販売を手がける米Cardo Systemsが自分たちの作品だと名乗り出た。
(略)
Cardo Systems
社のRhodes氏によれば、今回のトリック動画は、Cardo Systems社からの依頼でパリに本拠を置くマーケティング会社、LastFoolsが制作したものだという。   (略)
********************    **************

追記:2011−2−12 
Interference tech
のサイトのニュースのページにも以下のような情報が記載されていました。
http://www.interferencetechnology.com/lead-news/article/phone-popcorn-secrets-revealed.html
 にあった内容
******************************   *********************
2011
28日のニュース
Fake! Phone Popcorn Secrets Revealed 
作り物:携帯電話でポップコーンの秘密が曝露

CNN
s Jason Carroll reveals the secret behind a hoax that had people trying to pop popcorn with cell phones.
CNN
JCarrollは「携帯電話でポップコーンを作る人々」という悪ふざけの陰にある秘密を曝露した。

See the CNN video
  CNNのビデオを見てください。
URL
は http://edition.cnn.com/video/#/video/tech/2008/07/09/carrol.cellphone.popcorn.cnn <リンク切れ?>

**************************************   **********
というものです。

200879日のCNNニュースをいまさらのように、技術者向けのサイトで、2011年に紹介しています。


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11. ガソリンスタンドでは携帯電話使用禁止という風説

記;2009−5−8  更新:2017−3−7


*初めに 危険という報道
1999
617日の朝日新聞に以下の記事がある。

**************一部引用 ***************
給油中の携帯電話危険です
着信時に電流、海外で引火
電源切って スタンド要請

ガソリンスタンドでの電源を切って

携帯電話が原因の爆発事故を防ぐため、携帯電話の使用禁止を系列スタンドに要請する石油元売りが増えている。
禁止を訴えるイラスト入りのステッカーをスタンドに配り、利用協力を呼び掛けている。
携帯電話は着信と発信の時に弱電流が流れ。スパークした場合、揮発したガソリンに引火して爆発する危険性がある。
こうした事故は国内では確認されていないが、海外では引火してクルマが燃えた、などの報告があるという。

モービル石油によると、英国、オーストラリア、フィンランドで、ガソリンスタンドでの携帯電話の使用を禁じている。
日本では、メジャー(国際石油資本}のエクソン系のエッソ石油とゼネラル石油が最初に禁止を打ち出し、モーゼル石油は今月末に給油ポンプなどに張るステッカーを系列スタンドに配る。
(略)
******************************


*きちんとした研究の始まり

日経エレクトロニクスのアドバンスデバイスニュース( http://ne.nikkeibp.co.jp/device リンク切れ.)に以下の記事が掲載されていた。

******** 一部 引用  ************
「ケータイの電波でガソリンが爆発する?」 ,米オクラホマ大が真偽を確かめる研究に着手 (1999.10.18)

「ケータイの電波でガソリンが爆発する?」。米University of OklahomaThe Center for the Study of Wireless Electromagnetic Compatibilityでは,この現象の真偽を確かめる研究に着手すると発表した。
こうした現象が起こるというウワサのキッカケになったのは,インドネシアでの出来事という。
詳細は不明だが,この情報がインターネットによって世界中にバラまかれ,ウワサが広まった。

米国の石油会社の数社は,こうしたウワサに対処するため,ガソリンスタンドで携帯電話機の使用を禁止する計画を発表している。
ガソリンが爆発する仕組みはこうだ。まず,ガソリンを自動車に供給するポンプ内で,ガソリンが気化する。
この状況でケータイを使用すると,出力された電磁波によって気化したガソリンに点火し,しまいには爆発してしまう。
しかし「実際に爆発が起こったというレポートを見た経験はない」(同大学,DirectorHank Grant氏)。
そこで同大学は,真偽を確かめるための研究に着手したという。
(略)
**********    ***********

*きちんとした研究の結果

このオクラホマ大学の研究の結果は?
オクラホマ大学のサイトに以下の情報が公開されていた。
http://www.ou.edu/engineering/emc/
  にあった内容

*************    *************
EMC REPORT 2001
 Gas Station Study Report
Investigation of the Potential for Wireless Phones to Cause Explosions at Gas Stations
Executive Summary

To conclude, research into the cell phone gas station issue provided virtually no evidence to suggest that cell phones pose a hazard at gas stations.
*********   **********
関心のある方は、この大学のサイトにアクセスして、原文を読んでください。

このオクラホマ大学の研究の結果は? これまでに、どこかの新聞やマスコミで報道されたであろうか?
2009
58日ネットで「オクラホマ大学 ガソリン 携帯電話」で検索をしてみた。
唯一 以下のサイトがヒットした。

*危険物保安協会からのきちんとした報告

危険物保安技術協会のサイトの「事故例」として「No.19 H19.10.31掲載」された情報として以下の記載があった。
http://www.khk-syoubou.or.jp/pdf/accident_case/beikokuserufu_19_10_31.pdf
   から一部を引用します。

***************   ***********
米国セルフスタンドの火災
4.携帯電話
セルフスタンドでの給油時に、「携帯電話等の電子機器を使用するな」が、世界標準になっているが、携帯電話でガソリン蒸気に引火したという事例はない。
日本では、東京消防庁が発信、着信、バッテリー交換時の着火可能性について試験を行ったが、合計5,724回の実験を行っても着火せず、「携帯電話で着火する可能性は極めて低い」という結論に至った。


米国でも、一部の携帯電話メーカーが、「着火の可能性があるので、給油中に携帯電話を使わないよう」取扱説明書に警告表示しているが、携帯電話による火災事例はない。

オクラホマ大学の調査でも、「携帯電話で着火する可能性は極めて低く、限られた条件下で理論的に着火の可能性があっても、世界中で火災の事例がないという歴史的事実が、携帯電話の着火危険性の検討が不必要であることを物語っている」と結論している。

************   **********
関心のある方は、上記サイトにアクセスして、全文を読んでください。

BEMSJとしては、このガソリンスタンドでの携帯使用禁止はちょっとおかしいと感じていました。
なかなか、きちんとした確証がつかめないで、10年近く経過してしまいました。
ようやく、確証を見つけましたので、このWEBに「風説検証」として、掲載します。

 

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12.「マイクロ波は変調すると水中通信に使用可能になる」という風説

記;2012−5−10

水中では電波の減衰が激しく、ELF帯と言った低周波でなければ、水中通信は不可能とされている。実際の対潜水艦通信では80Hzと言った周波数の電波が使用されているとされる。
ところが、「マイクロ波を低周波やパルスで変調すれば、マイクロ波の水中での伝搬が良くなり、水中通信・対潜水艦通信が可能である」という風説がある。
例えば、以下のように記述されている:

********************
生物と電磁波  荻野晃也
「母の友 1996年 11月号 福音館書店」より一部引用

身の回りのほとんどの家電製品からは程度の差こそあれ電磁波が出ています。
電気無しでは成り立たなくなってしまった私たちの生活に、電磁波は影のように付きまとっているのです。
ところが電磁波というものは見ることも触ることもできません。
この捉えどころのない電磁波を、私たちはどう考えていったらよいのでしようか。
そこで、京都大学工学部の荻野晃也さんにお話を伺ってきました。

++++++++++++++
低周波の研究は着水艦から
人体に対する影響という点では携帯電話のようなマイクロ波の問題は比較的早くから議論がありました。
1930年代の終わり頃からレーザーなどの軍事利用が進んだ関係で、人体への影響が研究されていました。
その頃はまだ、低周波に対してはほとんど関心が払われていませんでした。

ところがあるとき急に脚光を浴び始めたのです。
これもやはり米ソの冷戦構造の中で発達してきた軍事技術だったのです。

潜水艦などと通信をする場合、マイクロ波とかそういう周波数の電波は海の水に吸収されてしまいます。
ところが低周波は水に吸収されないため、モジュレーション(変調)といって低周波と高周波を混ぜるような方法を使うとうまく通信ができることがわかったのです。

********************

BEMSJ
はなぜこういう論が出てくるのか、疑問でした。
単なるあやまりか・・・・とも思っていました。

しかし、最近になって、関連する情報を見つけました。
「サイエンス」という雑誌の1986111日号に、「低レベル・マイクロ波の規制問題」という記事が掲載されていました。
この記事の基は、Scientific American というアメリカの雑誌です。

 

1974年にフォスターという研究者が以下のようなことを見つけています。
関連する図の部分だけを以下に引用。

 

したがって、パルス変調したマイクロ波によって、水は急激な膨張と収縮を繰り返し、この水の膨張によって音波が発生し、水中に伝わる という原理です。

パルス変調したマイクロ波が、直接潜水艦通信に使えるような水中に深く伝搬していくのではなく、音波が発生することで、その音波が水中に伝わっていくことが正しい理屈で、この風説は誤っていることがはっきりしました。
これで1件、風説の検証が終わりました。


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